最近の僕は自転車の速度に関してあまり追求することはありませんが、クロスバイクに乗り始めの頃は、スピードアップに関してはそれなりのこだわりがあり、改造カスタマイズもスピードアップを目的としたものがほとんどでした。
一般的にクロスバイクの場合は時速20kmくらい、ロードバイクの場合は時速30kmくらいが標準的な速度と言われていたりして、クロスバイクとロードバイクの間にある時速10kmの隔たりをどうにかして埋めてみたいという気持ちもありました。
そんなわけでスピードアップのために、いろいろな改造カスタマイズを試みたりもしてきた中で、最も単純にスピードアップ出来る方法は服装を変えることという結論になりました。
改造カスタマイズでスピードアップができる
自転車パーツの性能は基本的に価格に比例するようなところがあり、一般的なクロスバイクは安物パーツの寄せ集めなので、それらのパーツをそれなりのグレードのパーツにアップグレードしてあげるだけで、軽量化や剛性のアップなどでスピードアップできると思います。
個人的な経験だとスピードアップに大きな効果があったのは、ホイール、ハンドル、コンポーネントの3つでした。
ホイール交換でスピードアップ
例えばホイールはEscape Airの純正ホイールは華奢で柔らかな乗り心地なので25km/hを超えたあたりから急激に伸びがなくなります。
そこでFulcrum Racing3と呼ばれるミドルクラスのホイールに換えると、しっかりと転がる感じがで、高速になってもグングン加速していく感じが得られました。「ホイール1つでこんなにも走りが変わるのか」と大変驚いたのを今でも覚えています。
ハンドル交換でスピードアップ
ハンドルに関してはパーツの性能というよりはポジションが変わることによる効果が大きいと思います。
僕の場合は、フラットバーハンドルからブルホーン化したことで、クロスバイクの通常上体が起きたアップライトな姿勢から、深い前傾姿勢へと乗車姿勢が変わったことにより、高速走行中の空気抵抗が減ったことがスピードアップに繋がったと思います。
コンポーネント交換でスピードアップ
クランクセット等のコンポーネントの交換の場合は、いつものような感じでサイクリングしているにも関わらず、平均速度を数キロアップさせることができるようになりました。コンポーネントの性能の差は大きいなと思います。
服装を変えるだけでもスピードアップできる
スピードアップの重要なヒントは空気抵抗
自転車でスピードアップするための重要なヒントは空気抵抗です。
自転車に限らずで全ての乗り物にとって空気抵抗をいかに減らすかは、スピードアップにおいて非常に重要な課題です。
ポジションが変わって深い前傾姿勢が取れるようになったことでスピードアップに繋がったのも、上体が起きているアップライトなポジションの時と深い前傾姿勢の時とでは、正面から見た場合に空気を受ける面積に大きな差があります。当然、前傾姿勢の方が空気を受ける面積が小さくなり、空気抵抗が少ないためスピードを出しやすいということになります。
僕がクロスバイクに乗り始めた頃の服装
クロスバイクに乗り始めた頃の僕は、クロスバイクの本体の改造カスタマイズばかり気を取られていたので、乗車時の服装に関してはほとんど無頓着でした。
空気抵抗がスピードアップにおいてそんなにも大切なものだとは考えもしていなかったのです。
そんなわけで、その頃の僕がクロスバイクに乗る時の服装と言えば、パーカーにジーパンなど、日頃のカジュアルな服装と同じものでした。
しかしながら、そのようなダブついた服装だと空気の壁を割りながら走っているようなもので、それほどスピードを出していなくても、お店のシャッターが風圧でガタガタと音を立てたりするわけです。
困った事に当時の僕はそんな音を聞きながら「おぉ!俺は今、風を切り裂いて走ってる!」などと、ただ嬉しく感じていただけで、空気抵抗のことなど全く考えていませんでした。
快適さと速さをを求めるなら空気抵抗の少ない服装にすべし
僕の場合、自転車に乗る際には気軽さも大切なので、ロードバイクに乗っている方々が着ているようなピチピチのサイクリングウェアを着ることはありません。
しかしながら、それなりに自転車に乗り込むうちに、より快適に、より速く走るために、自転車に乗るのに相応しい服装に自然と変わってくるもので、今ではなるべく空気抵抗が少ない服装で乗るようになっています。
例えば、ジーパンなどはストレッチ性がなくて、長距離乗るには無駄に疲れますし、膝から下の部分のダブつきもあり空気抵抗が大きいので、すぐにサイクリング用のストレッチ素材のズボンを履くようになりました。
いわゆるレーパンではなく、普通のチノパンのようなタイプのものでも、ジーパンなどと比べると快適さは全く違い、一度履き始めるともう元には戻れなくなってしまいます。
上着に関しては、暖かいシーズンはタイトなTシャツで済ますことが多いですが、冬場はサイクルジャージにウインドブレーカーが調子が良く快適だです。
つまりは、自転車もスポーツですから、他の多くのスポーツでそのスポーツ専用のウェアがあるように、自転車の場合も自転車専用の服装をするのが最も調子が良いというわけです。だから本格的なロードバイク乗りの方々は必然的にピチピチのサイクリングウェアを着るようになるのです。
服装を変えるだけでもスピードアップができるのまとめ
水の中では服を着ているよりも水着になった方が抵抗が減り泳ぎやすくなるのと同じように、自転車に乗る際にも、極力空気抵抗が少ない服装で乗った方が、断然楽に前に進むことが出来ますしスピードも出し易くなります。
単純なことなおですが、自転車だと空気抵抗を意識するのは逆風の時くらいだったりして意外と盲点なんですよね。
空気抵抗はスピードがが速くなればなるほど加速度的に大きくなります。一般的に25km/h以上になると空気抵抗が非常に大きくなってくるので、25km/h近辺からスピードが伸びないような人は、思い切り自転車に乗る際の服装を変えてみると良い結果が得られるかもしれません。
服装を変えることで、空気の壁に体当たりして空気の塊を押しのけて進むようなイメージから、空気の中に鋭く切り込んで行くようなイメージに変わるのです。
実際に空気抵抗に対しての対策をして走ってみると解りますが、風切り音も小さくなりますし、滑るように走るような感じに変わります。すぐに体感できるレベルで走り心地が変わりますから、空気抵抗に対する服装の対策をしていないのであれば、試してみる価値は絶対にあります。
服装を変えるのはパーツを交換するなどよりも簡単に実践できますし、スピードアップに興味あのある方は是非、服装の見直しから試してみるのが良いかと思います。是非お試しください。