スポーツバイクフレームメーカーのELVESが気になったので、どんなメーカーなのか、どのような特徴があるのかなどについて調べてみました。
ELVESとは
ELVESは2016年に台湾出身のDavid氏によって設立された、台湾のロードバイクフレームメーカーです。
David氏は20年間GIANTとSpecializedで働き、カーボンフレームの設計開発に関わったノウハウを活かして、ODMやOEMでのフレーム製作を始めるようになったのがスポーツバイクブランド設立の切っ掛けとなったようです。
2016年にアメリカで設立したのがスタートで、現在の拠点は台湾、香港、そして中国の深圳になっています。
2017年からは香港のDSD (Diamond Sports Design Of Hong Kong) と提携し、フレームのペイント塗装についても、こだわりを感じるメーカーで、カラーバリエーションの多さや、一点モノのカスタムカラーオーダーフレームの製作もできるようです。
ELVESの製品の販売
ELVESのスポーツバイクフレームやカーボンホイールは、ヨーロッパ、北米、アジアの主要国を中心に全世界で販売もされています。
ただ、基本的にはメーカー直販という形式をとっているようです。
例えば日本でもオフィシャルストアはありますが、実際の店舗はなく、深圳からの発送になるようです。
言わば、CANYONのようなシステムではなるのですが、CANYONのように完成車の販売はしておらず、フレームやホールのみの販売だったりするので、その他のパーツは全て自分で揃えた上で、自分自身で組み付ける「バラ完」をしなければいけません。
twiiterなどで情報を拾えば、日本でも組み付けを行ってくれるの自転車屋さんはあるようですが、基本的には自身でコンポーネントなどの組み付けが必須になるため、自転車関係の知識が豊富な人向けのメーカーになると思います。
ELVESの製品の購入
ELVESはメーカー直販を基本としているため、購入方法は一般的な購入方法とは少し異なっています。
Paypalでのクレジット決済
注文はWEBからのショップ経由か直接メールで行い、支払いは香港の会社にする必要があるため、Paypalでのクレジット決済での先払いとなります。
領収書は英文
決済が完了すると、ELVESからメールが届きますが、英文です。
住所や注文の内容を確認の上、ELVES社に返信する必要があります。
その後、発送前にももう一度確認のメールが届くので、内容を確認の上、返信します。
深圳から発送されてきた製品を受け取って納品という流れとなります。
保証は購入から5年間
ELVESのフレームセットの保証期間は、正常な使用方法や適切なメンテナンスをするなどの条件がありますが、5年間の保証があります。
保証が適用されれば、無償修理、または交換での対応となります。
保証に関しては少し細かな決まりがあるので下記ご参考ください。
参考 保証期間
ELVESの製品
ELVESの製品は、」基本的にはフレーム(ロードバイクとマウンテバイク)、カーボンホイール、周辺備品となります。
ロードバイク
カーボン製のロードバイクフレームで、複数のモデルでシリーズ化されています。
FALATH
エアロ時形状を採用したロードバイクフレームで、ELVESの代表的なモデルです。
FALATH evo (UCI APPROVED)
FALATH PRO CARBON DISC
FALATH PRO
Vanyar
ELVESのフレームの中での軽量さが特徴で、わずか365gという超軽量なフラッグシップモデルです。
完全にレース志向なフレーム設計がされているモデルとして謳われています。
Vanyar UCI Superlight Road Carbon Frameset (UCI APPROVED)
Vanyar DISC
Eglath
スタンダードタイプのフレームです。
いろいろな改造やカスタマイズをしやすいのも特徴になりそうです。
カスタムペイントにも対応。
ELVES Eglath Pro Disc Road Framesets (UCI APPROVED)
Quendi
廉価モデル。
と言っても、他のフレームとはそれほど価格差が無いのがELVESの良いところでもありますね。
ELVES Quendi Carbon Road Frame
マウンテンバイク
2023年3月現在で、日本語サイトにはマウンテンバイクは表示されていませんが、香港のサイトではマウンテンバイク用のフレームもラインナップされています。
NANDOR
ハードテイルタイプのマウンテンバイクカーボンフレーム。
ELVES NANDOR PRO 29
NANDOR 27.5
ホイール
ホイールはOROMというブランドで展開されています。
いずれもカーボンホイールです。
フレームを製造する工場もあるので、おそらくホイールも自社工場制だと思いますが、場所が深圳だけに、中華カーボンぽい感じもします。
ELVESの特徴
カスタムペイント
ELVESのフレームの最初の特徴として、フレーム塗装が挙げられます。
冒頭にも書きましたが、香港のDSD (Diamond Sports Design Of Hong Kong) と提携して塗装に力を入れていて、非常に多くのカラーバリエーションが用意されています。
他ではなかなか無い、ポップなカラーのフレームなども選べるため、オリジナリティのあるロードバイクが欲しい人にとっては、魅力的な部分となると思います
さらには、オリジナルでデザインしたカラーでの塗装もカスタムペイントが可能で、カラーだけでなく塗料を選択できるなど、かなり自由度の高いペイントができるというものです。(しかも無料!)
参考 ELVESBIKEJAPANカスタムペイント(無料)について
フレームが安い
超軽量なカーボンフレームでありながら、フレームの価格は15万円以下という価格で、大手メーカーのフレームと比較すると、かなり安いというのが特徴です。
いわゆる中華カーボンフレームというところであれば、平均的な価格にはなると思いますが、フレームデザインや塗装などを考えれば、非常に魅力的な選択肢になるのではと思います。
ホイール
ホイールは、ICANなどでお馴染みの中華カーボンホイールのメッカでもある深圳で製造されているようで、中華カーボンホイールに多い見慣れたデザインですね。
価格も中華カーボンホイールの相場から考えると、平均的でしょうか。
ELVESについてのまとめ
フレームのデザインや塗装、そしてブランド名などから、最初の印象は「ヨーロッパの新興ブランドかな?」と思ってしまったほど、中華テイストを感じさせないメーカーですね。
ホイールが思い切り中華カーボンな感じだったので、すぐに気が付きましたが、ホイールを見なければ、中国メーカー(正確には台湾)とは気がつかなかったのではないかなと思います。
カラーバリエーションの豊富さに加えて、世界で一台の自分だけの塗装の自転車がオーダーできたりするなど、SNSなどでも見かけることが多いので、それなりに話題になったり、人気だったりするのも頷ける感じです。
フレームやホイールを購入したあとは、自分自身でパーツを揃ええて一から組み上げる必要があるので、日頃から自転車をいじり倒しているような人でなければ購入のハードルは高いとは思いますが、ヨーロッパのメーカーなどへのこだわりがあまりなく、自転車を組み上げられる程度の知識がある人にとっては、候補の一つとして候補に挙げて考える余地は大いにあるでしょう。
特にフレームのペイントに力を入れている人にとっては、かなり魅力的な自転車のように思えるのではと思います。
日本での販売にも力をいれているようなので、今後の展開などにも、注目していきたいメーカーの一つです。
関連リンク
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