ビンディングシューズの、SPDのクリートを固定してあるボルトを紛失したので、他のボルトで代用して対処したお話です。
クリートを固定してあるボルトも所詮はボルトなので、ボルトの太さや、ねじ切りの規格さえ合っていれば、問題なく使用できます。
ボルトを代用するために、その調べ方や、適合したボルトについての情報をまとめています。
ビンディングシューズのSPDのクリートを固定しているボルトを紛失
ある日、いつも通りにビンディングシューズを履いて、クロスバイクに乗っていると、いつもとは違う足裏の感覚に気が付きました。
そこで、その違和感を確認するためにクリートを外そうとすると、クリートが回転しまい、ビンディングペダルからビンディングシューズが外れなくなるという事態に見舞われました。
ペダルからシューズを外せないということは、このままでは転倒してしまうことになるので、スピードを落としつつ、靴ヒモを緩めて靴を脱ぐことでひとまず立ちゴケは回避しました。
自転車から降りて、ビンディングシューズを確認してみたところ、ビンディングシューズ裏のSPDのクリートを固定している2本のボルトのうち一本抜け落ちていました。
そのため、クリートが固定されずに回転してしまったようで、足を捻ると、クリートがそのままの状態で残ってしまい、クリート受けから外れなかったというわけです。
クリートを固定するボルトについて
シマノのSPDクリート固定用ボルト
ビンディングシューズを買うと、クリートも一緒に付属している場合がほとんどです。
しかし、ボルトなどは、必要最低限しか入っておらず、今回のようにボルトを紛失してしまってた場合は、新しくボルトを買うしかありません。
もちろん、ボルトを紛失した時のためにスモールパーツとしてボルト単体でも販売されています。
ボルトの名称は「クリート取付ボルト」です。
Y'sRoadなどの大手の自転車ショップでは、単品売りなどしているようなので、お店まで行くことができる人は1本100円程度で入手できるようです。
ボルト一本が100円です(笑)
こんな小さなボルト一本が100円と考えると随分高いと思いますが、このような製品に使われているボルトは、既製品だとなかなか適合するものが無く、大抵の場合は特注で製造していたりする関係で、元々の製造原価も高かったりするので仕方がないことかもしれません。
お店に行かずに、Amazonなどのネット通販で購入しようとすると、この値段にさらに送料が上乗せになり、ボルト一本で800円みたいな価格になってしまうので、お店まで足を運べる人はお店で買うのが一番良いと思います。
ボルト一本で800円くらいするのであれば、クリートセットごと買った方が良いレベルですが、クリートセット自体も1,500円前後なので、たかがボルト一本失くしただけで「そんな出費はちょっとね」という感じです。
他のボルトで代用できないのか?
今回のように、出先でボルトがなくなってしまうことを考えると「予備でも数本持っておきたいな」と思います。
というのも、クリートの取り付けボルトが外れたのは、今回が初めてではないので、意外と頻発するトラブルのような気がするのです。
しかし、予備のボルトを買うには純正ボルトは、ちょっと高い。
そこで、何か解決策はないかものかと、ビンディングシューズの「クリート取付ボルト 紛失」で調べてみると、代用品でどうにかしている人も、チラホラいるようです。
代用品で大丈夫であれば30本〜50本入りで送料込みで800円前後で購入できるので、こちらの方が断然お買い得です。
と言ってもネジの種類はものすごく多いので、既製品で同じようなボルトが無いかを探してみることにしました。
皿ネジ
SPDビンディングシューズに使用されているボルトは、ボルト頭の部分がお皿のように平らな形状のネジで「皿ネジ」と呼ばれるものです。
皿ネジは、ネジ頭を出っ張らせたくない場所などで使用するボルトです。
一般的なネジの種類の一種なので、ボルト関係を扱っているDIYショップや、ホームセンターなどで探せば、適当に代用できるネジが見つけられそうです。
クリート取付けボルトとして代用できそうなボルトのサイズ
ボルトの種類を見る際には、
● ボルトの太さ
● ねじ切りの幅(ピッチ)
● ボルトの長さ
など様々なサイズがあるので、そのへんにある皿ネジを適当に買えば良いというわけではありません。
クリートの取付けに使用出来そうなボルトのサイズを調べて見つかった情報から判断すると、M5×8mmか、M5×10mmと呼ばれるサイズのボルトで代用している人が多かったです。
ネジの長さ
ボルトやネジの長さは、「ネジが埋没する部分」の長さを測ります。
つまり、一般的な頭部分が出っ張るようなボルトや、ネジの場合は、「軸の部分の長さ」を測ります。
今回のような、皿ネジの場合は、頭部分も埋没するため「頭部分を含めた長さ」を測ることになるので、注意が必要です。
ネジの太さ(径)
日本で使用されることの多いネジは、ネジの太さをM5やM12などで示します。
「M」はもちろん、メートルの意味で「メートルねじ」と呼ばれます。
「M」の後に続く数字は、ネジの太さを表しています。
例えば、「M5」のボルトであれば、直径約5ミリのネジということになります。
「日本で」とわざわざ書いたのは、アメリカなどは「インチねじ」が使用されていることがあるためです。
ネジのピッチ
ねじ切りの幅は「ピッチ」と呼ばれ、「M12/P0.5」などと表記されます。
「P0.5」とはピッチが、0.5ミリ間隔のネジということになります。
ネジピッチは規格が決まっているので、今回使用するM5ネジの場合は、規格で0.8と決まっていて、それ以外にありません。
なので、今回はピッチは気にしなくて良いです。
代用ネジでクリートを固定してみた結果
アマゾンで該当するサイズの皿ネジを購入してみました。
購入したのは、M5×10mmの皿ネジです。
M5×10mmで固定できたけど・・・長さが足りない
純正品と比べると、M5×10mmのネジでも少し長さが短いようです。
長さが足りずに、きちんと固定出来るか不安でしたが、「ギリギリセーフ」ってやつで、なんとか固定できました。
試しに乗車して、クリートをクリート受けに「ハメて外して」を繰り返し行なってみましたが、特に問題はなさそうです。
クリート取付ボルトを計測してみました
シマノ純正のネジ
シマノの純正のネジを計測しました。
約11.6mm
規格で言うところの、M5x12mmとなります。
代用ネジ(M5×10mm)
購入したM5×10mmの皿ネジを計測しました。
約9.9mm
ということで、M5x10mmのネジではなく、M5x12mmのネジを買うと、丁度よい長さとなり、代用できるようです。
結論
SPDのクリート取付ボルトを代用するなら M5 x 12 mm が正解