日頃、子供の送迎などで使用している、子供乗せ電動自転車の「後輪のサークル錠の鍵が抜けなくなって施錠できなくなったお話と、その対処方法や修理方法についてのお話です。
ちなみに、サークル錠は、その形状から「馬蹄錠」や「リング錠」などとも呼ばれています。
自転車の後輪のサークル錠の鍵が抜けなくなった
ある日のこと、僕の奥さんが、自転車に乗ろうと思い、いつも通りに施錠してある後輪のサークル錠に鍵を差し込んで開錠しました。
そこまでは、いつも通りだったのですが、目的地に着いて、後輪のサークル錠の鍵を抜こうとした時に事件が起こりました。
鍵を掛けるためにレバーを下ろしても、施錠されないのです。
いつもはレバーを下ろすと「カチャン」という感じで鍵が締まり、鍵が抜けるようになるのですが、レバーを下ろすと重たく鈍い感触しかなく、「カチャン」となる手前で止まってしまう感じで、鍵を締めることができないのです。
思い切り「ぐぐぐっ」とレバーを押してみると、一旦は鍵が締められたかのように思えるのですが、どこかで引っ掛かっているだけのようで、レバーを逆方向に引っ張ると、そのまま戻ってしまい、施錠された状態にならないのです。
施錠できないので、鍵も外れず自転車に差しっぱなしの状態となり、「このままでは自転車を盗まれるかもしれない、さあどうしよう?」ということで、僕の奥さんから僕のところに連絡が来たのでした。
サークル錠が曲がって正しく施錠できない状態
自転車の後輪のサークル錠の状態を確認するために、何度もレバーを上げ下げしてみたところ、いつものようにスムーズな動きではなく、何かに引っ掛かっているような感じで、レバーを押し下げるのに、いつもの何倍もの力が必要でした。
そして、レバーを押し下げた最後のところで、いつもならば「カチャン」となり、レバーがロックされ、鍵がフリーの状態になって抜き取ることができるのですが「カチャン」となる手前でレバーが鈍く思い感じで動かなくなり、レバーがロックもされなければ、鍵も抜けない状態で止まってしまうのです。
よく見ると、レバーを押し下げたら出てくるサークル錠の円状の棒が斜めに曲がっていて、レバーを押し下げても、入るべき穴に入っていかないような状態になっていて、それが施錠できない原因のようでした。
円状の棒が正しい場所に入っていくように手で押さえつけつつ、レバーを下ろしていくことを何度か繰り返していると、数十回に一度くらいの割合で「すっ」とおさまるべきところへおさまった感じになって施錠ができ、鍵も抜くことができたので、やはりサークル錠が曲がってしまっているのが原因となっているようです。
何度もやって、コツをつかむと、うまく施錠できるようになりそうでしたが、僕の奥さんにはそんなことが出来るとは思えなかったので、自転車のサークル錠が曲がってしまってうまく施錠できず、鍵が抜き取れない状態になった原因や直し方などについて調べてみました。
自転車の後輪のサークル錠が曲がってしまった原因
施錠したまま発進してしまうなどで、スポークとサークル錠が「ガチャン」と干渉してしまうようなことがありますが、これが1番の原因だそうです。
「ガチャン」を繰り返していると、サークル錠自体や、固定している台座が次第に曲がってしまうことがあるようです。
僕の奥さんに確認したところ、この症状が出る前に、鍵が掛かった状態で、子供が自転車に飛び乗ったそうで、その衝撃でサークル錠が曲がってしまったのかもしれません。
いずれにしても、サークル錠を使用している自転車では、よく起きる問題のようで「自転車 サークル錠 施錠できない」などで検索すると、同様の問題があちこちで起きているのが確認できると思います。
対処方法(応急処置)
自転車のサークル錠が曲がってしまって、施錠できなくなったり、動きが悪くなったりした場合、メガネレンチなどを使用して、力づくて元の状態に戻せば、症状は改善されることもあるようです。
