クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクに乗る前に、準備運動やストレッチをしますか?
とある自転車系の本を読んでいると「運動前のストレッチはしてはいけない」というようなことが書かれていました。
その本によると運動前にストレッチをした方が良いというのは昔の考えで、最近ではウサギ飛びと同じくらいに間違った考え方だというのです。
クロスバイクやロードバイクに乗るのもスポーツの一つですから、「乗る前に準備運動やストレッチをした方が良いのだろうな」と思っていた僕は、その記事を読んだ時「え?そうなの!?」と驚いてしまいました。
というわけで、クロスバイクやロードバイクに乗る前に準備体操やストレッチは本当に不要なのかどうなのか調べてみました。
動的ストレッチと静的ストレッチ
ストレッチには動的ストレッチと静的ストレッチがある
ストレッチの方法には種類があり、大きく別けると「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」があります。
スポーツ系の情報サイトでも確認していただければ、いくらでも情報が出て来るので、詳しく知りたい場合はそちらで調べていただくとして、動的ストレッチと静的ストレッチについて簡単に説明すると以下のような感じです。
動的ストレッチとは
動的ストレッチとは、ラジオ体操などに代表されるもので、運動前に関節や筋肉を動かして身体をほぐすためのストレッチになります。
主に運動前のウォームアップを目的としたもので、最近では試合前のプロ野球選手や、サッカー選手など腕をグルグル回したりする様子がスポーツニュースなどでもよく見かけられます。
あのような運動が、動的ストレッチと呼ばれるものです。
静的ストレッチとは
静的ストレッチとは、ググーッと筋肉や筋を伸ばすようなストレッチで、アキレス腱を伸ばすような動作がそれに当たるかもしれません。
静的ストレッチが良く無い
スポーツ理論は時代とともに変化しますし、個人差もあるので、考え方はいろいろあるようですが、動的ストレッチは身体を温めるウォームアップの役割もあることから、どちらかと言えば推奨されているのに対して、静的ストレッチは運動前運動後を問わず否定的な意見が多く見つかりました。
身体が温まっていないうちに筋肉をグググーっと伸ばすようなことは、無理矢理に筋を引っ張るようなもので、筋肉を痛めたりすることにもなる他、逆にパフォーマンスを下げる原因にるというような研究結果もあるようです。
そのような研究結果などから、最近では静的ストレッチは良く無いことだと言われる傾向があるようです。
クロスバイクやロードバイクの準備運動
さて、クロスバイクやロードバイクに乗る場合に事前の準備運動は必要なのか、それとも不必要なのか、という点についてです。
僕が調べた範囲、あるいは僕の身の回りの人においては、事前の準備運動は必要ないという考え方が多いです。
もちろん、腕や足の関節をグルグル回すなどして、ある程度身体をほぐしてからの方が良いとは思いますが、それすらも無しに乗りはじめる人も少なくない感じです。
最初はゆっくりを意識して走る
準備運動をしなくて良いというのは、準備運動をしない代わりに、最初はゆっくり走れば良いという考え方があるからです。
レース等の場合は「ヨーイドン!」でいきなり全力で走り出す必要があるので、走り出す前にしっかりと準備運動をして身体を温める必要があると思いますが、のんびりとサイクリングを楽しむのであれば、ウォームアップを兼ねて、身体が温まるまではゆっくりと走れば、それが準備運動になってしまうという理屈です。
どのくらいの距離や時間をウォームアップに充てれば良いのかについては、数キロと言う人もいれば、10km程度など、結構な距離を走る方もいて、考え方は人それぞれのようです。
クロスバイクやロードバイクの準備運動まとめ
「運動前のストレッチはしてはいけない」という情報に、最初は驚いてしまった僕でしたが、調べてみれば「あ、なるほどね」という感じで納得できました。
よく調べないままだと、ストレッチ=準備運動という認識だったので、ラジオ体操などの身体をほぐすための準備運動すら駄目なものだと思ってしまうところでした。
さて、そんな僕ですが、クロスバイクやロードバイクに乗る前に準備運動をしていたかと言うと、実は軽く手足をグルグルする程度の準備運動しかしていませんでした。
心の中では「本当は準備運動してから乗った方が良いのだろうけど面倒だしな・・・」と、準備運動をしないで自転車に乗る自分にちょっとした罪悪感のようなものを感じていたりもしたわけです。
しかしながら準備運動をしなくても、それでもそれほど調子は悪くなく、どこかを痛めたりということもなかったので、罪悪感を抱えながらも準備運動無しでクロスバイクやロードバイクに乗り続けていたわけですが、基本的にゆっくりと走る僕の場合は、それはそれで間違いでは無かったようです。
諸々をまとめてみると、現在のスポーツ理論で言えば、運動前にはからだをほぐしてウォーミングアップを兼ねての準備運動は必要だけれども、アキレス腱を伸ばすなどの運動はするべきではない。というところに落ち着くかと思います。
自転車の場合は、乗り方次第というところになると思いますが、レースなどでいきなり100%で走る必要がなければ、軽く流しながら走行することを準備運動の代わりにしてしまえば、準備運動は不要という考え方ができますね。
話は少し違いますが、ストレッチと言えばストレッチポールです。
スポーツジムには必ず置かれているアイテムなので、ジムに通う人出見た事が無い人はいないと思われる器具なので、今更感はありますが、ストレッチポールは超お勧めです。
僕はこれで慢性的な肩こりから解放されましたし、自転車に乗り続ける際にも、歪みが矯正されてバランスが良くなった気がします。
まとめ
● 動的ストレッチは問題無い
● 静的ストレッチが問題
● ウォームアップで身体が温まるまでゆっくり走れば準備運動は必要ないかも