クロスバイクのアルミフォークを、カーボンフォークに交換した結果、交換前と比べていろいろと違いを実感できたので、フォークを交換する前と、交換した後の違いをまとめてみます。
クロスバイクのフロントフォークをカーボンフォークに交換した見た目の変化
フォーク交換前後
フォーク交換前
フォーク交換後
クロスバイクのアルミフォークを、カーボンフォークに交換すると、見た目の印象が大きく変わります。
一般的にフォークの色は、フレームの色と同じになっていることが多いです。
なので、僕の白いフレームのクロスバイクのアルミフォークも、元々は白いものでしたが、カーボンフォークへ交換することで、黒いフォークとなりました。
今回交換したカーボンフォークの曲がり(ベント)は、オリジナルのフォークとほとんど変わらないものなので、フォークの色が違う以外は、大きな違いはないはずなのです。
しかし、色が変わるだけで印象が大きく変わることが分かります。
カーボンフォークの高級感
フォークが黒くなると、黒ストッキングを履かせたような艶めかしさがありますね。
「カーボンフォークですよ」と主張するような、この特別感は、他のパーツを交換した時とはまた違った嬉しさがあります。
今回使用したフォークは、高級なカーボンフォークではないので、一般的に安いカーボンに使用されるカーボン柄の目が大きいタイプですが、それでも、カーボンフォーク独特の高級感と、スポーティな見た目の印象は、十分に感じられると思います。
クロスバイクやロードバイクでは、フロントフォークがカーボンフォークに変わっただけで、それなりにお金をかけて改造カスタマイズしているような印象になるのは、カーボンフォークに交換するメリットの一つだと思います。
クロスバイクの場合は、カーボンフォークを装備しているだけで、他とはちょっと違うワンランク上な印象になるので、見た目の変化による満足感は非常に高い改造カスタマイズなのです。
Vブレーキ対応のカーボンフォーク
一般的に入手できるカーボンフォークのほとんどが、キャリパーブレーキ対応のフォークになるので、クロスバイクで使用されているブレーキであるVブレーキに対応してません。
なのでmクロスバイクをカーボンフォーク化する際には、フロントだけキャリパーブレーキに交換するというのが、一般的な選択肢になります。
その際に、後輪も前輪に合わせてキャリパーブレーキに交換出来れば、フラットバーロードのようになって調子が良いのですが、クロスバイクのフレームには、キャリパーブレーキが取り付けられないので、前輪がキャリパーブレーキ、後輪がVブレーキという変則的な仕様にするしかありません。
このあたりは、何にこだわるかで選択肢が変わります。
例えば、より性能が高く軽量なフォークを使用したいと思うのであれば、キャリパーブレーキ対応のフォークしか選択肢がありませんし、Vブレーキにこだわれば、性能や重量には妥協する必要があります。
僕の場合は、Vブレーキで統一したかったため、Vブレーキ対応のカーボンフォークを使用しました。
Vブレーキ対応のカーボンフォークは、選択肢が少ない上にスペックを考えると割高なものしかないのですが、最終的にはVブレーキ対応のフォークにこだわって良かったな、という満足できる仕上がりになったので良かったと思います。
クロスバイクのフォークをカーボンフォークに交換した乗り心地の変化
試走行
クロスバイクのフォークをカーボンフォークに交換した後は、その走りの違いを体感するために、すぐにサイクリングに出かけたいところです。
しかし、まずは慌てずに、家の周辺を軽く流しながら走ってみることをおすすめします。
フォークの交換に限らずで、何かパーツを交換した後は、整備ミスなどによる不具合も出やすくなるのです。
その確認のために、家の周りを軽く試走しておくと、安心というわけです。
特にフォークの交換の場合は、ハンドル周りやブレーキ関連も弄るので、安全のために必ず試走をした方が良いでしょう。
軽く走ってみて「ガタつきが無いか」「ブレーキの制動に問題は無いか」などを確認します。
ポジションについても、フォークが変わると調整が必要になると思うので、そのあたりも試走で確認しておくと良いと思います。
カーボンフォークに交換した後の実走行
カーボンフォークに交換した後、実走行として40kmほど走行してきました。
正直な感想としては、カーボンフォークに変更しても驚くほどの違いは残念ながらありませんでした。
しかし、カーボン製のパーツに交換した際に体感できる大きな違いである「乗り心地がマイルドになる」という変化は感じることができました。
アスファルトなどの凸凹から伝ってくる小さな振動は、アルミフォークの場合だと「ビビビッ!」という感じのエッジの立った振動になるのですが、カーボンフォークの場合は「ポポポッ」という感じで、エッジの取れた柔らかな振動に変わります。
些細な変化ではありますが、こうした小さな違いでも、長距離を乗る際には、疲労感や快適さに大きな影響が出ることもありますから、重要な違いと言えるでしょう。
実際問題で、手への負担は軽減し、走行し終えた時の手の疲れは随分違うように感じました。
カーボン製パーツを使用すると乗り心地が良くなる
カーボン製のパーツへ交換する大きなメリットは2つあります。
一つは軽量化、そしてもう一つが乗り心地の良さになると思います。
今回カーボンフォークに交換したことで、改めて「カーボン製のパーツの方が乗り心地が良いな」と実感することができました。
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クロスバイクのフォークをカーボンフォークへ交換した結果のまとめ
クロスバイクのフォークの交換は、大掛かりな改造カスタマイズとなるほか、Vブレーキ対応のカーボンフォークの選択肢があまりに少ない、などの理由から、後回しにしていた改造カスタマイズでしたが、ようやく手を付けることができました。
Vブレーキ対応のカーボンフォークの種類が少なく、カーボン製でありながら、重量が重いフォークしか選択できなかったので、最も軽量化が期待できるはずのフロントフォークで大幅な軽量化が出来なかった点がちょっと残念なところではあります。
今回のフォークは800g程度でしたが、もしも400g台のカーボンフォークへの交換ができていれば、性能的なところでももう少し大きな変化が得られたのかもしれません。
費用対効果
クロスバイクのフォークをカーボンフォークに変更する改造カスタマイズで必要なのは、カーボンフォークと工具で、トータルで15,000〜20,000円程度の費用が掛かったと思います。
性能に関しては「予想通り」という感じで、もともとあまり期待をしていなかったので、ガッカリすることもありませんでした。
しかし、性能面の変化を期待してしまうと、ちょっと残念な結果になってしまうかもしれません。
クロスバイクで使用できるVブレーキ対応のカーボンフォークを使用した場合、性能面よりも見た目の変化の違いの方が大きいですから、見た目の変化を期待して改造カスタマイズする人にはおすすめです。
個人的にも見た目の変化には期待していたので、非常に満足できる結果になりました。
そんなこんなでカーボンフォークへの変更に興味のある人にとっては、カーボンフォークへの交換は、チャレンジする価値のある改造カスタマイズだと思います。