ただし、度重なる衝撃で台座自体が曲がってしまっているので、一度直したとしてもすぐにまた施錠できなくなるなどの問題が発生しやすくなります。
根本解決するには、曲がってしまったサークル錠を取り外して、新しいサークル錠に交換するということになります。
自転車のサークル錠の交換と取り付け
サークル錠の取り付け自体は、それほど難しいものではなく、サークル錠を固定しているネジを外せば取り外せるものがほとんどです。
なので、鍵を取り外して、逆の手順で取り付ければ良いだけです。
ポイントとしては
● 事前に何枚か写真を撮影しておく(元の状態に戻しやすい)
● サークル錠の種類や品番からサイズを確認する(自転車によってサイズが異なります)
現在取り付けられているサークル錠のメーカーや品番を確認して、同じものを再購入するか、スペックを確認して同じスペックの鍵を購入すれば間違いなく取り付けられると思います。
自転車屋さんにお願いするのも良いでしょうが、ネジの取り外し程度で交換できてしまうので、自分で作業してしまうのも良いと思います。
前後が連動しているタイプのサークル錠は簡単に交換できない
僕は基本的に、パーツの交換などは自分でやってしまいたいので、サークル錠の交換も、もちろん自分でやってみようと思いました。
しかし問題が発生。
我が家の自転車はブリヂストンの自転車なのですが、ブリヂストンのママチャリなどでは、自転車を停めた際に安定させるために、後輪のサークル錠とハンドル部分と連動していて、サークル錠を締めると、ハンドルも一緒に固定される「くるピタ」と呼ばれるシステムが採用されています。
そのため、単純にサークル錠を交換すれば良いというものではなく、パーツ自体もメーカーから取り寄せになるため、このような機構を持った自転車の場合、サークル錠の交換は自転車屋さんで行ってもらう必要があります。
実際のところで、我が家の自転車の、自転車あさひに持ち込んで修理をお願いし、メーカーからパーツを取り寄せた後に修理となりました。
後輪のスポークもダメージ
後輪のサークル錠が曲がるほど衝撃があるということは、サークル錠に当たってしまっているスポークも少なからずダメージを受けていることになります。
サークル錠の修理をお願いしに自転車車さんに出向いた結果、サークル錠だけではなく、後輪のスポークも曲がっていることを指摘され、曲がりの酷いスポークに関しては交換してもらうことになりました。
意外と高い修理費
我が家の自転車は、後輪のサークル錠とハンドルが連動していたため、修理パーツはメーカーから取り寄せて、自転車屋さんで交換してもらいました。
ついでにダメージを受けていたスポークも交換したわけですが、修理費用としてトータルで14,000円ほど掛かってしまいました。
「ちょっと高いなぁ」とは思ったものの、これからも乗り続ける自転車で不便を感じるのはストレスだと思ったので、しょうがないですね。
修理の期間としては、パーツが届くまでに二週間程度。パーツが届いた後はすぐに修理完了という感じでした。
ちなみに、パーツが届くまでの間も乗り続けていましたが、その間はワイヤーロックなど、他の方法で施錠していました。
実際問題で、それでも問題は無かったのです、修理せずにワイヤーロックを使い続けてもよかったのですが、ワイヤーロックよりはサークル錠の方が安心でしょうし、鍵の開け締めも楽なので、結局は修理したという感じです。
また、サークル錠は一般的な自転車でも多く使用されている鍵ですが、今回、我が家の自転車で起きたような状態と同じように施錠できなくなるなどの問題は多いようで、3〜4年を寿命と考えて、交換するのが良いようです。
確かに、我が家のの自転車も購入して4〜5年程度でしたから、寿命だったのかなとも思います。
まぁこのあたりは、意識していても、ついつい、施錠したまま発進してしまって「ガチャン」なんてことは、よくやってしまいますからね。