クロスバイクやロードバイクを趣味にすると何かと出費が嵩みます。
メンテナンスなどで必要な出費は仕方ないと諦めることはできますが、不注意などで発生する予期せぬ出費は精神的にもお財布的にも痛いものがあります。
実際問題で、私自身も不注意で余計な出費をしたことが今まで何度もあります。
そこで、クロスバイクやロードバイクで不注意が原因で起きる予期せぬ出費や防止方法などについて考えてみました。
自転車の予期せぬ出費は不注意で起きる
自転車趣味で予期せぬ出費が発生してしまう場合のほとんどは、不注意が原因で、ちょっと気をつければ防げるものばかりです。
自転車の予期せぬ出費になりやすい代表劇な要因が下記になります。
● パーツの紛失による予期せぬ出費
● 盗難による予期せぬ出費
● 整備不良による予期せぬ出費
● 整備中の不注意による予期せぬ出費
● パーツの買い間違えによる予期せぬ出費
● 事故による期せぬ出費
自転車の予期せぬ出費を防ぐ方法
自転車は贅沢な趣味だと言われるくらいですから一般的な趣味に比べると出費の多い趣味かもしれません。
なので自転車ライフを満喫するためにはそれなりの出費は覚悟しなければいけませんが、できるだけ出品を抑えたいというのが実際のところです。
例えば、メンテナンス、カスタマイズなどに掛かる費用については、クロスバイクやロードバイクをより快適に、より楽しくするために必要なお金だと思うので、その点については維持費として、ある程度は見込んでいる出費になります。
それらの予期できる出費とは違い、時としてちょっとした不注意やメンテナンス不良などが原因で本来買い替える必要が無かったものを買い替えなくてはいけなくなるなどの予期せぬ出費があったりします。
僕自身も予期せぬ出費を今まで沢山してきていますが、その殆どが注意不足が原因でした。
逆に言えば、ほんの少しでも注意できてさえいれば、それだけで防げた出費だったとも言えると思います。
そこで、クロスバイクやロードバイクでよくある予期せぬハプニングと出費を調べて、その予防策を考えてみたいと思います。
自転車パーツの紛失による予期せぬ出費を防ぎたい
サイクルコンピューターやライトの紛失に注意
クロスバイクやロードバイクにはライトやサイクルコンピューターなど定番のアクセサリーがいくつかあります。いずれも小さいアイテムばかりですから走行中の落下などで紛失してしまうことも実はよくあります。
僕の場合、サイクルコンピューターは走行中に3度ほど落下させています。いずれもすぐに見つけることができましたが、夜間だと見つけられない場合もありますし、日中の交通量が多い中だと自動車に轢かれて壊れてしまうこともあるでしょう。
また、シートポストに取り付けているリアライトを紛失したこともあります。
サイクルコンピューターやライトなどは盗難対策のために自転車から離れる際には取り外すのが普通だと思いますが、これが紛失する一つの原因になっているように思います。
何度も取り付け取り外しをしていると、きちんと取り付けられたかどうかの確認が疎かになり、きちんと確認しないまま走行した結果、落下させてしまうというパターンが多いです。
僕がサイクルコンピューターを落下させたのは全て、カッチリと台座に固定されていなかったのが原因で、荒れた路面を走行した際にサイクルコンピューターが外れてしまいました。
リアライトに関してもバンドで固定するタイプのライトでしたが、しっかりとバンドを留めていたはずが、いつの間にか外れてしまっていたのでした。
サイクルコンピューターやライトの付け外しは毎度のことなので、きちんと取り付けられているかどうかの確認作業が適当になりがちですが、乗車前点検の一つとしてしっかりと固定されているかを確認をするようにしたいところです。
サイクルコンピューターの場合は本体だけでなく、スポークに取り付けたセンサー用の磁石も路面からの振動で緩んでしまうことも少なからずあるので、時々は増し締めをする必要があると思います。
ボルト類の紛失に注意
サイクルコンピューターやライトだけでなく、クロスバイクやロードバイク自体に使われているボルト類も次第に緩んできたりするので、定期的に増し締めをする習慣をつけておかないと、知らない間にボルトが抜け落ちることがあります。
共通のボルトがすぐに見つかれば良いですが、ネジはピッチや径を正しく計測しなければいけませんし、色など、なかなか同じようなネジは見つからなかったりもするので、紛失には注意しておきたいところです。
ちなみにネジのピッチなどの測るにはピッチゲージという工具を使用して図ります。ピッチゲージやネジの図り方については、下記にまとめてありますので参考にしてください。
