ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクなどに乗る際の必需品と言えば、予備チューブやポンプなどのパンク対策の備えや工具セット(携帯ツール)があります。
工具を携帯していれば出先でのトラブルの対処はもちろん、日頃のブレーキやディレイラーの調整、ボルト類の増し締めなどの基本的なメンテナンスを気がついたタイミングでチャチャッと出来るため非常に便利です。
そんな自転車ライフには必須とも言える携帯ツールの選び方について解説してみます。
僕が持っている携帯ツール・携帯工具セット
僕は現在いくつもの携帯ツールを持っています。実際に使ってみると同じメーカー製でも用途によって向き不向きがあり、タイプによって使い分けた方が良い場合もあります。それぞれタイプの違うこ携帯ツールを紹介しつつ携帯ツールについて考えてみたいと思います。
TOPEAK ミニ 6L
必要最低限の工具だけで組まれた小型の携帯ツール・携帯工具です。その商品名からも分かる通り、六角レンチ5種とプラスドライバー1種の6種類がセットになった携帯工具です。
● 六角レンチ5種類(2、3、4、5、6mm)
● プラスドライバー
● サイズ L66×W28×H18mm
● 73g
小型で価格も安い携帯ツール・携帯工具ですが、アルミボディでカッチリとしています。安っぽさはほとんど感じません。
TOPEAK ミニ 6Lの最大の特徴は、小型にこだわって必要最低限の六角レンチと+-ドライバーで組まれているもので、手のひらの中にスッポリと納まってしまうコンパクトさで、キーホルダーにも付けられるくらいの大きさです。
工具の種類は多い方が便利なのは確かですが、あまり使用しないものまで携帯するとそれはそれで荷物になるわけで、思い切って必要最低限の工具に絞り込んたTOPEAK ミニ 6Lはなかなか優秀な携帯ツール・携帯工具だと思います。
実際問題で自転車のメンテナンスに必要な六角レンチは4.5.6mmがあれば十分ですから、TOPEAK ミニ 6Lでも十分メンテナンスできるのです。
欠点を挙げるとすれば非常に小型なため、トルクを掛けての増し締めはしづらいという点くらいでしょうか。
そんなわけで小型でも十分実用できる理想に近い携帯ツールだと思います。
TOPEAK ヘキサス 2(現行はヘキサス X)
携帯ツール・携帯工具はTOPEAK ミニ 6Lだけでも、ほぼほぼ満足だったわけですが、新しくTOPEAK ヘキサス 2(現行はヘキサス X)という携帯ツール・携帯工具を購入しました。
TOPEAK ミニ 6LとTOPEAK ヘキサス 2の大きさ比較。TOPEAK ミニ 6Lがかなり小さいこともあってTOPEAK ヘキサス 2が大きく見えます。
その分、装備は充実していて
● 六角レンチ:2、2.5、3、4(2本)、5、6、8mm
● “Torx"レンチ:T25
● プラスドライバー
● マイナスドライバー
● スポークレンチ:14G、15G
● チェーンツール(シマノHG、UG、IG対応)
● チェーンフック
● エンジニアリングプラスチックタイヤレバー(2本)
● L95×W44×H26mm
● 167g
という感じで自転車整備に必要な工具はだいたい揃っています。これだけ揃っていれば、外出先で何があっても対処出来そうです。
チェーンカッター付き
今回TOPEAK ヘキサス 2を新たに購入した理由の一つとして、チェーンカッター付き、というのがあります。
TOPEAK ミニ 6Lでも十分と言えば十分なのですが、チェーンが切れてしまった際にはそれに対応するツールが無いため、チェーンカッターを別途携帯する必要がありました。
そこでその問題を解消するために、チェーンカッター付きの携帯ツールを探していて見つけたのがこのTOPEAK ヘキサス 2でした。
タイヤレバー付き
またTOPEAK ヘキサス 2の大きな特徴として、本体の左右に樹脂製のカバーがついていて、このカバーを外すとタイヤレバーとして使えるようになっています。
タイヤレバーとしての使い勝手が良いかどうかはわかりませんが、タイヤレバーを単体で携帯すると案外嵩張りますし、一体化することで荷物を減らせるというのはポイントが高いです。
省スペース化になる
ツールボックスからTOPEAK ミニ 6Lとタイヤレバーを取り除いて新しくTOPEAK ヘキサス 2を投入。おかげでスペースに少し余裕ができました。
TOPEAK NANO トルクバー DX
携帯できるタイプのトルクレンチです。自転車メンテナンスでメインで使用する3、4、5mmの六角レンチが付属しています。
アルミフレームだとそれほど用事があるわけではありませんが、カーボンフレームやカーボンパーツの場合はトルク管理は必須になりますから、出先でのメンテナンスでもトルク管理が出来た方が良いだろうということで購入してみました。
