僕がクロスバイクやロードバイクに乗る際に、非常用として携帯しているポンプは、air boneと呼ばれる超小型のポンプです。
なるべく携行品は少なく軽くしたいとの思いから選択した携帯ポンプで、遠出した際のパンクに備えるための道具の一つとして携行しています。
air boneは全長が10cm程度で大変短く、他の携帯用ポンプと比べてもダントツで短くて、抜群の携帯性があります。
反面、そのコンパクトさに故に、一度のポンピングで入れられる空気の量が少ない為、十分な空気圧にするためには、何度もポンピングしなければいけないことや、最大で入れられる空気圧がやや物足りない100PSI(7bar)というのが欠点になります。
いくら携帯性が良くても、いざという場面で使い勝手が悪かったり、性能が不足しているようであれば意味が無いわけで、外出先でパンクしたことを想定して、携帯ポンプのair boneでどの程度まで空気が入れられるのかを試してみることにしました。
ちなみに、この手の小型の携帯用ポンプはair born以外にもありますが、その多くはチューブが付属していないので、空気を入れる際には不便を感じることも多いです。
そこで、「お助けチューブ」と呼ばれる、ノズル部分に取り付けられる延長チューブを使用すると、使い勝手が良くなります。
今回のテストでも、air boneとともに、お助けチューブを使用しました。
air boneについては、下記の記事で詳しく解説しています。
携帯ポンプのair boneとお助けチューブ
携帯ポンプのair boneに使えるお助けチューブ
携帯ポンプのair boneにはチューブがありません。
air boneに限らずですが、小型の携帯ポンプにはチューブが無く、使用する際には、バルブ口に直付けして使用することになります。
しかし、ご存知のようにクロスバイクやロードバイクなどのタイヤでしようされているフレンチバルブはとても華奢なので、直付けでポンプを使用すると、バルブ口を壊してしまいそうになる不安がつきまといます。
チューブが無いと、無理な体勢で入れることにもなり、非常に空気を入れづらいというのが実際のところです、
なので、僕は、携帯ポンプには、チューブはセットで必要だと考えています。
今回のテストでも、チューブ無しでは高い圧力で空気を入れるのが難しいということが、予め分かっているので、携帯用ポンプに取り付けられる延長チューブ、「お助けチューブ」を、air boneと併せて使用することにしました。
TRISPORTS(トライスポーツ) お助けチューブ Sサイズ 140mm (米式アダプタ→仏式バルブ延長チューブ) 2701031
https://escape.poo.tokyo/category/all-about-bycicle/bycicle-items/pump/
お助けチューブと携帯ポンプを接続
小型エアポンプのair boneに、お助けチューブを装着しました。
お助けチューブは、小さく短いチューブですが、これを携帯ポンプに取り付けると、段違いに空気が入れやすくなります。
お助けチューブはネジ式で、フレンチバルブに固定できるので、バルブを痛めづらくてストレス無く空気を入れられ、個人的には好きな形状です。
携帯ポンプとお助けチューブを使用した空気の入れ方で、最も効率的と思われるのは、上記の写真のように、地面にポンプを置いて、体重をかけながらシュコシュコやる方法もです。
しかし、今回は完全に手持ちにこだわり、片手でポンプを握り、もう片方の掌で受け止めながら空気を入れる方法でテストすることにしました。
実際問題で、出先でパンクした場合は、地面に押し付けながら空気を言えるのが難しい場合もあるので、手持ちの限界を試すほうが有効だと思ったのがその理由です。
携帯ポンプのair boneで空気を入れてみる
携帯ポンプのair boneとお助けチューブの組み合わせで、空気をシュコシュコと入れてみます。
小型のポンプなので、一回のポンピングで送り込める空気の量が少ないため、空気ゼロの状態からだと、数百回はシュコシュコしないと、押し返されるような手応えが感じられません。
