僕が最初に購入したスポーツサイクルはGIANT社の定番自転車とも言える、クロスバイクのESCAPEシリーズの中の一つであるESCPE Airでした。
初めてのスポーツバイクということで、ロードバイクとクロスバイクの違いすらもよく判っていない状態ながらも、ネットの情報を拾い集めて選択しただけあって、購入して数年経った今でもベストな選択だったと思っています。
そんな僕の愛車のESCAPEを購入して良かったと思うことや、ちょっと後悔してしまったことをまとめてみました。
GIANT社のクロスバイクESCAPEを買って良かったこと後悔したこと
GIANT社のクロスバイクESCAPEを買って良かったこと
心おきなく改造・カスタマイズできる
僕が初めてのスポーツバイクでクロスバイクのESCAPEを買おうと決めた一番の理由は、改造・カスタマイズして自転車についていろいろ詳しくなりたかったというのがあります。
クロスバイクやロードバイクは乗って楽しむという目的の他に、改造・カスタマイズするという自転車弄りという楽しみもあるのです。
どうせスポーツバイクを趣味にするのであれば、改造・カスタマイズをして楽しみながらより自転車に詳しくなりたいと思ったのでした。
スポーツバイクを購入前しようとしてクロスバイクやロードバイクについて調べているうちに、GIANT社のESCAPE R3に乗っている多くの人が改造・カスタマイズを行っていることを知りました。
そして、その様子をブログで紹介しているのを見て、僕もチャレンジしてみたいと思うようになったのです。
それまでの僕は、自転車を改造・カスタマイズして乗るという考えがなかったため、自転車を自動車やバイクなどのように、カスタマイズして乗るということに、非常に大きなカルチャーショックを受けたのでした。
クロスバイクの改造・カスタマイズに関しては、ESCAPEシリーズにこだわらずとも、他のクロスバイクやロードバイクでも行うことが出来ますが、GIANT社のESCAPEという車種は安価なモデルで初心者がいろいろと学びながら改造・カスタマイズするには非常に適した自転車だと思います。
例えばESCAPEシリーズに装備されているコンポーネントやブレーキ類などは、一部の上位モデルを除いて基本的に全て安物パーツですから、ちょいと上のグレードのパーツに換装するのも躊躇なくできるという気軽さがあります。
ちょっと失敗しても「ま、いいか」で済ませられるのは安価だからこそで、高価なカーボンフレームや装備されているパーツがそこそこ良いものだったりすると、交換するのが勿体なく感じたり、それなりに神経を使うことにもなり、気軽に改造・カスタマイズができなくなってしまうのです。
スポーツバイクの楽しさを体験できる性能がある
安価なクロスバイクでも、一般的なシティサイクルやママチャリとの走りの違いに驚くくらいの違いがあります。
しかし、ありがちなパターンとして、最初は楽しいのですが、しばらく乗っているうちに自転車に関する色々な知識が身に付いてくると、後から「もっとグレードの高い別の自転車を買っておけば良かった」と思うようになります。
この問題は安いクロスバイクでなくても必ず起きる問題です。
例えばミドルクラスのロードバイクを最初に買ったとしても、次第にさらに上位のロードバイクが欲しくなるのです。
上位のロードバイクを買ったとしても、同じグレードで別のホイールが欲しくなったりするため、必ず通らなければいけない道なのです。
GIANT社のESCAPEシリーズはクロスバイクの入門機なので、ハイエンドなロードバイクと比べると性能も性格も全く違う自転車ですが、スポーツバイクとしての必要最低限のスペックは備えている自転車なので、普通の自転車との違いを理解して、スポーツバイクを楽しむという最低限の目的はクリアできます。
実際問題でスポーツバイクに興味を持っていざ買ってみたとしても残念ながらハマらない場合もあります。
ですから、スポーツバイクの右も左も分からないうちからいきなり高価なロードバイクを買ってしまうのは大失敗の原因にもなります。
まずはスポーツバイクを体験してみるような気軽さで、安価なクロスバイクであるESCAPEレベルの自転車を購入して、スポーツバイクとはどんなものなのかを知ってみるのが購入の順序としては正しいものと思います。
仮にスポーツバイクにハマらなくても、クロスバイクの場合は普通の自転車として活用することもできますから無駄になることはありません。
スポーツバイクにハマった場合は、すぐにロードバイクが欲しくなりますが、仮にロードバイクを追加で買ったとしてもクロスバイクとロードバイクは全く違う自転車なので、最初に購入したクロスバイクが無駄になるということはありません。
本格的に乗りたい時はロードバイクに乗り、ご近所をプラプラするならカジュアルにクロスバイクに乗る、などの使い分けが出来るのです。
スポーツバイクに限らずですが、専門的になって来れば来るほどオールマイティではなく用途が限定されてくるので、快適な自転車ライフを送ろうと思うと、必然的に目的に応じた自転車に乗ることになるので、目的ごとに自転車を所有するくらいがちょうど良いのです。
自転車置き場などに屋外保管できる安心感がある
一般的に高価なロードバイクなどの保管は、盗難されたり傷つけられたりするリスクを避ける為に室内保管をする人が多いと思います。
しかしながら、誰もが室内保管をできるわけではなく、家庭の事情が許さない場合もあるわけです。
僕の場合も本当は室内保管をしたかったのですが、小さな子供が居るなどの家庭の事情から保管はマンションの駐輪場となりました。
