GIANT社の2022年モデルが発表になったのでクロスバイクのESCAPE Rシリーズについての情報と雑感です。
GIANT ESCAPE Rシリーズ 2022モデルは4種類
GIANT ESCAPE R DISCシリーズ
ESCAPE R DISC
価格 : ¥71,500(税込)
24速
サイズ : 370 (XXS)、430 (XS)、465 (S)、500 (M) mm
重量 : 11.5kg (465mm)
カラー : ブルー・ダークシルバー、フォレストグリーン、マットダークシルバー●F.ディレーラー SHIMANO TY710 31.8
●シフター SHIMANO M315 8S
●ギア SHIMANO HG41 8S 11-32T
ESCAPE R DISC MS
価格 : ¥67,100(税込)
24速
サイズ : 365(XXS),430(XS),465(S),500(M)mm
カラー : フォレストグリーン, ブルー・ダークシルバー, マットダークシルバー●F.ディレーラー MICROSHIFT FD-M22 31.8
●シフター MICROSHIFT TS39 8S
●ギア MICROSHIFT CS-H081 8S 11-32T
GIANT ESCAPE R3シリーズ
ESCAPE R3
価格 : ¥61,600(税込)
24速
サイズ : 370 (XXS)、430 (XS)、465 (S)、500 (M) mm
重量 : 10.7kg (465mm)
カラー : レッドオレンジ、ブラックトーン、ホワイト、サンバーストイエロー、ブルー●F.ディレーラー SHIMANO TY710 31.8
●R.ディレーラー SHIMANO ALTUS
●シフター SHIMANO EF500 8S
●ブレーキレバー SHIMANO EF500参考 ESCAPE R3
ESCAPE R3 MS
価格 :¥57,200(税込)
24速
サイズ : 365(XXS),430(XS),465(S),500(M)mm
カラー : サンバーストイエロー, ブラックトーン, ホワイト, レッドオレンジ, ブルー●F.ディレーラー MICROSHIFT FD-M22 31.8
●R.ディレーラー MICROSHIFT RD-M26L
●シフター MICROSHIFT TS39 8S
●ブレーキレバーTEKTRO CL520-RS参考 ESCAPE R3 MS
ESCAPE Rシリーズ 2022モデル概要
無印モデルとMSモデル
ESCAPE RシリーズはディスクブレーキタイプとVブレーキタイプの2種類があり、それぞれ無印モデルとMSモデルがあります。
シマノ社かマイクロシフト社のパーツ
無印モデルはフロントディレーラー、リアディレーラー、シフター、ブレーキレバーにシマノ社の製品を使用しているのに対して、MSモデルは2021年モデルから登場し、マイクロシフト社やテクトロ社のパーツが使用されています。つまり、MSはMicro Shiftの頭文字から付けられていると思われます。
パーツのグレード的には無印のシマノ社のパーツの方が高いと思われ、ディスクブレーキモデル、Vブレーキモデルともに4,000円程度の価格差があります。
サイズ
XS、S、Mサイズに関しては全モデル同じですが、最も小さいサイズのXXSサイズに関しては、無印モデルが370、MSモデルが365になっています。
● ESCAPE R DISC / ESCAPE R3 365(XXS) 適応身長 140〜160
● ESCAPE R DISC MS / ESCAPE R3 MS 365(XXS) 適応身長 140〜160
公式サイトの情報によれば、適応身長はいずれも140〜160cmとなっているようです。
リアエンド幅 OLDの違い
ESAPE R3シリーズはリアエンド幅が130mmで、ロードバイクと同じ幅になっているというのが大きな特徴で、ロード用ホイールが使用できてカスタマイズやチューンナップの幅が広がるというメリットがあります。
2022年モデルも同様に130mmのリアエンド幅が採用されていて、引き続きロード用ホイールも使用できるようになっています。
一方で、ESCAPE R DISC/ESCAPE R DISC MSに関しては、リアエンド幅は135mmになっています。
135mmのリアエンド幅は一部のクロスバイクやマウンテンバイクで標準的な幅で、マウンテンバイク寄りなるような仕様を意識して採用されたのではないかと思います。
一部のロードバイクでもディスクブレーキ仕様のもので135mm幅のモデルがありますが、現在の主流は142mmとなっているので、残念ながらロードバイク用のホイールは使用できないと思った方が良いでしょう。
カスタマイズを考えた場合は、太めのブロックタイヤなどを履かせるマウンテンバイク寄りの選択になると思います。
リアセンター長が5mm長くなって430mmに
2022年モデルで最も大きな違いになったのが、リアセンター(チェーンステー)と呼ばれる部分の長さが2021年モデルから5mm長くなって430mmになったこと。
リアセンターの長さは短いと、よりスポーティーな走りを得られる反面、安定性が損なわれるのに対して、リアセンターが長いと直進安定性が増して乗り心地が良くなるなどの違いが出ると言われている部分で、2022年モデルは従来モデルよりも5mm長くなったことで、より街乗りに適した快適な方向に進化したと考えることができます。
参考までにGIANTのハイエンドロードバイクであるTCRのリアセンターは405mm、ESCAPE RXやCROSTERは425mm、コンフォートバイクのGRAVIERは430mmになっています。
その他のクロスバイクのリアセンターの長さ
● Biacnhi ROMA 435mm
● Specialized VADO SL 5.0 EQ 445mm
● GIOS MISTRAL 425mm
雑感
ESCPAR Rシリーズはより快適な方向へ進化
2022年モデルの最も大きなポイントとしてリアセンターが430mmになった部分です。逆に言えばリアセンターの長さ以外は2021モデルと同じですね。
自転車のジャンルが細分化され、特にGIANTのクロスバイクはスポーティーなRXシリーズやCROSTERなどがあり、いまいちそれぞれの特徴が分かりづらくなっている感じがあったので、ESCAPE Rシリーズはもう少しマイルドな乗り心地のできる自転車として区別したかったのかもしれません。
実際、CROSTERとの違いも微妙でしたが、今回の変更で、方向性がしっかりと見えてきたような気がします。
どのモデルを選ぶべきか?
どのモデルをクロスバイクと言えば、やっぱりカスタマイズ前提で考えたいわけで、単純にマウンテンバイク派かロードバイク派に分けて考えると絞り込みやすいのではと思います。
昨今はロードバイクもディスクブレーキ化をしているので、ディスクブレーキモデルである ESAPE R DISCシリーズも魅力的に思えますが、リアエンド幅の問題があるので、カスタマイズをしようと思うとマウンテンバイク寄りのカスタマイズがメインにせざるをえないので、マウンテンバイク派はディスクブレーキモデルを選ぶのが良いでしょう。
ロードバイク寄りのカスタマイズがしたいのであればESCAPE R3シリーズという選択ですね。
無印モデルかMSモデルかについては、カスタマイズを前提にするといずれも交換してしまうパーツなので安いMSモデルでも良いように思います。