アメリカに行ってきました。
滞在先はアメリカ カリフォルニア州のロサンゼルス。
場所はダウンタウンエリアの周辺で、空いた時間にあちこちブラブラして自転車事情を観察してきました。
数日の滞在で感じたことなので、実際の自転車事情とは異なるかもしれませんが、なんとなく現地の自転車事情を伝えられればと思いレポートしてみます。
アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルスの自転車事情
カリフォルニア州 ロサンゼルスのダウンタウンエリア
アメリカのロサンゼルスと言っても、そのエリアは広くて地区によって随分様子も違うと思われます。
ロサンゼルスと言えば「ハリウッド」や「ディズニーランド」思い浮かべる人も多いと思いますが、今回僕が滞在したのはハリウッド方面ではなく、ダウンタウンエリアと呼ばれる市街地のエリアです。
ダウンタウンエリアは、日本のお店が並ぶ「リトルトーキョー」や「ロサンゼルス市庁舎」、スラム街で有名な「スキッドロー」などがある地域です。野球で有名なドジャースの本拠地である「ドジャースタジア」などもダウンタウンエリアの近くになります。
基本的には自動車の社会なので自転車は少ない
あえて書くまでもないと思いますがアメリカは自動車社会なので基本的には自動車が移動手段となります。
もちろん自転車に乗っている人もいるにはいますが、東京を基準にして考えると自転車に乗っている人はほとんどいないと言っても良いくらい少なかったです。
この記事を書くにあたり自転車に乗っている人が写った写真も撮りたいと考えていましたが、常に自転車に乗っている人を見かけるわけでは無いので、結局自転車に乗っている人が写った写真は撮ることができませんでした。
まぁそのレベルでしか自転車に乗っている人を見かけませんでした。
自転車はマウンテンバイクかBMXが多い
ロサンゼルスのダウンタウンエリアで見かけた自転車の多くはマウンテンバイクタイプやBMXなどのオフロード系の自転車でした。
郊外に行けばロードバイクに乗っている人も何人か見かけることができましたが、市街地ではクロスバイクやロードバイクなどオンロード系の自転車は主流ではないようです。
アメリカと言えばマウンテンバイクやBMXなどの自転車メーカーが多いというのも背景にあるのかもしれません。
ちなみに街ではキャノンデールやGTなどのアメリカのメーカーの自転車をよく見かけました。逆に日本で非常に多く見かけるGIANTやBianchiなどは全く見かけませんでした。
何れにしても基本的にはスポーツバイクがロサンゼルスでは標準なようで、日本で主流な自転車であるシティサイクルやママチャリは見かけませんでした。
自転車レーンが広くて多い
アメリカはダウンタウンのような都市部であっても道路が広いです。
歩道も車道も日本の感覚からすれば信じられないほど広くて大きいのがアメリカです。
さすがはカリフォルニア州だけで日本の面積以上あるだけのことはあり、全てが日本の1.5倍ほどの広さや大きさがあるので、国土の広さの違いを感じることができます。
自動車社会なので自転車はないがしろにされそうですが、自転車にも優しい交通環境が整備されています。BIKE LANEと呼ばれる自転車専用レーンも広く、いたる所に整備されていました。
自転車レーンも日本のように無理やりスペースを確保した程度のものではなく、自動車が通れるくらいの余裕のある幅で確保されているので快適に走ることができそうです。
また、自転車レーンがパーキングスペースよりも車道側に整備されているのも駐車車両が邪魔にならなくて良いなと思いました。
土地が広いアメリカだからこそできることなのでしょうが、日本の場合だといくら自転車レーンが設けられていても駐停車している車両が邪魔で快適に走れないことも少なくありません。
このような配置は非常に合理的で機能を損なわないので羨ましく思えました。
基本的に自転車は車道通行する
自動車道が広いのと同時に歩行者道も広い場所が多いのですが、歩道を走る自転車はほとんど無く、車道を走る自転車が圧倒的に多かったです。
調べてみると必ずしも車道を走らなくてはいけないというわけではないようで、車道を走ることが推奨されている程度のようです。
しかし、歩道を走る自転車はほとんどなく、見かけた自転車の多くは車道を走っていたのでアメリカでは自転車は車道を走るというのが一般的なようです。
ちなみにアメリカは自動車が右側通行なので自転車も同じく右側通行になります。
自転車の交通マナーが良い
