僕がクロスバイクを買った切っ掛けは、日頃の運動不足を解消するために「何か良い運動は無いか」と検討している中、自転車ブームもあって、スポーツサイクルに興味を持ったことからでした。
そして、クロスバイクを購入したところから僕の自転車ライフが始まり、既に8年が経過した今も、自転車を楽しく乗る事ができる毎日です。
しかし、自転車を購入する当時の僕には、自転車購入に関して、ある一つの不安がありました。
長距離走が苦手でジョギングが続かなかった僕が、果たして自転車を続けられるのか?
という不安です。
最も手軽に始められる運動はジョギングだけど・・・
運動不足を解消する方法を探していた
クロスバイクを購入する前から「日頃の運動不足を解消したい」という気持ちがいつもありました。
というのも、僕の仕事はデスクワークなので、仕事中はほとんど身体を動かすこともなく、運動と言えば通勤時の徒歩だけです。
万歩計で一日の歩行量を計算すれば、だいたい平均で5,000歩程度と少なく、慢性的な運動不足だったのです。
そんなわけで、常日頃から「運動しなきゃ」と強迫観念のように考えていたのでした。
「運動」と一言に言っても、いろいろな種類の運動があります。
数ある運動の中で最もお手軽に始められる運動と言えばジョギング!です。
僕も今まで何度もジョギングにチャレンジしてきました。
ジョギング・マラソン・長距離走が大の苦手
しかし、僕は子供の頃から長距離走が苦手です。
少し距離を走っただけですぐに息が上がってしまうのです。
学生時代のマラソンや持久走では、学年でも最下位をいつも争っていました。
マラソンやジョギングを趣味にしている人達が「ちょっとそこまで走って来よう」とジョギングに出かけて、気持ちが良くて「ついつい数十キロ走ってしまった」などという話を聞いたりしますが、長距離走が苦手な僕にとっては、とても信じられないお話です。
長距離走が苦手な人にとってのジョギングは、ただただ苦しいだけの苦痛でしかありません。
まぐれ当たり的に何十回に一度くらいで「ランナーズハイ」を経験することはありますが、基本的にジョギングは苦しみばかりで、とても持続できるものではないのです。
苦しいものは続けられない
ジョギングが苦手な僕ですが「運動はしたい」という気持ちはありましたから、ジョギングを続ける為の努力や工夫もしてみたことがあります。
例えば、適当な距離を探すことです。
「5kmは辛過ぎるから、もう少し短くして3kmにすれば続けられるかな・・」と思って短いコースを設定してチャレンジしたこともあります。
しかし、距離を短くしても苦しいものは苦しいのです。
マラソンが趣味の知り合いが「良いシューズを履けば疲れないよ」と言うので、そこそこのジョギング用のシューズを購入してみたこともあります。
しかし、ジョギング用のシューズが普段履きに変わるのに時間は必要ありませんでした。
とにもかくにも苦しいのです。
苦しみばかりが先行すると、走る理由よりも走らない理由を探すようになり「今日は疲れたから」「今日は天気が悪いから」などと理由を付けて次第に走らなくなってしまうのです。
どんなに努力しようと思っても苦しいものは続かないのです。
長距離走やジョギング苦手だけど自転車を買ってみた結果
クロスバイクの購入に関してはしばらく考えました。
「本当に乗るのか?」
「乗り続けられるのか?」
「ジョギングと同じ結果にならないのか?」
などなど、様々な不安や葛藤でグルグルとした時間を過ごしました。
現実的なお話になりますが、ジョギングの場合、ウェアやシューズは子供と公園に行く時でも着られます。
なので、もしもジョギングを長く続けられなくても無駄にはなりません。
さらに言えば、ジョギングを始めるにはウェアやシューズだけで十分なので、そこそこのグレードの用具を購入したとしても、数万円レベルの出費で済むので、服を買ったと思って開き直ることもできます。
しかし、スポーツサイクルの場合は違います。
