クロスバイクやロードバイクが盗難に遭うというのは珍しいことではありません。
自転車自体の価格も高価ですし、パーツをバラして売ることも出来るので、自転車泥棒からすると普通の自転車よりも売りさばきやすいので、プロの窃盗団に狙われやすく、ママチャリなどよりも盗難に遭うリスクは高くなります。
そんなわけで、僕が初めてクロスバイクを買う際に最も不安だったのは盗難被害に遭うことでした。
なので、盗難に対してどう対策するかというのが一番頭を悩ましたところでもありました。
クロスバイクやロードバイクで最も一般的で確実な盗難対策と言えば、やはり室内保管だと思います。
しかし、それぞれに家庭の事情もありますから、誰もが自転車を室内保管できるような環境があるわけではありません。
僕のように泣く泣くマンションの駐輪場に屋外保管している人もきっと多いのではないかと思います。
マンションの駐輪場に買ったばかりの自転車を保管するというのは、なかなか勇気が必要で、窃盗団が狙いに現れるんじゃないかと、しばらくは不安でしょうがありませんでした。
それでも気が付けば既に4年以上もの間、クロスバイクを駐輪場に保管しています。
今現在も無事に保管し続けられるのは、しっかりとした盗難対策をしているからこそだと思っています。
そんな僕が実践している盗難対策について書いてみようと思います。
クロスバイクやロードバイクは盗難被害に遭いやすい
自転車の盗難被害は身近な問題
自転車の盗難は頻繁にニュースにもなりますし、自転車の盗難被害に遭ったことのある人もきっと多いと思います。
自転車泥棒はクロスバイクやロードバイクに乗る人だけでなく、ママチャリに乗る人にとっても他人事で済ませられる問題ではありますん。
特に、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクの場合は、本体だけでなくパーツも高級な場合も多いので、自転車本体を施錠していたとしても、ホイールだけを狙われて持ち逃げされたという話も耳にします。
実際問題で僕の会社の同僚も、買ったばかりのロードバイクを盗まれました。
友達と食事をする間だけ駅前の駐輪場にロードバイクを停めておいたそうですが、食事を終えて駐輪場に戻ると、自転車を停めてあった場所にはロックが掛かっていた前輪だけが残されていて、フレームやその他のパーツは全て無くなっていたそうです。
駅前の駐輪場で人通りも多く安心だろうと思い、鍵は前輪に一つだけしか掛けていなかったそうです。
スポーツバイクに乗っている人なら「前輪にだけ鍵を掛けた状態は無施錠と同じくらい危ない」というのは常識ですが、スポーツバイクデビューしたばかりの同僚は、そこまで考える事ができず、シティサイクルと同じ感覚で大丈夫だろうと油断していたそうです。
新品の自転車で目立っていたというのもあるとは思いますが、自転車泥棒は隙を見逃さないで持ち去ってしまうのです。
このように、クロスバイクやロードバイクの盗難は、身の回りでもよく聞く身近な話題なので、他人事として聞き流す事ができません。
自転車を盗まれて悔しい思いをしないように、しっかりと防犯意識を持って盗難対策をしておく必要があるのです。
人通りの多い場所でも自転車は盗難される
人通りが多い場所でも、盗まれる時は盗まれます。
例えば、繁華街で誰かが他人の自転車を弄っていたとしても誰も気にすることはないでしょう。
たとえ白昼堂々と自転車泥棒がボルトクリッパーで鍵を切断しようとしていても誰もが素通りするはずです。
防犯カメラは役に立たない
駐輪場などに設置されている防犯カメラはダミーの場合もあるようです。
自転車を盗まれた同僚が、駐輪場の管理人に盗難の証拠としてビデオ映像の提出をお願いしたのですが「ちょうど撮影していない時だった」などと言われて、、映像は提供してもらえませんでした。
おそらくカメラはダミーだったのだと思います。
自転車の盗難対策の基本
鍵は複数掛ける(ダブルロック)
クロスバイクやロードバイクをロックする際は、鍵は1つだけではなく複数掛けましょう。
鍵が多くなれば多くなるほど泥棒にとっても厄介で面倒になります。
鍵の数と防犯効果は比例するのです。
10個も20個も付けるというのは現実的ではありませんが、ダブルロックと呼ばれる2カ所の施錠くらいは常時励行したいところです。
自転車が盗難された時の施錠状態を調べた結果、ダブルロックをしていた場合は盗難被害が極端に少なかったという報告もあります。
泥棒目線で考えても、鍵が2つあれば鍵を外す時間は倍かかりますから、他の自転車を盗もうとするはずです。
太くて目立つ鍵で施錠する
5mm程度の細いワイヤー錠をかけている自転車をよく見かけますが、細いワイヤーだと小型のワイヤーカッターなでも簡単に切断でます。
実際のところでコンビニに立ち寄る程度でも不安なレベルの盗難対策です。
