僕の友達の一人が、会社の辞令により、東京から栃木県の那須へと転勤となりました。
東京から栃木へ転勤になる人は意外と多いようで、数年前にも、別の友人が東京から栃木県の宇都宮に転勤しています。
そんなわけで、友達に会うために「いつか栃木に遊びに行きたいな」と考えるようになりました。
そんなタイミングで「栃木県は自転車先進県!」というようなニュースを見つけて「あれ?栃木県って自転車って盛んなの?」ってな感じで栃木県に興味が湧いてきました。
そこで「栃木県と自転車の関わり」や「東京から栃木まで自転車で行けるのか?」ということについて調べてみることにしました。
栃木と自転車の関わり
さて、栃木と自転車の関わりについてサクッとまとめてみます。
栃木の自転車競技(ロードレース)
栃木県では自転車競技(ロードレース)がいくつか開催されています。
下記に挙げたロードレースは、いずれも参加者の多いメジャーなレースです。
ツール・ド・とちぎ
ジャパンカップサイクルロードレース
ツール・ド・NIKKO
那須ロングライド
やいた片岡ロードレース
栃木の自転車競技団体
栃木にはロードレースの実業団チームやサイクリング協会もあります。
栃木の自転車コースの名所
ヒルクライマーの中ではメッカとも言える古賀志山(ジャパンカップのコースで多くのクライマーが訪れる)があります。
という具合に、ロードレースや大会は国際的なものも含めて数が多いですし、自転車で走るには、かなり環境が整っているのが栃木県ということで「自転車先進県」を自称するだけあって納得の内容です。
栃木に引っ越した友人のことが急に羨ましく思え始めました。
東京から栃木への自転車ルート
東京から栃木まで自転車で行けるのか?を調べてみました。
距離の比較としては、東京から自転車で行く場所と聞いて、真っ先にイメージされるのが、東京オリンピックの自転車競技のゴールにも設定されている山梨県の山中湖あたりと思いますので「新宿から山中湖までの距離」と「新宿から宇都宮までの距離」を比べてみました。
上記の地図を見ると判るように、東京から山中湖までよりも、東京から栃木までの距離が1.3倍ほど長いようです。
● 東京-山中湖 約100km
● 東京-宇都宮 約130km
ちなみに、東京から宇都宮までの所要時間は、電車だと新幹線を利用して2時間弱、新幹線を利用しなければ2時間40分くらいの距離です。
東京-栃木(宇都宮)までのルート
東京-栃木(宇都宮)までは、距離にして約130km程度。
距離に反してルートは比較的シンプルで、国道4号線のラインでほぼ真っすぐ北上すれば辿り着くようです。
さらに、ルート上には江戸川サイクリングロードや、利根川サイクリングロード、田川サイクリングロード、鬼怒川サイクリングロードなどがあります。
道のりのほとんどをサイクリングロードで走ることができるほか、勾配も少なく、さらには比較的市街地に近い場所を走行できることから、パンクなどのトラブルに見舞われても途方に暮れるリスクが少なくいと思われます。
それを考えると、勾配が激しく、人里はなれた山の中を走る山中湖を目指すよりも気楽な感じで走れそうです。
所要時間としては、それほどガチで走らなくても、東京を早朝に出れば、日没前には宇都宮に到着できるくらいのイメージで、速い人であれば6時間程度、馴れない人でも10時間もあれば到着出来るものと思われます。
ちなみに、宇都宮よりもさらに先の那須までだとプラス40kmほどのようです。
平地が多い印象
実際に栃木を訪れた時に思ったのが「平地が多くて坂道が少ない」ということでした。
私が栃木に訪れた際は、移動は主に自動車だったので、微妙な勾配等は感じることはできなかったのですが、基本的に坂道の無い平坦な道が延々続くといった感じでした。
それもそのはずで、宇都宮あたりまでは関東平野の一部ですから、山が存在せず、宇都宮の高層マンションの高層階あたりからであれば、東京も望めるくらい真っ平らな土地が広がっています。
上記の国土地理院の技術資料(出典https://www.gsi.go.jp/kankyochiri/degitalelevationmap_kanto.html)を見ても、東京-栃木の間での色の変化がほとんどありません。
これだけ坂道が少なければ、自転車でも楽に走行できるはずです。
宇都宮の自転車専用レーン
宇都宮に行く事前に調べた結果では「宇都宮の自転車専用レーンはかなり整備されている」という情報がありました。
なので、期待していたのですが、実際は「ある程度整備されている」というようなレベルで、どこもかしこも整備されているという感じではありませんでした。
それでも、ぐるっと市内を走っている最中で、自転車専用レーンを見かけることはありましたし、かなり古い道でもちゃんと自転車専用レーンが整備されている道もありました。
宇都宮に行く目的と帰路
宇都宮と言えば餃子
宇都宮と言えば「餃子」ということで、東京から宇都宮を目指して自転車で出かける方の多くは、餃子が最終目的になると思います。
ちなみに宇都宮の餃子で有名なのが、もっちり生地の「みんみん」か、カリカリ系の「正嗣」かと思われます。
僕は「スタミナ健太の餃子館」の餃子の冷凍餃子を購入してみましたが、自宅で焼いても肉汁たっぷりで美味しかったです。
東京で食べる餃子との大きな違いは、餃子の「具の詰まり具合」と「大きさ」でしょうか。「なるほどこれが本場の餃子の味か」と納得させられる美味しさがありました。
日帰りか宿泊か?
東京-栃木(宇都宮)間を走行するにはよほどのガチな人でない限りは、一日で往復するのは無理でしょうから、どこかで一泊するかどうか悩むところですが、電車を使って輪行すれば、日帰りも余裕です。
山梨方面へ向かうのと違って、宇都宮から東京方面へは電車の便がかなり良いのです。
例えば、宇都宮線を使えば、大宮まで1時間30分程度、新幹線なら30分弱なので、一泊せずに電車で輪行して帰る人方が多いようです。
栃木県と自転車のまとめ
こうして栃木県と自転車に調べてみると、いろいろなロードレースがあったり、自転車チームもあったり、自転車レーンの整備にも力を入れていたりするので「栃木って確かに自転車に優しい街なのかな」というような気がしてきました。
そして「東京ー栃木」を自転車で挑むのも、意外と敷居が低そうなことに驚きました。
とは言え、実際は関東平野で遮るものがないため、強風な時も多かったり、特に景色が良い場所がなかったりして、コース的にはそれほど面白みが無いという部分もあるようです。
例えば「東京ー山中湖」は、途中で山道を走るため、勾配がきつくて大変ではありますが、上級者にとってはそれが楽しいコースでもありますし、山渓地ならではの、風光明媚なスポットもあり、走ることが楽しいコースでもあります。
それに対して「東京ー栃木」は、難易度は低めということ以外はそれほど走る楽しみを得られないコースとも言えるようです。
ただ、初心者にとっては100kmを超えるロングライドに挑戦するには良いコースだと思えるので、いつかチャレンジしてみたいですね。
難度が低いと言っても100km以上あるので、ぶっつけ本番ではなく多少なりに練習をしたり体調を整えたりして、自転車に乗り馴れた状態で挑むのが良いとは思います。
あ、それから最終目的の「餃子」に最も合う飲み物と言えば「ビール」ですが、ビールを飲むと自転車には乗れないのでくれぐれも注意です。
ま、思い切り自転車で走って、餃子を食べながら一杯飲んで、輪行で寝て帰るというのも良いかもしれません。
ちなみに、宇都宮駅前の人気餃子店の「宇都宮餃子館」の餃子だとAmazonなどの通販でも買えますよ!