● トルクビット 4Nm、5Nm、6Nm
● 六角レンチ 3、4、5mm
● Torxレンチ T20、T25
● L120×W16×H16mm
● 62g
TOPEAK ラチェットロケット ライト DX
ラチェット機能を持った携帯ツールです。細かい部分を整備している時などは六角レンチではボルトを回しづらいことも多々あります。携帯ツールならなおさらで思うようにボルトを締められないことも珍しくはありません。
そんあ時に便利なのがラチェット機能で、作業効率は格段に上がります。ツール自体も充実していますし、ナイロンケースも付属しているので携帯するのに便利です。
● 2、2.5、3、4、5、6、8mm
● “Torx”レンチ : T10、T25
● +ドライバー
● エクステンド バー
● プラスチック タイヤレバー (2本)
PB SWISS TOOLS バイクツールセット PB470
工具メーカーの中でもPB SWISSTOOLSが大好きで、そのPB SWISSTOOLSが自転車メンテナンス用の携帯工具を出したと知って買わずに居られなかったのがPB SWISS TOOLS バイクツールセット PB470です。
ソケットビットタイプの携帯ツールでコンパクトながらしっかりと扱いやすい仕様になっています。ソケットビットもそれぞれに着色されていてサイズも見やすく、所有欲を満たしてくれるオシャレな携帯ツールなのです。
ケース外側にはタイヤレバーが付属していて、コンパクトなのにかなり機能的で流石はPB SWISS TOOLSと言ったところです。詳しくは下記の記事でまとめています。
● 六角棒レンチ(5mm)
● ビットアダプター
● マイナスビット(5.5x0.8mm)
● プラスビット(#2)
● ヘクスローブビット(T25)
● ヘックスビット(2・2.5・3・4・6mm)
● タイヤレバーx2本
● 99.8 g
自転車に携帯ツール・携帯工具セットは必要なのか?
携携帯ツール・携帯工具セットを実際問題で使用する機会があるかどうかを考えた時に、人によって答えは違ってくるとは思いますが、僕個人で考えると携帯工具は出先でもかなり使うため絶対に必要なツールだと思っています。
自転車に乗っていると意外と調子が悪くなる部分が出てきたりします。例えばブレーキから異音がしはじめたり、変速がスムーズでなくなったり、体調や荷物によってはサドルなどのポジションを変更したくなったすることもあります。
そんな時に携帯ツール・携帯工具セットがあれば、すぐに調整してそれぞれの問題に対処することが出来るのです。
そのまま走行して差し支えない程度の微細な問題だったとしても、走行中の異音や調子の悪さは不安になったり、それが気になてサイクリング自体を楽しめなくなってしまったりするので、すぐに対処できる携帯ツール・携帯工具セットがあればそれだけで安心というわけです。
実際問題で今まで何度も走行中のトラブル対処として役立ってくれました。
携帯ツールで調整できるような問題は、走行に関してパンクのような致命的なものにならないことが殆どなので、アイテムとしてそれほど重要視されていないかもしれませんが、使用頻度で言えばパンク修理キットや携帯ポンプなどよりもずっと多いです。
携帯ツール・携帯工具セットの選び方
携帯ツール・携帯工具セットを選ぶ際には、超多機能ツールか軽量コンパクトなツールかで方向性を決めると選びやすくなります。
軽量さ、コンパクトさにこだわるのであれば必要最低限のツールがセットになったものの方が調子が良いとは思いますが、個人的には、多機能なものを選択しておけば、自転車以外のシーンでも活用できる場面が増えて便利だと思います。
それに加えて自転車用途で活用するために必要不可欠と思われるのがチェーンカッターやタイヤレバーなので、チェーンカッターやタイヤレバーが備わった携帯ツール・携帯工具セットを選んでおくと困ることはないと思います。
チェーンカッターやタイヤレバーは単体で持ち歩くと嵩張るものが多いですから、それがコンパクトな携帯ツールに装備されているだけでもかなり身軽な感じになれるのです。
工具類は見ていて非常に楽しいです。世の中には工具マニアと呼ばれる方々がいますが工具は男心をくすすぐる不思議な魅力があるのです。
そんな僕も他人事ではなくついつい工具を買い増ししてしまいます。今回はタイヤレバー付きというところに惹かれてTOPEAK ヘキサス 2を選択しましたが、携帯ツールは十徳ナイフのようで、見ていてワクワクしてしまうので、あれこれ調べているうちに他の工具も欲しくなったりしてしまうのが困りものです。シマノのプロツールなんかも格好良いのですよね〜・