ロードバイクだと入門機で10万円。クロスバイクの場合は6万円くらいが最低ライン。
他にも空気入れやライト、鍵などの必需品を考えると、クロスバイクでも最低でも10万円くらいの金額が必要です。
それだけの金額を投資して「もしも乗らなくなったなら・・・」と考えると不安で、クロスバイクを購入するのには、かなりの思い切りが必要でした。
そんな不安がありつつも、思い切って購入してみたクロスバイクでしたが、結果は冒頭でも書いたように、8年経った今でも楽しく乗り続けることが出来ていて、非常に良い買い物をしたと思っています。
ジョギング苦手な僕が自転車には乗り続けられた理由
自転車は休みながらも走れる・前に進む
自転車は苦しくなって足を止めても惰性で前に進みます。
「休む=停まる」のジョギングとは違い、とにもかくにも前に進み続けることができるのです。
休みながらでも前に進み続けることができるので、ゴールまでの道のりが長くても「頑張れば辿り着く」という気持ちになれるのです。
ジョギングの場合は途方に暮れてしまうような絶望感を感じながらトボトボ歩いていくしかありません。
また、ジョギングの場合、苦しくて停まってしまうと「自分に負けた」というような、停まることへの罪悪感のようなものがあります。
しかし、自転車の場合は信号待ちなどもあり、停まることに対して抵抗があまりありません。
むしろ信号待ちなどは「良い休憩時間」と思えたりして、常にポジティブな気持ちで居られるのも大きな違いだと思います。
自転車はどんどん走れて長時間でも平気
とにもかくにも自転車はどんどん前に進みます。
ジョギングではせいぜい5kmを走るのが限界だった僕が、自転車なら10kmでも20kmでも平気で走ることが出来るのです。
そうすると、今まで走ったことのなかった道を走りながら景色を楽しむこともできます。
ジョギング好きな人たちがするような感じで、予定していたコースを逸れて「気ままにどこまでも行ってしまいたい」という気持ちになることも珍しくありません。
予定した時間では乗り足りなくて、1時間、2時間走り続けるなんてことも珍しくありません。
僕自身の経験ではジョギングの時には絶対に有り得なかったことです。
ジョギングを趣味にしている人が口にする「気持ち良くってどんどん走ってしまう」というような気持ちも、自転車に乗って初めて理解出来るようになりました。
そして、思う存分走った後に残るのは心地よい疲労と爽快感。
この点に関しても、時として吐き気すら覚えていたジョギングとは全く違います。
長距離走やジョギングが苦手だけど自転車ってどうなの?まとめ
長距離走やジョギングと自転車は「全く違う」と言えるでしょう。
当たり前のことではありますが、実際に乗ってみるまでは自転車もジョギングと同じように苦しいものだと思っていました。
だから、高価な買い物をして、ジョギングと同じく続かないような結果になってしまうのが不安だったのでした。
でも、クロスバイクで実際に走ってみると、ジョギングのように苦しいだけではなく、「楽しいな」と思えることが非常に多かったのです。
自転車も運動ですから「苦しい」と思うことも少なからずありますが、そこに「楽しい」と思える要素があれば、それは心地よさや爽快感へと繋がっていくのですよね。
そして「楽しい」と思えると「また乗りたい」「もっと走りたい」と思えるわけで、楽しいと思えることは物事を持続する為には一番大切なことだと思っています。
実際問題でそれが僕が自転車をずっと乗り続けられる一番の理由だと断言できるでしょう。
そんなわけで、日頃から「何か運動をしたいな」と考えているけれど、僕と同じように持久力がなく、長距離走やマラソンが苦手で「遠くまで走る」ということに自信が無い人には自転車はとってもおすすめです。
長距離走やジョギングが苦手だけれど「何か良い運動は無いかな」なんて思っている人は是非、自転車にチャレンジしてください。