「Teyim」oという中国の無名メーカー(ブランド)の、ナンバー式自転車ワイヤーロックを手に入れたのでレビューしてみたいと思います。
ちなみに今回は、Teyimoさんから製品の提供を受けてのレビューとなりますが、金銭の授受等は無く「他の記事と同様に思ったことを素直に書きますよ」ということを了承してもらった上での紹介となります。
Teyimo ナンバー式自転車ワイヤーロック
価格を考えると満足なダイヤル式ワイヤーロック
提供してもらったワイヤーロックの価格は1400円程度で販売されているものなので、ワイヤーロックとしては低価格な部類になると思います。
なので、化粧箱などは無いと思っていたのですが、意外にも化粧箱に入った状態で届きました。
まぁワイヤーロックに化粧箱はあまり重要ではないですが、有れば有ったで不思議と嬉しいものではありますね。
箱を開けるとこんな感じで丁寧に梱包されていました。
ノーブランドの中国製と言えば、粗悪品が多いというイメージがありましたが2016年辺りから少しずつ様子が変わり始めて、中国製品でも品質は良くなってきている感じですね。
そんなわけでこのTeyimo ナンバー式自転車ワイヤーロックも、第一印象として「ちゃんとしているなぁ」というところから始まり、パッと見の印象だけでも、僕が数年前に購入した某自転車メーカーのロゴ入りのナンバー式ワイヤーロックと比べても全く遜色のない質感です。
細かい部分も粗悪な感じはない
数年前までのノーブランドの中国製品のイメージだと、ダイヤルが上手く回せなかったり、形成時のバリが残っていたりで、いかにも中国製の粗悪な感じがあったと思いますが、ダイヤルはスムーズに回転させられますし、ボディやワイヤー部分の質感も悪くありません。
ワイヤーはビニールチューブに入った極太
ワイヤーは小指程度の太さがあり、極太に分類されるようなものだと思います。
ビニールのチューブに入ったような状態でコートされているので、ワイヤーで自転車のフレームを傷つけてしまう心配もありません。
便利なブラケット付き
Teyimoのナンバー式自転車ワイヤーロックにはブラケットが付属しています。
ブラケット自体は便利なものですが、ワイヤーロック本体の質感とは違い、僕の中の中華製のイメージそのままの粗雑な質感とデザインです。
こういう部分で正体を表してしまうのですよねw
自転車の鍵は盗難防止のために必要不可欠なものではありますが、いつも悩むのは「走行中の鍵の保管場所」です。
なるべく荷物を少なくしたいと思っても、鍵はツールボトルや背中のポケットにも収めることができないので、いつも持て余してしまいます。
大して荷物も無い中で、鍵を持ち運ぶだけのためにバックパックを背負うというのもなんだかナンセンスだなと思うわけです。
しかし、ブラケットがあれば、走行中はシートポストかシートチューブあたりに鍵を固定させておくことができますし、駐輪する際にもすぐに鍵を取り外して使うことができるので、かなり便利なアイテムなのです。
以前別のダイヤル式のワイヤーロックを使用していた時も、このタイプのブラケットがかなり便利で、自転車の見た目を損なうと分かっていても、なかなか切り捨てられないくらい便利なものなのです。
ダイヤル式ワイヤーロックは日常使いでベスト
ダイヤル式のワイヤーロックは、コンビニやスーパーなど、ちょっとした買い物などで立ち寄る際に最も便利な鍵だと思います。
ワイヤーロックの弱点として、切断に弱いので長時間の駐輪には心もとない部分があります。
ダイヤル式の場合も、ダイヤルを回していればそのうち解錠出来てしまうので、長時間駐輪する際に使用するには不安はあります。
反面、気軽に「ささっ」と使えて、地球ロックまで出来るわけですから、買い物程度の短時間の駐輪であれば、ダイヤル式のワイヤーロック以上に使いやすい鍵はないんじゃないかと思います。
Teyimo ナンバー式自転車ワイヤーロックを使用してみる
早速、愛車のクロスバイクにワイヤーロックを取付けて使用してみました。
案の定というところで、安っぽいブラケットは異質な感じで浮いてしまいます。便利なんですけどねぇ・・・。
中国製品はこのあたりまで、しっかりとデザインを考えるようになれば、と思うんですが。
いざ使用してみると、そこそこ太さのあるワイヤーということで「巻き癖」がかなり付いています。
