自転車の盗難対策の必需品である鍵。
僕自身も日頃のサイクリングでは鍵を携行していますが、そのうちの1つが「ダイヤルロック」と呼ばれるナンバー式の鍵です。
初めてGIANTショップで自転車用品を買い揃えた時に「キーだと失くしてしまうと大変ですが、ダイヤルロックだとキーを失くす心配がなくて安心です。私もよくモノを失くすので、ナンバー式のダイヤルロックにしています。」とキュートな女性スタッフからアドバイスをしてもらったこともあり、僕が初めて購入した自転車用の鍵もダイヤルロックでした。
よくモノを紛失してしまう人にとって嬉しいダイヤルロックですが、自分自身の行動を思い返してみたり、暗証番号に関する一般的なニュースから「おや?もしや?」と思う事があったので、ダイヤルロックの暗証番号について注意喚起も含めて考えてみたいと思います。
ダイヤルロックの暗証番号は初期設定(0000)のまま?
ダイヤルロックの暗証番号は初期設定で0000という0並びで出荷されることが多いようです。
そこから所有者がそれぞれ任意の番号を設定することになります。
ダイヤルロックの番号の設定をすること自体は非常に簡単ではありますが、そのためにマニュアルを読んだり、新たに番号を考えたりしなくてはいけません。
しかし、ダイヤルロックの場合は、わざわざ暗証番号を設定しなくても鍵としては使えますから、暗証番号の設定方法を調べたり、新たに暗証番号を考えたりするのは、正直なところで面倒です。
そして、人は基本的に面倒なことはしない生き物ですから、初期設定の0000まま使い続けているなんてことは珍しくないんじゃないかと思うのです。
自転車泥棒も「まさか0000で使い続けているヤツが居るはずがない」と考えて「逆に0000で使い続ける方が盗難防止に効果があるはず」などと思うかもしれませんが、恐らく、その考えは自転車泥棒には見透かされているはずです。
あなたはまさか暗証番号0000のまま使い続けていないですよね?
ダイヤルロックの暗証番号は定番の1234や1111?
暗証番号はインターネット上の様々なサービスでも必要です。
最近はインターネットのサービスで求められる暗証番号はなるべく複雑なモノを選択しなくてはいけなくなっていて、アルファベットと数字と記号の混合だったり、8桁以上が必須だったりしてセキュリティを高めているものが増えています。
しかし、さんざん注意喚起されているにもかかわらず、相変わらず多いのが123456などの連番や111111などのゾロ目の暗証番号です。
これらの暗証番号は推測されやすい危険な暗証番号として有名にも関わらず、使用している人が多いことでも有名です。
さて、結局の所、インターネットの暗証番号と同じく、ダイヤルロックの暗証番号も人が決めるものですから、きっと同じような傾向があるのではと思うのです。
数字だけのパターンで考えれば、下記の番号が暗証番号としてよく使われているのではないかと予想できます。
暗証番号としてよく使われると思われる番号4桁/5桁
1234 / 12345
0123 / 01234
1111 / 11111
7777 / 77777
5000 / 50000
1234などの連番は覚えやすさからよく使われるものと思います。
1111や77777などのゾロ目は縁起の良い番号が選択されることが多いでしょう。
5000や50000は、0000からでも9999からでも最も遅く開く番号ということで選択されやすいと思われます。
ダイヤルロックの暗証番号は誕生日は危険?
暗証番号を誕生日に設定している人も多いでしょう。
忘れない番号ですし、それなりにランダムな番号になりそうです。
例えば1月1日生まれであれば0101、5桁なら00101。
12月31日であれば1231で5桁なら01231なんて感じで設定しているのではないかと思われます。
しかしながらダイヤルロックの暗証番号として誕生日を選択するのはあまり相応しくないかもしれません。
というのも誕生日をダイヤルロックの暗証番号に設定すると、ダイヤルを回す範囲が限定されてしまうのです。
下1桁は0〜9(下2桁が3の時は0か1)
下2桁は0〜3
下3桁は0〜9(下4桁が1の時は0〜2)
下4桁は0〜1
下5桁は0
上記のようにダイヤルを回す範囲が限定された中での365パターンしかありません。
せっかく4桁や5桁のダイヤルがあっても、誕生日縛りだと10分も頑張っていれば開いてしまいそうですね。
ダイヤルロックの暗証番号はよく考えよう
推測されづらい番号を選ぶ
よくモノを紛失してしまう人間の一人としては、鍵よりもダイヤルロックの方が鍵が開けられなくなるというリスクがなく、ストレスもないのは確かで、鍵式よりもダイヤルロックを選択してしまいたくなります。
しかしながら、ダイヤルロックはダイヤルを回転させればそのうち開錠できる鍵なので、あまり信用できないというのも実際のところです。
なので、僕の場合は長時間自転車から離れるような時には、他に別のキーを使用するタイプの鍵をを併用するようにしています。
実際問題で、泥棒からすればダイヤルロックは道具を使用しなくてもダイヤルを回すだけで開くわけですから、白昼でも堂々と怪しまれずに作業ができますし、番号さえ予測出来れば開錠するのにもそれほど時間は必要ないわけですから、盗みやすい自転車と言えるでしょう。
なので、ダイヤルロックを使用する際には、せめて推測されづらい番号を選択しておくというのは、盗難防止のためには必要不可欠なことだと思います。
ダイヤルの回し方にも気をつけよう
ダイヤルロックはダイヤルを回転させてロックするわけですが、開ける時にはまた元の数字に戻さなくてはいけません。
ルーティンになってくると開錠の際に面倒にならないように適当なダイヤルを1つだけ回して終わり、なんてこともしてしまいがちです。
僕の場合、下2桁目のダイヤルが回しやすいため、そこだけ回転させるなんてことを一時期やっていましたし、少なくとも4桁あるダイヤルの中で全てをきちんと回すなんてことはほとんどなく、指で回せる2列をまとめて回すのが習慣になっています。
また、回転の程度も馴れてくるといい加減になり、指先で一捻り程度の1/3回転程度しか回さなくなったりもしてきます。
そうすると、ロックされた状態からズバリ!の番号がなんとなく推測できそうですよね。
その辺り、泥棒をする人は当然のように理解しているんじゃないかと思うわけです。
推測されやすい暗証番号や、施錠の方法に心当たりのある方は、これを機会に見直してみると良いかもしれません。
ちょっとした工夫、ちょっとしたひと手間で盗難のリスクが大きく変わってくると思います。
以上、自転車のダイヤルロックの暗証番号について思うことでした。