なかなか、タイヤが硬くならないので、本当に空気が入っているのか不安になるレベルです。
それでも根気よくポンピングを続けて、額が汗ばむころになると、なんとなくポンプを押し返されるような手応えが出てきます。
自走できるレベルまで空気を入れるのは余裕
手でタイヤを触ってみて硬さを確かめます。
走行時の段差に気をつけながら、「ゆっくり走ればなんとか自走できそうかな・・・」と思える程度まで空気が入ったので、空気圧を計測してみました。
空気圧の計測はデジタルエアゲージ
空気圧の計測にはパナレーサーのデジタルエアゲージを使用しました。
操作も簡単で、すぐに空気圧を計測することができる、便利なアイテムです。
空気圧は38.8PSI(2.68bar)でした。
手応えの割に空気圧が低いなと思いましたが、3bar程度もあれば一般的なシティサイクルと同じレベルの空気圧になってきますし、15km/h未満のスピードで段差を意識しつつ慎重に走るのであれば、とりあえず問題なく自走できるレベルだと思います。
人里離れた山に出掛けているような場合だと、この空気圧だと不安が残りますが、街なかでパンクした場合には、最寄りの自転車屋さんまで自走できれば良いので、十分だと思います。
携帯ポンプの限界を求めてさらに空気を入れる
自走するには十分なくらいにタイヤは硬くなりましたが、そこからさらに空気をシュコシュコと入れ続けます。
自走できるレベルの硬さになってから、さらに200シュコシュコほど入れてみました。
さすがにポンピングに硬さを覚える程度の抵抗を感じますが、男性であればまだまだ入れられると思います。
空気圧を測ってみたところ48.7PSI(3.36bar)でした。
もう少し頑張れば、「60PSI(4.1bar)あたりまでは問題なく入れられそうかな」と思いましたが、「体力の限界!」ということで、あえなく終了。
実際問題で4barあたりまで空気が入れられれば、タイヤを握ってみてもそこそこ硬いと思える程度にはなっていると思うので、20km/h程度で走行してもなんとかなるんじゃないかと思います。
携帯ポンプのari boneで空気を入れてみた結果と結論
限界まで入れてもポンプの上限には到達はしないと思う
携帯ポンプのair boneとお助けチューブを使用した場合、手だけのポンピングであれば60PSI(4.1bar)あたりから限界が見え始めると思います。
結構な抵抗があるので、ポンプを地面に押し当てる方法で頑張ったとしても、air boneの限界値の100PSI(6.9bar)あたりまで入れるのは実際問題として難しいんじゃないかなと感じました。
逆に言えば、air boneにはエアゲージがありませんが、わざわざエアゲージを使用して空気圧を確認しなくても、手動で限界値まで高い空気圧を入れることは不可能だと思われます。
なので、細かいことは気にせずに、限界まで空気を入れれば、まぁ自走できるくらいの空気圧までは空気を入れられただろうという判断ができるということになります。
結論として、携帯ポンプのair boneは小さいボディながらも、自走できる程度には空気を入れられるので、緊急時の対策として役目を果たしてくれると携帯ポンプだと言えるとでしょう。
TRISPORTS(トライスポーツ) お助けチューブ Sサイズ 140mm (米式アダプタ→仏式バルブ延長チューブ) 2701031
人気の小型エアポンプ
小型で高気圧まで空気を入れられる自転車用のポンプとして、最近人気のポンプは、LAND CASTと呼ばれるポンプです。
全長は20cmでair boneと比べると長くなりますが、長めのツールボックスではギリギリ収まるサイズです。
スペック的な最大の空気圧は300PSIまでいけるというもので、従来までの小型の携帯ポンクではありえないほど高い空気圧まで空気を入れられます。
製品レビューなどを見てもなかなか良さげなので、いつか購入したいと思う携帯用ポンプです。
LANDCAST ロードバイク 自転車 空気入れ 300psi ゲージ付き 携帯ポンプ クロスバイク 軽い力で高圧まで空気...