中華カーボンホイールメーカーの代表的な存在として知られ、日本でも使用している人が多いICANのホイールには5つのシリーズがあります。
その中の一つであるAlphaシリーズについて、その性能や特徴についての情報をまとめてみました。
ICANのホイールの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
ICANロード用カーボンホイールAlphaシリーズ
ICAN Alphaシリーズラインナップ
リムブレーキ用
リムブレーキ用のカーボンホイールでAlphaの後の数字はリムハイとのサイズを表す。
● Alpha 40 フロント:650g リア:870g ¥51,870
● Alpha 45 フロント:665g リア:870g ¥51,870
● Alpha 50 フロント:685g リア:885g ¥51,870
● Alpha 55 フロント:690g リア:900g ¥54,557
ディスクブレーキ用
● Alpha 35 ディスク フロント:740g リア:852g ¥54,557
● Alpha 40 ディスク フロント:758g リア:876g ¥56,630
● Alpha 40 ディスク FBA フロント:758g リア:876g ¥56,285
● Alpha 46 ディスク フロント:800g リア:909g ¥54,677
● Alpha 50 ディスク フロント:786g リア:918g ¥59,285
● Alpha 55 ディスク フロント:806g リア:923g ¥61,493
● Alpha 86 フロント:823g リア:1028g ¥56,375
ICANロード用カーボンホイールAlphaシリーズ特徴
圧倒的なコストパフォーマンス
2021年に発売されたカーボンホイールで、ICANのホイールの中では新しいシリーズで、前後セットで5万円台前半から購入できるという、驚異的なコストパフォーマンを誇るICANのスタンダードなホイールです。
ガチガチの決戦ホイールや超々軽量ホイールなどの高スペックを求めるのでなければ「Alphaシリーズで十分」と思わせるホイールです。
カーボンホイールに興味がある、でもあまりお金をかけたくない、メーカーは何でも良い、とにかくかカーボンホイールを使ってみたい。と思うのであれば、最初に候補に入れるべきカーボンホイールかと思います。
格安でありながらもICANのカーボンホイールの評価は高く、無名の中華カーボンメーカーと比べると品質に対する不安も少ないです。
豊富なリムハイト
リムブレーキ用はリムハイトが40mm~55mmで5mm刻みの4種類。
ディスクブレーキ用は35mm〜86mmで6種類。
豊富にラインナップされていて、性能や見た目の好み、用途に応じた選択ができるのもまたAlphaシリーズの特徴でもあります。
クリンチャーとチューブレスの2Way
リムブレーキ用、ディスクブレーキ用ともに、チューブを使用するクリンチャータイプと、チューブレスの両方に対応した2Way仕様になっています。
高い体重制限
ICANの他のシリーズの体重制限は105kg程度になっているのに対して、Alphaシリーズは115kg程度になっています。
男性で体格が良い人などであれば100kg前後の体重制限は不安を感じるので、体重が思い人にとって、体重制限に余裕のあるカーボンホイールは貴重です。
Pillar SA1423 スポーク
スポークはPillar社のPillar SA1423で、エアロ形状のスポークが採用されています。
汎用性が高く、コストも抑えられる一般的なベンドタスポーク(首折れ)で、IMUSTなどの他の格安カーボンホイールでも採用されているスポークです。
ハブ
ハブは台湾のハブ供給メーカーであるNovatecのF428SB-SL/A291SB-SLが採用されています。
実売価格で7,000円〜10,000円程度の価格で50,000円台のホイールのハブと考えると十分すぎるのではと思います。
参考 Novatec
東レ T700
カーボンの素材は東レのT700。
東レのカーボン(トレカ)は自転車分野では定番中の定番で多くのロードバイクなどで採用されているカーボン素材です。
カーボン素材にはグレードがあり、トレカの場合はT600、T700、T800、T1100などがあり、Tの後の数字が大きくなればなるほど強度が高くなり、高級になる傾向があります。
T700は自転車のカーボンフレームやカーボンホイールで採用されることが多い素材で、言わばスタンダードな素材です。
参考 トレカ|TORAY
25mm幅リム
リム幅は25mmで、いわゆるワイドリムと呼ばれる幅広のリムです。
昨今のリムはワイド化が進んでいるので、2021年11月現在でもっともスタンダードなサイズになっていると思います。
リムがワイド化されることで、例えば25Cのタイヤを装着すると、リム幅とタイヤ幅がほとんどおなじになり、空気力学的に有利になるなどのメリットががるようです。
リムとタイヤが太くなるので、物理的に重量が増える(特に外周部分)ので、2Way対応ではあるものの、チューブレスでの使用を前提にしたいるような感じかと思います。
UCI認証
安価なカーボンホールでありながらもUCI(国際自転車競技連合)の認証を得ているので、UCI公認レースで使用できるようになり、耐久性や強度などの品質が保証されているというところでもあります。
欧米の大手メーカーなどでは当たり前のように認証を得ていたりするので、けして特別なものではなくあえて公称することも滅多にないのですが、中華メーカーにとっては、品質に関する不安は常につきまとうものになってしまうので、品質保証のレベルとしてUCI認証を前面に出すというのは大切なことだったりするものと思います。
ICAN ロード用ホイール Alphaシリーズまとめ
ICANのロード用カーボンホイールは格安ながらもUCI認証レベルの品質とリムハイトの豊富さ、新しい規格のホイールなので最新のフレームやクランクセットにも適合するので、カーボンホイールに興味があるけど、他のメーカーは高くて手が出ないと考えているような人にはベストの選択になるのではと思います。
とにもかくにも一昔前だとカーボンホイールが5万円台で購入できるなんて夢のまた夢でしたから、良い時代時なったものです。
ICAN
ICAN製品の日本での購入
Amazonか直販サイトのみで購入可能
ICANの製品は基本的に一般的なショップでの取り扱いがないので直販から購入することになります。
以前はAliexpressあたりで購入するのが普通だったと思いますが、2021年現在では、ICAN自体がAmazonにも出品しているので、関税や送料などを考えるとAmazonで購入するのが良いと思います。
また以前はICANから直販する場合は海外のICANサイトから購入する必要があり、発送も海外からでしたが、現在は日本サイトも用意されて日本国内の倉庫から発送されるように変わりました。
金額は基本的にAmazonと揃えられていますが、直販サイトの方がクーポンを利用できるなどで、国内発送商品ならAmazonよりも直販サイトの方が安く購入できます。
ICAN ホイール・フレーム クーポン
直販サイトならロゴなしも選択できる
中華カーボンは魅力的だけど「中華メーカーのロゴ入りはちょっと。。。」と考える人の気持を理解しているのか、ICANのホイールやフレームはロゴ無しも選択できます。
個人的にもデカデカとメーカーロゴが入っているのは、中華メーカーに限らずであまり好きではありません。(広告みたいで嫌なのです(笑))なので出来るなら無地を選びたかったりするので、ロゴの有り無しを選べるサービスは非常に有り難いですね。