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GIANTのクロスバイクESCAPE Airを11速化してみる

公開日: コンポーネント, 自転車メンテ・改造

クロスバイクのescape airを11速化

GIANTのクロスバイクであるESCAPE Airを11速化してみました。
メーカーの互換性の無い組み合わせになるため、基本的には非推奨な改造・カスタムになりますが、世の中的に11速化になっていることもあり、多段化に興味津々というところで11速化にチャレンジしてみました。

クロスバイクの11速化に必要な準備

僕のクロスバイクのESCAPE Airは既にコンポーネント類を純正のモノからシマノの5700系の105に換装されていますが、純正のコンポーネントから11速化する際にも、基本的には考えないといけないことは同じだと思います。

11速対応のホイール

11速対応のホイール

11速化するためには11速対応のホイールが必要です。
11速非対応のホイールだと11段のスプロケットが使用できないので物理的に11速化が出来ないのです。

僕のクロスバイクのESCAPE Airに履かせているホイールはfulcrumのRacing 3と呼ばれるホイールで、11速対応のホイールです。

11速対応のシフトレバー

11速対応のシフトレバー

11速をシフトチェンジするためには当然シフトレバーも11速対応のものにする必要があります。
シマノのフラットバー用の11速対応のシフトレバーも増えてきましたがロードバイク寄りのシフトレバーと言えばSL-RS700一択になるかと思います。

ちなみに僕のクロスバイクのESCAPE Airはブルホーン化しているため、フラットバーなどで使用していたトリガーを引くとカチカチとシフトチェンジするものインデックスタイプのシフトレバーではなく、無段階で調整するフリクションタイプのシフターを使用しています。

フリクションタイプのシフトレバーは手動でワイヤーを締めたり緩めたりしながら変速するシフターなので、インデックスタイプのシフトレバーのように、一段ごとのワイヤーの引き幅でディレイラーが動いてシフトチェンジするものではありません。

そのため、フリクションタイプのシフトレバーはインデックスタイプのシフトレバーのように◯速用と決められているわけではなく、ワイヤーの引き幅さえ調整しておけば、7速でも10速でも兼用できてしまう汎用性の高いシフトレバーです。

僕が使用しているフリクションタイプのシフトレバーはダイアコンペのENEサムシフターで、スペックを確認すると6〜10速用となっていて11速には対応しているとは書かれていません。

しかし、実際問題で10速用も11速用もスプロケットの幅はそれほど大きな違いが無ありません。つまり総合的なシフトレバーの引き幅もそれほど差が無いはずなので、フリクションタイプのシフトレバーであれば11速も引ける感じです。

11速対応の各種コンポーネント

メーカーの互換性の範囲での改造、カスタマイズを行なうのであれば、クランクセットやフロントディレーラー、リアディレーラーに関しても11速対応のモノに買い替える必要があります。

そんなわけで、普通に11速化しようとするとコンポーネント一式を買い直しすることになるので、それなりの出費は覚悟をして換装する必要があります。

2017年5月現在で、11速用コンポーネントの候補として考えるのであれば105(5800系)がベストだと思います。

そんなことを考えると全てコンポーネントを交換した場合11速対応は2017年5月現在でシマノ105以上のグレードからになるため、必要な費用は最低でも6万円+ホイールになると思います。

互換性無しの組み合わせ

僕の場合はもう少し簡易的に11速化したかったため、クランクセット、フロントディレーラーおよびリアディレーラーは現在使用しているシマノ108(5700系)をそのまま流用することにしました。

互換性は無いのでメーカー非推奨となり、パーツの干渉を避けるために使用出来るギアに多少の制限はありますが、クランクセット、フロントディレイラー、リアディレイラーは10速用でも使用できるという情報もあり、10速用のコンポーネントを流用することにしました。

これにより必要な費用は2万円+ホイール程度にまで抑えられます。

11速用チェーン(Shimano 105 CN-HG600-11

11速用チェーン

10速用チェーンと11速用チェーンでは、わずかではありますが幅が違うため10速用は使用出来ないとのこと。

10速用と11速用のスプロケットの幅はほとんど変わらないにも関わらずギアを一枚増やすわけですから、物理的に11速用のチェーン幅は狭くなります。なので幅の広い10速用のチェーンは11速用では使用出来なくなっています。

しかしながら、幅が違うのは外寸だけで、10速用と11速用では内寸はほとんど差が無いため、チェーンリングやリアディレイラーの場合にはなんとかなるということのようです。

ちなみに重量は切り詰める前で221gでした。

11速用スプロケット

11速用スプロケット

11速化の心臓部分とも言えるのが11速用スプロケット。
これがなければ11速化はできません(笑)
シマノ105のグレード以上であれば11速用スプロケットが見つかります。

クロスレシオかワイドレシオか自分の求める乗り方によって選択するギアの組み合わせが変わってくるかと思いますが、僕の場合は街乗りメインでほぼほぼ平坦な道しか走らないので、極力クロスレシオなものを探した結果、ULTEGRA CS6800 11-23T(歯数構成:11・12・13・14・15・16・17・18・19・21・23T)というかなりクロスレシオなスプロケットに決めました。

DURA ACEのスプロケットだと数万円もしてしまうほど高価なものになりますがULTEGRAグレードの場合は105グレードのCS5800と比べて数千円程度の価格差なので、なかなかリーズナブルだと思います。

ギア構成

本来はコンポーネントとグレードを揃えるため105(5800系)のスプロケットを購入する予定でしたがULTEGRAの方がよりクロスレシオなスプロケットがあったためULTEGRA CS6800を購入しました。

