旅先など、地元から離れた見知らぬ場所に来たならば、自分のロードバイクやクロスバイクで走ってみたいと思うのは自転車乗りなら誰しもが思うこと。
それを実現する方法として多くの人が行なっているのが輪行で、クロスバイクやロードバイクを解体して輪行袋に入れてコンパクトにすることで、電車などに積めるようになります。
輪行と言えば電車を思い浮かべますが、飛行機はどうだろうと調べてみたのがこちらの記事で「飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行する方法」
調べてみると、意外とあっさりと飛行機でもロードバイクやクロスバイクの積み込みができるといわけで、ホイールやペダルなどの取り付け取り外しさえできれば、世界中どこででも自分の愛車を持込んでサイクリングを楽しむことができそうです。
しかしながら輪行は、常に自転車を持ち歩かなくてはいけないのが大変です。
解体してコンパクトになるとは言え、諸々で10kg程度はありますし、その他にも荷物はあるわけですから、建物内などを移動したい場合には、けしてお気軽にできるものではありません。それなりの大きさもありますから、ぶつけないように気を遣ってるつもりでもあちこちぶつけてしまうこともあるでしょうし、それで自転車を痛めてしまう可能性もあります。
また地方のレースに出場する場合でも、自転車を自ら持ち運ぶのは大変ですし、できるなら宿泊先のホテルまで直送したい。など思うはずです。
そこで考えたのが、クロスバイクやロードバイクを輸送してくれる自転車の宅配サービスって無いのかな?ってことで、自転車の宅配サービスと料金などについて調べてみました。
クロスバイクやロードバイクの宅配・輸送サービス
サイクリングヤマト便
クロネコヤマトでおなじみのヤマト運輸株式会社とJCA(Japan Cycling Assosiasion)が提供する自転車輸送サービスであるサイクリングヤマト便。
JCA会員とCJ+会員が利用可能です。
JCAの会員場合
サイクリングの普及推進を目的とする 公益事業を行う財団法人であるJapan Cycling Assosiasion(日本サイクリング協会)の会員の場合サイクリングヤマト便が使えます。
● サイクリングヤマト便の利用にはサイクリングタッグが必要
● 年会費は4,000円/年(27年度)
● サイクリングタッグは2,000円
● ※別途割引後配送料が必要
http://www.j-cycling.org/ctag.html
CJ+会員場合
● CJ+年会費は2,500円/年
● 利用クーポン 2配送 500円
● ※別途割引後配送料が必要(正規料金の概ね70~80%引)
料金目安
東京都(23区内) から大阪府(大阪市) までは2,592円
料金計算はこちら
配送条件
必ず分解してフレームなどを段ボール等の緩衝剤で保護の上、自転車のバックなどに収納し、携行出来る輪行袋(風呂敷、ゴミ袋の即席袋は不可)にいれて利用。ハードケースおよびダンボールなどは負荷。
※1,100×1,100×1,700mmのサイズのヤマト運輸配送BOXにて送るため、縦置きになる場合がある。
飛脚ラージサイズ宅配便
佐川急便の大型荷物の宅配サービスで飛脚ラージサイズ宅配便というものがあります。自転車専用のサービスではないですが、自転車も荷物として受けてくれるようです。
対象は3辺合計が160cmを超える荷物(260cm以内)や50kgまでの荷物。
料金目安
料金は重量や、大きさ、配送先などで変動するようです。
例えば、東京都から大阪府まで3辺合計が260cm、20kg以下の荷物で5,994円
飛脚ラージサイズ航空便
同サービスの速達版で「飛脚ラージサイズ航空便」もありました。
北海道から沖縄まで翌日配達が可能とのことで、急ぎの場合はこのサービスを利用するのが良いかもしれません。
カンガルー自転車輸送便
西濃運輸が提供するロードバイク、クロスバイクなど、自転車専用の輸送サービスカンガルー自転車輸送便。
料金目安
料金は東京都から大阪府まで4,530円
オリジナル輪行箱
自転車オリジナル輪行箱のレンタルが可能(有料:2,100円)
梱包手順の解説もありました。
輸送出来る自転車
三辺の合計サイズが280cm未満、且つ重量30kg以内に梱包されたもの
ロードレーサー / クロスバイク / マウンテンバイク / BMXなど
イベント用
自転車競技の大会・イベントに最適な自転車輸送サービスもあるようです。
カンガルー自転車イベント便
シクロエキスプレス
自転車専用宅配システムのシクロエキスプレス。
自転車専用の段ボールに梱包して配送できる、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどスポーツ自転車専門の宅配便
注文の翌日に梱包用段ボールが届くなど早い対応と二時間単位の細かな時間指定ができるなど、大会やイベント用途で重宝しそうなサービス。
オプションでSCICON社製エアロコンフォート、OSTRICH社製OS-500の利用も可能。
料金目安
東京から大阪までで3,900円。
配送キット別途3,400円
BTB
コーワ株式会社のBTl輪行箱を利用している人専用の自転車輸送・宅配便サービス。梱包用資材を取り扱う会社のため、輪行箱のみの購入もできるようです。
料金目安
東京から大阪までで3,900円。
輪行箱BTB(Bicycle Transportation Box)4,800円
樹脂製 BTB 輪行箱 PRO 34,800円
ロードバイクやクロスバイクを安全に輸送するための輪行箱
バイクサンド
最も有名でシステマチックな輪行箱と言えばバイクサンドかと思います。
その名の通りでバイクをサンドするように収納する輪行箱で、構造的にもシンプルかつ安全に愛車を輸送できる感じがします。
ACOR バイクポーターPRO台
ACOR バイクポーターPROはロードバイクを丸ごと収納出来るプラスチック製のボックスです。
TRISPORTS フレーム固定台
TRISPORTS フレーム固定台は輪行時に破損しやすいリアディーラーを保護するカバーがついているもので、輸送時の安心感が大きく違う固定台です。
クロスバイクやロードバイクの宅配・輸送サービスまとめ
クロスバイクやロードバイクの宅配・輸送サービスはいくつかあるようですが、料金的なところはどのサービスも大差も無い感じで、純粋にサービスの内容で判断するのが良いかと思います。
自転車の輸送をお願いする際に、最も困りそうなのが梱包の問題ですが、カンガルー自転車輸送便、シクロエキスプレス、BTBなどは梱包方法などの解説もしてくれていたりで、利用し易いサービスになるのではと思います。
輪行箱はレンタルできるサービスがほとんどですが、事前の準備のし易さや頻繁に利用することを考えれば自前で準備しておいた方が何かと便利かと思います。
段ボール製もありますが、樹脂製 BTB 輪行箱 PRO などは、安心感あるように思います。
いずれにしても、宅配業者に依頼する際にも輪行袋での輸送はトラブルのもとになるので避けるようにして、輪行箱を利用した方が安心してお任せできるのではないかと思います。