日本では何かと問題になりがちな自転車の交通マナーですが、僕が見かけた範囲ではきちんと信号も守っていましたし、逆走してくるような自転車も見かけませんでした。
カリフォルニア州ではヘルメットの装着の義務は18歳以上は無いようですが、自転車に乗っているほとんどの人がヘルメットを着用していました。このことからも自転車に乗る時にはヘルメットを着用するというのは当たり前のこととして考えられているようで、安全に対する意識は日本よりも高いなと思いました。
このあたり、アメリカは徹底した自動車社会なので、ルール無視な通行をしていたり、ノーヘルメットだと自分自身の命に関わるというのもヘルメットの着用率が高い理由になっているのかもしれません。
色々調べてみると、ロサンゼルスなどでは自転車の交通違反でもしっかりと取り締まりもおこなわれていて罰金を払わなくてはいけないこともあるようで、マナーが良いのにはそのあたりも関係がありそうです。
駐輪する際には地球ロックが基本
自転車の盗難に関してはやはり日本よりも警戒する必要がありそうです。
路上に駐輪されている自転車はほぼ確実にポールやガードレールなどにU字ロックを使用して地球ロックされていました。逆に言えば地球ロックをしていない状態で駐輪されている自転車は一台も見かけませんでした。
上記の写真はバイクショップの看板として設置されていた自転車ですが、一般の自転車も同じようにガードレールなどにU字ロックなどで地球ロックされれていました。
僕は地球ロックというものをクロスバイクに乗り始めてから知りましたが、盗難に対してより警戒する必要のあるアメリカなどでは常識的な施錠方法なのかもしれません。
ロサンゼルスのシェアバイク メトロバイク
近頃何かと話題になるシェアリングエコノミーの代名詞的な存在と言えば自転車をシェアするシェアバイクですがアメリカのロサンゼルスでもシェアバイクを見かけました。
メトロバイクと呼ばれるもので、ダウンタウエリアを歩き回ると500メートルくらいごとに自転車のあるステーションを見つけることができました。
シェアバイクは外国人であっても借りることができるようです。
シェアバイクを利用したいと思った時に最も大きな障壁になるのが自転車を返却するステーションを探すことだと思いますが、ロサンゼルスのシェアバイクの場合、街をブラブラと歩いただけでも何箇所もステーションを見つけることができたので、かなり乗り捨てに近い感覚で利用することができそうです。
日本のシェアバイクの場合、ステーションの数がとても少ないのでステーションを探すのに非常に時間が掛かったり、遠回りをしなくてはいけなくなったりするという問題があるので、この点に関してもアメリカの方が快適な自転車環境が整備されているなと感じました。
やはり土地があるというのは有利ですね。
参考 https://bikeshare.metro.net/
バスや地下鉄には自転車を載せられる
自転車に関する日本との大きな違いはバスや地下鉄に自転車を載せられる点です。
バスに積み込むのは自分自身で行うようで少し敷居が高いような気がしますが、地下鉄の場合は輪行袋に入れたり解体する必要もなく、そのまま乗り込めるようなので割と気軽に利用できそうです。
バスや地下鉄を使えば楽に行ける場所も増えるというわけで、自転車を持ち込んでいる人も多かったです。
アメリカのロサンゼルスの自転車事情まとめ
基本的にはロサンゼルスは自動車社会なので自動車の交通量は非常に多いですし自転車自体が少ないです。
しかし自転車がないがしろにされているわけではなく、自転車レーンが整備されていたり、バスや地下鉄などの公共の乗り物に自転車を積みこめるなど、自転車乗りにとって快適な環境が揃っている印象でした。
治安のことを考えれば盗難の心配もありますし、そもそも自転車での移動が不適切という事情もあるのは残念なところではありますが、それらがなければ自転車乗りにとってはかなり快適で理想的な環境が整っているのかもしれません。
日本の場合、環境を整えるのにもっとも大きな障壁になっているのがスペースの問題だと思われるので、このあたり、土地の広さにモノを言わせることのできるアメリカはやはりいろいろと有利なのでしょうね。
ダウンタウンエリアでの自転車移動はサイクリングを楽しむというよりは、移動手段として考えるのが適していると思うので、気軽にブラブラという感じではないとは思いますが、それほど悪くはなさそだなという印象でした。
以上、アメリカのロサンゼルス、ダウンタウンエリアの自転車事情でした。
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