日頃の自転車の乗車マナーで「守られていない」と感じていることの一つが「一時停止」です。
一時停止をしなくてはいけない場所でも、一時停止を守っていない自転車がすごく多いですよね。
自転車に乗るには運転免許が必要無いので、道路交通法自体を知らないために一時停止を守れていない人も中には居るとは思います。
しかし、けして難しいルールではなく、単純明快に一時停止するかしないかだけのルールなので、たとえ運転免許を持っていなくても、知っていておかしくはないルールなのですが、残念ながらあまり守られていないというのが実情かと思います。
もしかしたら、自転車は一時停止をしなくても良いと考えている人も居るかも知れないので、自転車も一時停止しなくてはいけない場所などについてまとめてみました。
守られていない自転車の一時停止
踏切前の一時停止
自動車やバイクの運転免許を持っている人であれば、踏切前の一時停止の義務を知らない人は居ないと思いますが、自転車も踏切前では一時停止の義務があることを知らない人も多いかもしれません。
自転車も車両なので、踏切を通過する前には、踏切の直前で一時停止をして安全確認する必要があります。
ちなみに、終電終了後の電車が走っていない真夜中の時間でも、踏切前は一時停止する必要があります。
踏切では万が一の事故があれば、自分だけでなく多くの人が犠牲になってしまう大事故にも繋がりますから、しっかりと一時停止をするように心掛けましょう。
第三十三条
第三十三条 車両等は、踏切を通過しようとするときは、踏切の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない。ただし、信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。
赤点滅信号の一時停止
踏切と同じく、自動車免許などを持っていないと知らない人も多いと思われるのが「赤の点滅信号」です。
赤の点滅信号も一時停止して安全を確認する必要があります。
夜間の交通量の少ない道路を走行していると、たまに見かける赤の点滅信号ですが、一時停止の標識と同じ意味があるので、停止線で一時停止して、安全確認をする必要があります。
車道を通行する自転車も例外ではありません。
止まれの標識の有る場所
「止まれ」の標識の有る場所も、当たり前ですが一時停止が必要な場所です。
小学生でも意味を知っているくらいの当たり前の標識ではあるのですが、住宅街などで多く見られるこの標識を守って、一時停止するような自転車は本当に少ないのではないかと思います。
残念ながら、僕は住宅街で見かける一時停止を守っている自転車を見たことがありません。
一時停止の義務には理由があるから必ず止まりましょう
一時停止が必要な場所は、そのまま直進すると危険だから一時停止の必要があるわけで、一時停止の必要がある場所では「止まらずに直進したら死ぬかもよ」くらいに思っておいた方が良いのではと思います。
正直なところ、自転車で一時停止の標識を律儀に守って停止するのは面倒ですし、きちんと守ることが馬鹿馬鹿しさも感じるような場所もあるのは確かですが、安全はそれぞれがルールを守ってこそ成立するものだと思うので、自転車でも、面倒がったり、大丈夫などと決めつけて停止しないのは間違いです。
大きな事故にも繋がることになりますから、必ずルールを守って走行するようにしましょう。
現状としてたびたび話題にも挙げられるように、自転車の交通マナーは非常に悪いので、踏切前の一時停止どころか、信号すら守られていないというような情況です。
なので、住宅街の一時停止や踏切前の一時停止がきちんと守られるようになるには、まだまだ時間がかかるものと思います。
しかし、それぞれが意識してしっかりと守ることで、マナーは向上していくものと思うので、気がついた人から励行するようにしていくのが良いでしょう。
ちなみに、上記の写真のような道路にペイントされた自転車ストップマークは、止まれの標識とは違い、従う義務はないようです。
しかし、一時停止した方が安全と思われる場所だからこそ、ペイントされているのでしょうし、極力このようなマークにも従った安全運転をするのが望ましいんじゃないかと思います。