クロスバイクやロードバイクを快適に乗り続けるためにはメンテナンスは必要不可欠です。使用しているうちに摩耗が進めばパーツも交換が必要になるわけですが、比較的短いサイクルで交換する必要があるのが、ブレーキ部分のブレーキシュー。
ブレーキシューが摩耗してしまうと必然的にブレーキの効きが悪くなってしまいます。僕の愛車であるクロスバイクのESCAPE Airもブレーキを交換した時以来、ブレーキシューを交換していなかったのでなんとなくブレーキの効きが甘く感じているところです。
そんなわけで安全のためにも適当なところでブレーキシューを交換しようと思い立ったわけですが、いざブレーキシューを購入しようとした際にブレーキシューにもいろいろな種類があることを知りました。
一体どのブレーキシューを選べば良いのか少し悩んでしまったので、個人的なメモとしてブレーキシューの選び方についてまとめておこうと思います。
ちなみにここで紹介しているブレーキシューとはクロスバイクなどで使用されているVブレーキ用のブレーキシューになり、ロードバイクなどに装備されているキャリパーブレーキのブレーキシューとは異なりますのでご注意ください。
クロスバイクのVブレーキのブレーキシューを買い間違えた
さっそくですがブレーキシューを買い間違えました(笑)
僕のクロスバイクに装備しているブレーキはシマノのBR-R573。
105グレードのロード用のVブレーキになります。
Photo via:https://bike.shimano.com/ja-JP/home.html
SHIMANOの公式ページで見てみると
ブレーキパッド・タイプ M70R2
取外し可能パッド Yes
となっていることから判断すると、カートリッジ式のブレーキで、使用するブレーキシューはM70R2と呼ばれる品番のブレーキシューを使用すれば良いようです。
このようにメーカーのサイトでブレーキの品番を調べて対応したブレーキシューを確認すれば、買い間違えは本来無いはずです。
しかし僕は「ブレーキシューはどれも同じ」と思って適当に購入してしまい、その結果、間違ったブレーキシューが届いてしまいました。
いや、正直な所で「え?ブレーキシューって共通じゃないの?」という気持ちです。
届いたのはSHIMANO BREAK SHOE SET M70T3
カートリッジタイプではなく、台座ごと交換するタイプのブレーキシューです。
実際問題でVブレーキ用なので、使おうと思えば、BR-R573のカートリッジの台座を外せば取り付けられると思われますが、グレーを下げてまでわざわざ一体型を使うのも何だかなぁという感じなので、使わずにお蔵入りさせることにしました。
自転車のパーツは似通ったものも多く、マニュアルを熟読しなかったり、細かい部分まであまり確認したりしない僕のような人間の場合、選択を間違うことが結構多いですね。
回間違えたパーツの総額を考えれば、そこそこのパーツが買えるくらいの出費はあったと思います。
そこで、これ以上無駄な出費を増やさないために、ブレーキシューについて基本的な勉強をしてみました。
クロスバイクやロードバイクのブレーキシューの種類
カートリッジタイプのブレーキシュー
Photo via:https://amzn.to/2meuGCM
カートリッジタイプのブレーキシューはブレーキシュー固定用の金具の台座とブレーキシューがセットになったもので、一般的なロードバイクやクロスバイクではこのタイプのブレーキシューを使用していることがほとんどだと思います。
僕のクロスバイクのブレーキのBR-R573にも最初から固定用の金具の台座が付属していて、M70R2タイプというブレーキシューが取り付けられています。
一体型タイプに比べて価格が高い場合がほとんどですが、ブレーキシュー部分のみを交換出来るので、ランニングコストで考えれば安くなるというケースもあるようです。
シマノ(SHIMANO) ブレーキシュー M70R2(シビアコンディション用)ブレーキシュー&抜止めピン(ペア) Y8AA98200
カートリッジタイプブロック
Photo via:SHIMANO(シマノ) S70Cシビアコンディション用ブレーキシューブロック [Y8A298030] BRR550他適応
台座の金具がないカートリッジタイプのブレーキの交換用のブレーキシューです。
つまり、すでに使用しているブレーキセットに台座がある場合はこのタイプのブレーキシューを購入して、ブレーキシュー部分だけを交換することができ、価格も安く済ませられます。
僕のクロスバイクのブレーキのBR-R573には台座が付いているので、本来購入すべきだったのは、このタイプだったというわけです。
一体型タイプのブレーキシュー
Photo via:JAG WIRE(ジャグワイヤー) MOUNTAIN SPORT Vブレーキパッド グレー JS908T-G
ブレーキシューを固定するための金具の台座が無いもので、ゴム部分と金属の軸だけのブレーキシューです。カートリッジタイプと似ていると思いますが、金属の台座部分が有りません。
交換する際は、金具の軸ごと交換するようになります。
クロスバイクのESCAPE Airに最初に装備されていたブレーキセットであるTEKTRO RX1にはこの一体型タイプのブレーキシューが付いていたと思います。
ブレーキシューの互換性
ブレーキシューもブレーキパーツの違いによって、互換性が有るものと無いものとがあるので、気をつけたいポイントをまとめてみます。
自転車用ブレーキの種類に気をつける
スポーツバイクでは主にクロスバイクなどで使われているVブレーキ、それからロードバイクなどで使われているカンチブレーキやキャリパーブレーキなどの種類があります。
基本的にはブレーキの種類が違えば互換性は無いものと思っておいたほうが良いでしょう。なので自分の自転車に装備されているブレーキの種類についてしっかりと把握しておく必要があります。
ブレーキのメーカーに気をつける
同じ自転車用のブレーキでもメーカーが違うと互換性が無い場合があります。
間違いを少なくするためには、ブレーキとブレーキシューのメーカーを統一するのが良いと思います。
ホイールのリムの素材に気をつける
ブレーキシューにはアルミ用とカーボン用があります。
初心者が乗る自転車にカーボンリムのホイールが履かされているケースはほとんど無いと思うのでアルミ用を買っておけば間違いはないと思いますが、カーボンリムは通常のブレーキシューを使用するとカーボンが傷んでしまうため使用できません。
カーボンホイールを使用している場合はカーボン用のブレーキシューを使用しましょう。
ブレーキシューの交換時期
ちなみにブレーキシューの交換時期の目安は、ブレーキの設置面の溝が無くなってしまう頃です。
クロスバイクやロードバイクののブレーキシューのまとめ
間違ったブレーキシューを購入しない方法は、メーカーのホームページで使用しているブレーキの品番を調べて、そこに併記されているブレーキシューの情報に従って購入するのが一番良い方法だと思います。
余談ですが、ブレーキシューはBRAKE SHOESと書きます。つまり「ブレーキの靴」という意味なのですね。なかなか面白いですね。