自転車に乗って遠出するのは楽しいけれど、出先で何かトラブルがあった場合は、基本的に自分自身で対処する必要があります。
そんな時に、メンテナンスブックがあれば、出先でのトラブルに対しても安心して対処することができます。
サイクリング携行すると安心なメンテナンスブック
今の時代、わざわざメンテナンスブックを携行しなくても、スマートフォンさえあれば、誰かにすぐに連絡は取れるし、トラブルの解決方法も調べることができます。
しかし、それでも僕はメンテナンスブックを蛍光するようにしています。
スマートフォンは確かに便利だけれど、何かトラブルがあった時、その原因を探るのに意外と時間が掛かってしまうことや、原因が何か判ったとしても、それを解決する方法をネすぐに見つけられるとは限らないのです。
トラブルがあった時、メンテンナンスブックが1冊あれば安心感が全く違います。
携行サイズのメンテナンスブック
コンパクトサイズのメンテナンスブック
「誰でもできる自転車メンテナンス(竹内正昭著/山と渓谷社)」は、そんなサイクリングのお供として携行するために編集されたメンテナンスブックです。
新書サイズで、厚さは約1cmほどで、メンテナンスブックとしては非常にコンパクトなサイズになっています。
まさに携行するためのメンテナンスブックなのです。
一般的なメンテナンスブックは、もう少し大きなサイズです。
メンテナンスブックは、作業の解説のために写真が多く大きく使用されることが多いので、必然的に大きな本であることが多いのです。
実際、メンテナンスブックを参照しながらメンテナンスを行う時は、ほんのサイズが大きい方が見やすくて作業もしやすくなります。
そんな中で、あえて新書サイズという小さなサイズで出版しているのは、やはり「携行するために考えられたサイズ」というわけですね。
ロードバイクの情報が中心ですがクロスバイクの情報もある
コンパクトサイズでも必要な情報は掲載されている
「誰でもできる自転車メンテナンス」の内容は、本の表紙にも書かれてあるように、ロードバイクの取り扱いと乗り方の除法が中止に編集されています。
コンパクトなサイズだけに、一般的なメンテナンスブックと比べると写真は小さく、メンテナンスブックにありがちな「余談」や「ワンポイント!」などのサブ的な情報もほとんどありません。
言い方を変えれば、淡々とポイントだけをまとめた簡潔なメンテナンスブックです。
そのため、ボリューム感のある本ではないのですが、限られた紙面の中には、必要最低限の情報がギッシリと詰め込まれている感じになっています。
とりあえず、この1冊さえあれば、基本的な調整や大抵のトラブルは解決できると思います。
クロスバイクの情報もありがたい
ポイントとなるのは、掲載されている情報のほとんどはロードバイク中心ではあるものの、クロスバイクに関する情報もしっかりと掲載されている点です。
例えば、ロードバイクのメンテナンスブックでは無視されがちな「Vブレーキ」についての調整方法についても解説されています。
Vブレーキはマウンテンバイクやクロスバイクで主流のブレーキのため、キャリパーブレーキやディスクブレーキを搭載することの多いロードバイクのメンテナンスブックではVブレーキについての解説は省かれることが多いのです。
携行できるメンテナンスブックまとめ
用途や目的に応じたメンテナンスブック選び
先にも書いたように、メンテナンスブックは、できるだけ分かりやすくするために、写真や文章など、できるだけ多くの情報を乗せる必要があるため、A4サイズなど大きめの本が多くなります。
なので、日頃の自宅でのメンテナンスの際などには便利であっても、携行して出先のトラブルなどに備えるというような使い方ができないというのが実際のところです。
そこで便利なのがコンパクトサイズのメンテナンスブックで、トラブルを回避できるくらいの必要最低限の情報量ではありますが、出先でのトラブルの際にはとても心強い存在になってくれるものです。
実際のところで、サイクリングには荷物はあまり増やしたくないというのがありますが、新書サイズくらいであれば、バックパックがあれば、負担にならずに蛍光することができるはずです。
特に初心者のうちはトラブルに対処できないことも多いと思うので、万が一のトラブルの際に困らないように携行しておくと安心な一冊だと思います。
● 対象:初心者〜中級者
● 役立つ内容:基本的なメンテナンス、乗り方
● 解説に使用されている車種:
ロードバイク:PINARELLO / DE ROSA
● クロスバイク:GIOS