紛失による買い替えの出費を防ぐポイント
● しっかりと取り付けられているかを確認する
● リアライトなどは信号待ちなどのタイミングで確認する
● サイコンのセンサー類は週一程度で定期的に取り付けをチェックする
● 定期的にボルト類の増し締めをする
自転車の盗難による予期せぬ出費
スポーツバイクはすぐに盗まれる
クロスバイクやロードバイクなどの自転車は盗難で出費を強いられることがあります。
自転車の場合は自動車やバイクのようなプロ窃盗団でなくても誰でも簡単に盗むことができます。携帯できる程度の小型のワイヤーカッター1つあれば簡単に盗めてしまう自転車も多いです。
盗まれたら無事に戻って来ないと思った方が良い
盗んだ後はパーツをバラしてオークションなどに出品するなどすれば売りさばけてしまうので、犯人を特定するのも難しいため、盗難されたら無事に戻ってくる可能性は非常に低いと思った方が良いでしょう。
自転車の盗難と言えば、自転車本体が丸々盗まれるようなイメージですが、クロスバイクやロードバイクの場合は、盗まれるのは本体だけとは限らず、ホイールやサドル、ライト、サイクルコンピューターなどのパーツ類も盗まれます。
僕の知人も、購入したばかりのロードバイクを駐輪場に止めて、用事を済ませて戻って来ると前輪しか残っていなかったということがあり、大変ショックを受けていました。
盗難された場所は駅前の人通りの多い駐輪場ということもあり、駐輪場の設備で自動的に前輪のロックが掛けられることから大丈夫だろうと油断した結果でした。
一応警察には被害届を出しましたが、個人的な経験から想像すれば、警察の仕事の中で自転車盗難は優先度がく、あまり積極的に捜索してくれる印象はありません。
職務質問のついでに自転車の防犯登録を確認した際や、どこかに乗り捨てられた自転車が回収された際に見つかるパターンが多いのではないかと思います。
要するに、販売目的で盗難された自転車を見つけ出すのはかなり難しいのではないかと思います。
ちなみに、知人は駐輪場に設置してあった防犯カメラに犯人が映っていないかを確認した所「ちょうどカメラが動作していなかった」という理由で映像は得られず結局泣き寝入りするしかありませんでした。
駐輪場などに設置されている防犯カメラは、実はダミーで撮影はされていないというパターンも多いです。
自転車の盗難による買い替え出費を防ぐポイント
● 自転車を離れる時は長めの鍵でフレームとホイールをロックする
● 取り外すのに工具の要らないパーツ(ホイール、ライト、サイクルコンピューター)などは特に注意する
● ライトやサイクルコンピューターは自転車から離れる場合は取り外す
● 名前を書く、傷や汚れなどの場所を覚えておく
● 日頃から自転車の写真を撮影しておく
参考 【盗難対策】U字ロックを使った効果的な自転車のダブルロック施錠方法
参考 自転車をダブルロックするならU字ロックと折畳み式の鍵がおすすめ!
自転車の整備不良による予期せぬ出費
自転車も乗り続けているとあちこちとガタが出て来るようになります。タイヤにしろチューブなどの消耗品はもちろん、クランクやホイールなどにも寿命があります。
丁寧にメンテナンスをしていけば寿命を延ばすことが出来ますが、時として、メンテナンス不足やメンテナンスを適当にやってしまったために、パーツの寿命を短くしてしまうこともあります。
例えば、僕のクロスバイクに履かせているタイヤはコンチネンタルグランプリ5000と呼ばれるもので、クロスバイクやロードバイクのタイヤとして定番のタイヤです。
一本で5,000円程度もする高いタイヤなわけですが、値段相応に性能やパンク耐性も高く、通常は3,000キロくらいが寿命だと言われるタイヤにおいて、5,000キロくらいは問題無く走れるという評判もある優れたタイヤです。
しかし、僕はこのタイヤをわずか500キロで駄目にしてしまいました。
原因は、ブレーキシューがいつの間にかズレていて、ブレーキをかけるとホイールのリムではなく、タイヤに直接当たってしまうようになっていたのでした。
つまりブレーキをかける度にタイヤの側面をブレーキシューで削っていたわけで、それに気が付かず走行した結果、タイヤはパンクし、タイヤ自体を丸々交換するしかありませんでした。
後で調べて分ったのですが、ブレーキシューが斜めになってタイヤを削ってしまうという悲劇は比較的よくあることのようで、注意喚起のためにブレーキシューの取り付け説明書にも書かれてあるくらいです。
そのことをしっかりと理解して日頃からちゃんとチェックしておけば防げた悲劇でした。
自転車の整備不良による予期せぬ出費を防ぐポイント
