入門用スポーツバイクの代名詞的なモデルと言えばGIANT社のクロスバイクのGIANT ESCAEPE R3。
近年、ESCAPEシリーズも細分化されて、以前からあるRXシリーズの他に、ドロップハンドル化した「ESCAPE R DROP」や、ディスクブレーキを採用した「ESCAPE R DISC」などがラインナップに加わるようになり、価格の幅も広くなっています。
いろいろと選択肢が増えて、僕のようにクロスバイクを自身でカスタマイズしなくても、自分の乗り方に適したクロスバイクを選択できるようになりました。
とは言え、やはりクロスバイクの基本はVブレーキを搭載した「ESCAPE R3」だと思います。
さて、2023年現在、GIANT社のホームページにはESCAPE R3の他、限定版「ESCAPE R3 LTD」というモデルがラインナップされています。
これは、街乗り仕様に適したようにスタンドなどがあらかじめ装備されているモデルで、シティサイクルと同じような感じでクロスバイクを乗るのに適した仕様になっているわけですが、不思議に思うのが、スタンドなどが付属していない通常盤のESCAPE R3の価格が79,200円(税込)なのに対して、スタンドが装備されたESCAPE R3 LTDの価格が59,400円(税込)となっちて、スタンドが付属しているにも関わらず、ESCAPE R3 LTDの方が2万円近く安くなっている点です。
二つのクロスバイクのスペックを見ながら、ESCAPE R3 LTDの方が安く理由を探ってみたいと思います。
ちなみに、ESCAPE R DISC や ESCAPE R3などには「MS」が付いたモデルもあります。
これはコンポーネントの一部をシマノ社製ではなく、マイクロシフト社製を採用した廉価モデルとなります。
GIANT ESCAP R3とESCAPE R3 LTDのスペック比較
参考 ESCAPE R3
実は同じパーツとフレームなのでスペックも同じ
実はほとんど同じパーツです。
それどころか、ESCAPE R3 LTD の方にはスタンドが付属しているので、お得感さえあります。
フレームのジオメトリも全く同じなので、フレームの違いによる性能の違いもありません。
異なるパーツとスペック
フレームサイズ
ESCAP R3:365(XXS),430(XS),465(S),500(M)mm
ESCAP R3 LTD:430(XS),465(S),500(M)mm
サイズ展開がESCAPE R3には小さな365(XXS)があるのに対して、ESCAPE R3 LTDでは430(XS)からとなります。
365(XXS)の適応身長は140〜160cmなので、男性の場合はあまり考えなくても良いサイズになります。
フレームカラー
ESCAP R3:キャンディレッド, ティール, ブラックトーン, ホワイト, ブルートーン
ESCAP R3 LTD:レッドオレンジ, サンバーストイエロー, ブルー
フレームカラーの展開に違いがあります。
タイヤ
ESCAPE R3: GIANT ESCAPE R TIRE 700x30C
ESCAPE R3 LTD :GIANT ESCAPE R TIRE 700x30C ※一部生産分はCST RECOURSE 700x30Cとなります。
一部生産分はタイヤが異なりますが、価格的に性能が大きく異なることはなさそうです。
ESCAP R3 LTDが断然お得
上記のように、使用されているフレームやパーツはほぼ同じで、スペックの違いは無いと言って良いでしょう。
なので、サイズの問題や、フレームカラーの問題がなければ、ESCAP R3 LTDを選択して間違い無いでしょう。
スタンドが要らなければ、取り外して仕舞えば良いだけですからね。
ESCAP R3 LTDはESCAP R3の廉価版じゃなかった
こうして改めてスペックを比較してみて驚いたのはESCAP R3 LTDはESCAP R3の廉価版ではなかったというところで、正直なところ驚きました。
全く同じスペックの自転車がキックスタンド付きで二万円近くも安くなっているということですから、お買い得感が半端ないです。
近年、自転車業界も多くのメーカーで値上げが相次ぎ、GIANT社も同様に値上げがされてきました。
以前まではコストパフォーマンスが高いと言われていたESCAPE R3もいつの間にか8万円近い価格になっていて、以前のような、買いやすい価格の自転車ではなくなっていたんですよね。
そんな中で登場したESCAPE R3 LTDですが、GIANT社の新たな販売戦略なのかは分かりませんが、ESCAPE R3 LTDのおかげで、以前までと同じレベルで買いやすい価格のままで購入できる感じです。
ショップによっては割引やポイントなどで4万円台で購入できたりする場合もありそうなので、これからスポーツバイクを始めたいと考えている人にとっては、とても嬉しい最高の選択肢になると思います。