電動アシスト自転車の性能を判断する際に、最も重要となるのが「バッテリー容量」ですす。
電動アシスト自転車のデメリットはバッテリーで動くということ。つまり充電が必要なので、充電の回数を減らすには、バッテリー容量が非常に重要になってきます。
また、一般的にはバッテリーの容量が大きいほど、走行距離は長くなりますから、どうせ電動アシスト自転車を買うのであれば、バッテリー容量が大きい方が良いという話になります。
電動アシスト自転車のバッテリー容量と走行距離の目安
電動アシスト自転車のバッテリーの容量と走行距離の目安
日本の電動アシスト自転車の三大メーカーである
● パナソニック
● ヤマハ
● ブリヂストン
の主な電動アシスト自転車のバッテリー容量と走行距離を調べてみると、各社だいたい同じようなスペックになっています。
バッテリー容量
2025年6月現在で「25V-16Ah」前後が主流になっています。
十年くらい前のバッテリーは過渡期ということもあり、一年ごとにどんどん容量が増えていた記憶がありますが、ここ数年は容量の増加はあまり見られない感じです。
バッテリーの形状は互換性を考えると大きく変えられないでしょうし、容量的にも家の近所を走行する程度であれば、今でも十分すぎるくらいです。
バッテリーの電圧について
子乗せ自転車やシティサイクルの場合、バッテリーの電圧は25.2V程度が一般的ですが、中には35V程度のバッテリーも見かけます。
電圧が高いと、よりパワフルな走行ができるようになることから、電動アシストスポーツバイクやブリヂストンのデュアルドライブを採用した電動アシスト自転車などで36Vのバッテリーがが採用されています。
バッテリー容量と走行距離の目安
パワーモードで1Ahあたりで3km前後
省エネモードで1Ahあたり6km前後
つまり、16Ahだとパワーモードで40km前後、省エネモードで100km前後走行できるということになりそうです。
バッテリーの持続距離は条件によって異なる
バッテリー容量と走行距離は様々な要素で変わってくるため一概には言えない部分があります。
下記のような条件が走行距離に影響を与えます。
走行モード(アシストのパワーレベル)
車両重量
荷物の量や運転者の体重
走行する道路状況
タイヤの空気圧
など
なので、メーカーが公表している値はあくまで目安として考えることになります。
その他 ブリヂストンのデュアルドライブ(両輪駆動)
ブリヂストンは車種によって「デュアルドライブ」と呼ばれる「両輪駆動」のシステムを搭載した自転車があります。
一般的な電動アシスト自転車のように、クランク部分のドライブのパワーだけでなく、前輪のハブにもドライブが装備されていて、下り坂などペダルを踏まなくて良いような場面では、走行中にハブが回ることで発電し、充電ができるようなシステムが採用されています。
これにより、一般的な電動アシスト自転車に比べて、バッテリーが長持ちして、走行距離が倍以上に伸びているのです。
このようなシステムを採用している電動アシスト自転車の場合だと、バッテリー容量はあまり気にしなくても良いということになります。