クロスバイクやロードバイクなどは一般的な自転車に比べて盗難されやすいという情報も得ていましたから、購入した当初は盗難が心配で心配で仕方がなかったのですが、今では施錠さえしっかりしていれば、盗難の心配はそれほどしなくても良いかなと思うようになっています。
というのも、GIANT社のクロスバイクであるESCAPEはスポーツバイク全体の中で考えると最も安い部類のスポーツバイクとなります。
安いというのは盗難を考える際には非常に大きなポイントになります。
安い自転車の場合は、購入したばかりでピカピカな状態か、あるいは無施錠で簡単に盗める状態とかでない限りは、リスクを冒したり、手間を掛けてまで安い自転車を盗んだりはしません。
その点、本格的なロードバイクなどはパーツをバラして売り払うことができますから、盗難リスクが非常に高くなってしまうのです。
裏を返せばGIANT社のクロスバイクであるESCAPEは、わざわざマンションの駐輪場などから持ち去って売りさばこうと思えるほどの自転車ではないのです。
なので施錠さえしっかりしておけば、屋外保管でもそれほど盗難の心配をしなくても良いというわけです。
クロスバイクのescape airを買って後悔したこと
ロードバイクへのコンプレックス
スポーツバイクにしばらく乗っていると、コンポーネントのグレードの違いとか、クロスバイクとロードバイクの違いなども薄ら薄ら解るようになってきます。
そうする中で「あ、俺は本当はロードバイクに乗りたかったんだ」とか「もっとスポーティーに軽快に走りたい」など、スポーツバイクで自分が本当にやりたかった事がなんとなく見えるようになってきます。
「最初に選択すべきだったのはクロスバイクではなく、ロードバイクだったんだ」と気が付くと、ロードバイクに対してコンプレックスを抱いたりするかもしれません。
僕の場合はまさにそれで「本当はロードバイクに乗りたかったんだな」と気が付いて、それからしばらくは「ロードバイクが欲しい」「ロードバイクを買いたい」ということばかり考えていました。
この点については、自分がスポーツサイクルで何をしかいのかを明確にしておけば、乗り始めてからのズレも少なくて済むのではないかと思います。
幸いにして、僕はそれ以上にカスタム・改造したいという気持ちがありましたから、結果的には正しい選択だったと今でも思えます。
もう少し予算を多めに考えておけば良かった
僕が最初に買うスポーツサイクルに対して考えていた購入予算は6万円。
GIANT社のクロスバイクのESCAPE Airは丁度その程度の価格でドンピシャだったのも購入の決め手の一つでした。
これをもう少し頑張って、車体に対して10万円程度出せていたのであれば、最初からロードバイクという選択肢も有ったかもしれません。
しかしこれも今だからこそ言えることで、当時の僕には自転車に対して10万円を越えるようなお金を出すような気持ちはありませんでしたから、出来ない選択だったと思います。
フレームのデザイン
自転車のフレームデザインに関する感性は個人で全く違うと思いますし、性能にも関わるところなので難しい話ではありますが、個人的にはトップチューブはスローピングタイプよりもホリゾンタルタイプの方がオシャレでカッコ良いと思います。
スローピングタイプでも同じGIANT社のESCAPE RXのように弓なりに曲がったタイプだとスポーティな印象もあり悪くはないと思います。
しかしながら、ESCAPE Airはストレートタイプのスローピングなので、この点は「シティサイクルぽくて野暮ったい印象」かな、と感じています。
今現在、僕のクロスバイクはブルホーンハンドルにしているのですが、ブルホーンハンドルとトップチューブを合わせた見た目を考えた時にも、ホリゾンタルなフレームの方がトップチューブとブルホーンハンドルのラインが揃って綺麗に見えるのです。
クロスバイクのESCAPE Airを買って良かったこと後悔したことまとめ
クロスバイクのESCAPE Airに限らずで、完璧な自転車は無いでしょうし、それぞれに乗っていて善し悪しもあるはずです。
まして自転車は用途で乗り分けるものですから、乗ってみて判ることや、いろいろな知識が身に付いていく中で、購入当初とは違った考え方ができるようになり、もっと自分の目的にかなった自転車が何なのかが解るようになると、他の自転車に目移りしてしまうということもあります。
僕の場合、後悔したことの殆どは後付けで気が付いたことで、今だからこそ言えることだったりして、当初の僕では到底気が付くことができなかったことですから、本当の意味での後悔とは少し違うかもしれません。
おそらく他のクロスバイクやロードバイクを買っていたとしても、同じ様に何かしらの「あっちを選択しておけばよかった」はあると思います。
そんなこんなで、良かったこと後悔したことをまとめてみましたが、スポーツサイクルの自転車選びでは、自分が一体どんな使い方をしたいのかを明確にすればするほど、自分にとって最適な自転車選びができるようになり、後々の後悔が少なくなると言えると思います。
例えば、オシャレ目的なのか、ストイックに坂道を乗りたいのか、それとも単純にスポーツバイクを体験してみたいのかなどで、選択する車種や考えたほうが良い予算は大きく変わると思います。
なので、購入前にあれこれと情報を拾い集めるのは大切なことだと思いますが、スポーツバイクは本当に沢山の情報があり、見方も一つではありません。まして目的ごとに細分化されていますから、なかなか一台に絞りきれるものではないのです。
そこで自分の乗り方を明確にしておけば、余計な情報に振り回されることもなく、現時点での自分にとってベストな自転車を選択することができるんじゃないかなと思います。
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