ちなみに坂道などをそれなりに走る予定であれば25T以上の歯数のあるスプロケットを選択しておくと坂道が出現しても泣きを見ることは少なくなると思います。32T以上になるとよほどの激坂でもない限りは必要無いギアになると思います。

5800系 105のラインナップ
12-25T(12・13・14・15・16・17・18・19・21・23・25T)
11-28T(11・12・13・14・15・17・19・21・23・25・28T)
11-32T(11・12・13・14・16・18・20・22・25・28・32T)

ULTEGRA CS6800のラインナップ
11-23T(11・12・13・14・15・16・17・18・19・21・23T)
11-25T(11・12・13・14・15・16・17・19・21・23・25T)
12-25T(12・13・14・15・16・17・18・19・21・23・25T)
11-28T(11・12・13・14・15・17・19・21・23・25・28T)
11-32T(11・12・13・14・16・18・20・22・25・28・32T)

DURA ACE R9100のラインナップ
11-25T(11・12・13・14・15・16・17・19・21・23・25T)
12-25T(12・13・14・15・16・17・18・19・21・23・25T)
11-28T(11・12・13・14・15・17・19・21・23・25・28T)
12-28T(12・13・14・15・16・17・19・21・23・25・28T)
11-30T(11・12・13・14・15・17・19・21・24・27・30T)

11速用チェーン対応チェーンカッター

11速用チェーン対応チェーンカッター

チェーンを取付ける際には長さ調整などが必要で、チェーンをカットするために11速用のチェーンに対応したチェーンカッター(PWT チェーンカッター CT-03R)も購入しました。

太くて大きめのチェーンカッターなので、ホールドしやすく使用しやすいです。

以上がクロスバイクを11速化するために準備したものになります。ロードバイクの場合はシフトレバーとブレーキが違うだけで基本的に揃えなければいけないモノは共通です。

あ、あとシフトケーブルも忘れずに。

クロスバイクを11速化

クロスバイクのescape airを11速化

早速ですが11速用スプロケットをホイールに取り付けてみました。
見た目もなかなか良い感じです。

やはり23Tはかなりコンパクトで、クロスレシオ具合も素晴らしいですね。

11速化完了

チェーンを装着してワイヤー類を微調整して11速化の完了です。

インデックスタイプのシフターのようにカチャカチャと小気味良い変速は無理ですが、フリクション独特のヌルヌルという感じで変速してくれます。レースなどに出るわけでもないので基本的には無問題です。

よく言われるようにギアとギアとの間が詰まった分、10速の時と比べて変速はかなりシビアになった気がします。10速の時と同じ調子で変速すると一気に二枚変速してしまったりするので、このあたりは練習して慣れていくしかないのかなと思います。

11速化の手順について

11速化するための手順等もこまかく解説しておきたいところですが、素人の拙い解説を見るよりも、メンテナンスブックを参照した方が確実と思われるので、そのあたりは端折らせていただきます。

僕がクロスバイクの改造、カスタマイズをするさいに参考にしてかなり役に立ったのが下記のメンテナンスブックです。

クロスバイクの11速化まとめ

クロスバイクの11速化まとめ

クロスバイクも11速化できるんじゃないかな・・・?と、なんとなく考えたのは5800系105が発売されてほどなくしてからでした。

しかしながら5700系と5800系とでは互換性が無いのできちんと動作しない可能性もあったため、実行に移す予定もありませんでした。

しかしロードバイクはもちろん、クロスバイクに関しても11速化したという情報もちらほらと見かけるようになったこともあり11速化を実行してみた次第で、互換性が無いのを承知で一部パーツのみ11速に対応させて11速化できるかというチャレンジの部分もありました。

駄目なら全て取っ換えてしまえば良いやという考えのもと、スプロケットとチェーン、(シフトレバーを交換する場合はシフトレバーも)の交換だけで11速化を試みたわけです。

スプロケットを換装した後、ワイヤーを調整してとりあえずペダルを回しながら変速して動作を確認してみましたが、特に支障もない感じで滑らかに変速でき、結果としてものすごくあっけなく11速化が実現できました。

これがコンポーネントを全て取っ替える場合は、大改造になりますから、それなりの費用と労力、あと時間が必要になると思います。

11速化は必要なのか?乗ってみた感想

実用的な面のお話になりますが、10速でも全てのギアを使ってたわけではないので、11速化しても全てのギアを使えるはずはないというのは先刻承知という感じです。

街乗りレベルであれば、例え下り坂でも11Tはおろか12Tすら使わないと思いますし、街中の場合は信号が多いため、急いでも急がなくても所要時間もほとんど変わらないので、スピードを出して走るようなことも最近はなく、僕に取ってトップの二枚に関しては用無しです(笑)。

加えて、僕のギアの使用の仕方として、ホイール側へのチェーン落ちを嫌って基本的にローギア側は2速(21T)までしか使わないので、実際問題で坂道以外では23Tを使うことはありません。

ということは11速のうち実質8枚のギアしか使わず、しかもよく使うのは14T〜18Tあたりだと思うので、走行してみた感覚としては10速でも11速でもほとんど変わらない、という感じです。

それでも実用的かどうかを考えるよりも気分を大切に考えれば、無用の長物でも換装して良かったなぁと思いながら気持ち良く乗れる、ということのほうが僕の自転車の楽しみ方としては意味が大きいわけで、とりあえず換装終えた現時点での満足度は非常に高いです。

こうして新しいパーツをインストールすると、新しく自転車を買ったような気分でまた乗ることが出来るのも改造、カスタマイズの醍醐味ですね。11速化して良かったです。

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