材質にもよりますが、基本的にはワイヤーやパイプの太さは太ければ太いほど切断されづらくなりますから、高い防犯効果を期待するのであれば、太い鍵の使用をおすすめします。
U字ロックがおすすめ
自転車用の鍵はいろいろなタイプがありますが、太いワイヤー錠でも窃盗団が使うようなボルトカッターなどを用いれば一瞬で切断されてしまいます。
U字ロックであれば、太さもあり切断もしづらいので高い防犯性があります。
特に、U字ロックの代名詞的な存在のKRYPTONITE(クリプトナイト)などは、そんじょそこらのボトルカッターでも簡単には切断できないレベルの防御力になります。
また盗難防止対策の意識が高いことを視覚的にアピールするために「赤色などの目立つ鍵を使用する」というのも効果があると言われています。
そういう意味でもクリプトナイトのトレードカラーのオレンジは鉄壁さをアピールができる鍵と言えるでしょう。
新品の時は特に注意する
新車の時のピカピカ具合は格別です。
遠目に見ても明らかに新車と判るので、特に盗む気がなくてもついつい見てしまうくらいの目立ちます。
自転車が新しければ当然高値で販売できますし、買い手も付きやすいので、自転車泥棒からすれば新車は理想的です。
従って、新車の時には標的にされやすくなるので、なおさら警戒する必要があります。
新車を購入して半年くらいの間は、必要以上に盗難防止対策を意識した方が良いでしょう。
駐輪場保管でも安心の自転車盗難対策
上記の基本的な盗難対策の他に、屋外保管でもなるべく盗難されずらくするための対策として下記のことを実践しています。
駐輪場では上段に駐輪する
僕が住んでいるマンションの駐輪場は上下段に駐輪できるタイプの駐輪場です。
上下段に分かれた駐輪場の場合、可能な限り自転車は上段に駐輪した方が良いです。
ボルトカッターやジャッキなど、鍵の切断や破壊に使われる工具の多くは大きな力を掛けるために地面にしっかりと自転車を押さえつけたりしながら使用しなければいけません。
自転車が上段に保管してあると、大きな力をかけられずU字ロックなどの防御力の高い鍵を切断するのは難しくなります。
ちなみに上段に自転車を保管すると、盗難されづらくなる他に、ぶつけられて傷つけられたり、倒されたり、いたずらされたりの被害に遭いづらいなどのメリットがあります。
駐輪場の柵で地球ロックする
自転車に施錠していても自転車本体を持ち去られてしまうこともあります。
そこで動かせない柵のようなものと自転車を繋いでしまう地球ロックをすることで持ち去りを防止できます。
ワイヤーの両端が輪っかになったダブルループと呼ばれる長めのワイヤーと、U字ロックを併用すれば地球ロックが出来るほか、盗難被害に遭いやすいホイールなどにもワイヤーを通すことができるので、自転車全体をガッチリとホールドして守ることができます。
ちなみに、公道のガードレールなどに地球ロックしている人を時々見かけますが、公共物や他人のモノに地球ロックする行為は違法ですので注意してください。
個人的には駐輪場の鉄柵くらいであれば許容範囲だと思っています。
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屋外保管でも自転車を自転車泥棒から守り抜く盗難対策まとめ
大切な自転車を盗難されないための基本をまとめると下記の通りです。
● ダブルロック
● U字ロックとワイヤーの併用で地球ロック
● 高い場所に保管
自分が自転車泥棒だったらどんな自転車なら盗みやすいのか、或いは、どんな施錠がされていれば盗難を諦めるかということを考えて、なるべく時間が掛かって面倒だと思えるように施錠するのがポイントです。
僕の場合はクロスバイクなので、ロードバイクほど値段は高くありません。
なので、手間をかけてまで盗んでも売れる値段は知れていますから、ある程度の盗難対策がされていれば自転車泥棒もわざわざクロスバイクを盗むということはしないと思います。
逆にロードバイクのような高価な自転車は常に警戒が必要です。
自転車泥棒にロックオンされてしまえば盗まれる時はどんなに対策をしても盗まれると言いますから、ロードバイクなどで高価なパーツを装備している場合などは、徹底してロードバイクから離れない、少しの間でも離れる時はガチガチに施錠するくらいの対策をするのが良いと思います。
以上、僕がクロスバイクを屋外保管する際に実践している盗難対策についてでした。
自転車盗難保険と車両保険
自転車の盗難被害は何をしても盗まれる時は盗まれてしまうという部分もあります。
どうしても心配な人は自転車の盗難保険に加入しておくのも一つの方法だと思います。
自転車の盗難保険は少ないですが、ロードバイクなどはバイクが買えてしまうくらいの価格がするものも珍しくないので、自転車の車両保険や盗難保険も徐々に見られるようになってきました。