● 走行前チェック(ブレーキ、タイヤ、ハンドル、チェーンまわり)の励行。動作するかどうかだけでなく、取り付け具合の確認も必須。
● 定期的なメンテナンスの励行
Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000 グランプリ5000 (700×25c) [並行輸入品]
自転車のメンテナンス時のミスによる予期せぬ出費
自転車を大切にするために日頃からメンテナンスをするのは大切なことだと思います。
愛情を注げば注ぐほど自転車を大切に扱うようにもなりますし、しクロスバイクやロードバイクに乗る楽しみ以外に手入れをするという楽しみも手に入ります。
しかし、いい加減なメンテナンスをしていると、逆にパーツを壊してしまうなど無駄な出費に繋がることもあります。
例えば、トルク指定のあるパーツをトルクを無視して締め込みすぎたり、出来ると思ってやった改造が案外難しくて、自転車屋さんに泣きついたりするなんてことは、意外とよくあることかもしれません。
実際に僕自身もトルク指定に気が付かずにガシガシと締め込み過ぎてパーツを壊してしまったこともあります。
またチェーンカッターの不良に気が付かずに使い続けて、せっかく準備したチェーンを一度も使うことができず無駄にしたこともありました。
ちょっとした作業ミスや作業をいい加減にやってしまうことで予期せぬ出費に繋がってしまうので、自分でメンテナンスする際には一つひとつの作業をしっかりと確認しながら行う必要があります。
自転車のメンテナンス時のミスによる予期せぬ出費を防ぐポイント
● 説明書やマニュアルを読んでから作業する
● 作業は丁寧&慎重におこなう
● 適度に休憩しながら作業する
● 集中力が切れたら作業をやめる
自転車パーツの買い間違いによる予期せぬ出費
自分で改造カスタマイズやメンテナンスをする人は、全て自分で道具やパーツを調達することになります。
いつも使うパーツであれば買い間違うことも少ないと思いますが、初めて買うパーツや互換性がよくわからないパーツになると間違って買ってしまい、買い直しさなくてはいけないミスも意外と多いです。
クロスバイクやロードバイクには似たようなパーツが多いですし種類も沢山あります。
欲しかったパーツを注文したはずなのに、いざ取り付けようと思ったら規格が違ったり、サイズが違ったりして取り付けられないという経験は、自分で改造カスタマイズする人であれば誰でも経験しているのではないでしょうか。
返品するにしても無駄な出費になってしまいますし、多くの場合はパッケージから出していざ取り付けようとした段階で気が付きますから返品もできずに泣く泣く新しくパーツを買い直すということになるかと思います。
特にステムやハンドルの径が違っていたりなどのサイズ間違いは非常に多いので特に注意が必要です。
僕がやらかしてしまった過去の失敗を挙げてみると下記のような感じです。
● フロントギアのシフターがフロントダブルなのにトリプル用を購入
● ブレーキシューの規格違い
● ステムのハンドル径の間違い
自転車パーツの買い間違いによる予期せぬ出費を防ぐポイント
● サイズや規格が自転車に合ったモノかを確認する。
● 互換性があるかどうかを確認する
● 見た目が同じでも型番違いもあるので確認する
● 型番まで確認する習慣をつける
自転車の事故など破損と怪我の予期せぬ出費
自転車も乗り物である以上、いつ交通事故を起こしてしまうかわかりません。
交通事故を起こしてしまうと、自転車が壊れてしまうだけでなく、自分自身も怪我をしてしまう場合もあり、修理費や治療費などで出費が嵩みます。
単純な自損事故ならまだ良いですが、他人を巻き込んだ人身事故などになれば話はもっとややこしくなり、自転車どころではなくなってしまいます。
自転車事故でも高額な賠償を請求されるケースも増えていますし、お年寄りの方などはちょっとした接触でも転倒して大怪我をしてしまうこともありますから、やむなく歩道を走行する際などは特に注意が必要です。
常日頃から言われることですが、交通安全のためには日頃から交通ルールを守って無理のない運転をするというのは自動車も自転車も一緒です。
信号無視、逆走、ながら運転、徐行などルールを守るのは当たり前ですから、しっかり尊守していくことが大切ですし予期せぬ出費防ぐことにも繋がります。
自転車の事故など破損と怪我の予期せぬ出費を防ぐポイント
● 交通ルールの遵守(信号、一時停止、徐行など)
● 無理のない運転(速度を出し過ぎない)
ごめんじゃすまない! 自転車の事故 (GEIBUN MOOKS 暮らしの落とし穴から守る本)
以上、自転車にまつわる、よくある予期せぬ出費のまとめとその防止策でした。