そこがちょっと使いづらさを感じてしまいますが、逆に巻き癖がないと、使用していない時にはうまくまとまりませんし、しょうがないところかもしれません。
十分な長さがあるので盗まれやすい前輪とフレームを一緒にしてロックすることができます。
さらに「ぐぐぐーっ」と伸ばせば、前輪、フレーム、後輪をまとめてロックすることも出来る程度の長さはあるので、地球ロックは大抵の場所で可能と思います。
地球ロックをするには最低でも1m位は必要ですね。
無名中国製ナンバー式自転車ワイヤーロックのまとめ
安い中国製品の品質も向上した
トータルな感想としては、ブラケットが残念だったことを除けば、それなりの品質と満足感が得られるワイヤーロックでした。
ワイヤーでナンバー式ということを考えれば、長時間保管やロードバイクなどの高級な自転車で使用するのには不向きだと思いますが、クロスバイクやママチャリなどで、ちょっとした用事でお店に立ち寄る際などのロックとしては充分に活躍してくれるのではないかと思います。
正直な感想として「中国製のノンブランドやマイナーブランドとして売り出される製品も随分クオリティが上がったなぁ」というところで、よほどメーカーに対するこだわりがなければ、今後はこういったマイナーなメーカーの物で十分な気がしますね。
大量生産のOEM品でも品質は十分な気がします
今回はTeymoというメーカー(ブランド)から製品の提供を受けましたが、実際のところ自社製品ではないでしょう。
どこかの工場で大量生産されている製品に、自社ブランドのロゴを付けたOEM製品と思って間違いありません。
中国ではこのような目的で作られる製品が山ほど流通していて、バイヤーが製品を選び、自社ブランドのようにパッケージ化して販売できるようなサービスがあるんですよね。
なので、Amazonを検索すると似たような製品がズラズラと出てきますし、ブランド名が違っても、中身は全く同じであることも珍しく有りません。
このようなことは、Amazonの中華出品者にありがちで、今回のようなワイヤーロックに限らず、ライトやバッグなど他の製品でも似たような状況になっています。
逆に言えば、格安で販売されている似たような製品も、今回レビューした製品と同じくらいの品質であると判断ができます。
また、中国製品や中国ブランドに共通して言えるの、が中国のものづくりの文化として「QC(品質管理)はユーザーが行う」的なところがあります。
今回は問題ない製品が届きましたが、最初から壊れている、使用しているうちにすぐに壊れるなどの問題も普通にあると思います。
逆に言えば、価格の安さは「品質管理などの手間を省略した結果」でもあるので、中国製品に手を出すということは、そのあたりも承知の上で購入する必要があるでしょう。
もちろん、そのような文化が前提なので、不良品があった場合は、報告すればすぐに新しい製品を送ってくれるところが殆どです。
まぁその送ってくる製品も問題ある場合も珍しくはないので注意が必要ですが(笑)。
電子製品意外であれば格安中華製品でも良い
以前より、中国製品をチェックしている感想としては、たしかに昔の中国製品は「粗悪」というイメージで、安物買いの銭失いをしてしまうような典型的なものばかりだったように思います。
しかし2016年あたりから、自転車製品に限らず、あらゆる分野の中国製品の品質が向上しました。
中国人の意識が変わったのか、製造する機械が進化したのか、いずれにしても「あれ?思ったよりもずっと良い品質だ」と思うことが増えてきました。
なので、今回レビューしたようなアナログな製品であれば、もうメーカー品にこだわる必要もないのかなというのが正直な感想です。
以前は品質を優先して何倍も価格のするメーカー製品を選んでいましたが、今は格安の中国製品でも良いと思えるようになってきました。
未だに電子製品は壊れやすい、壊れているなどの問題が多いのは間違いないですが、自転車の鍵やマウントなどのアナログ製品であれば、格安の中国製品でも十分でしょうね。
少し脱線してしまいましたが、無名中国メーカーのダイヤル式ワイヤーロックのレビューをしつつ、最近の中国製品に対する感想を書いてみました。
Amazonなどで販売されている格安中国メーカーの製品の購入を考えている方の参考になれば幸いです。