クロスバイクを施錠する際の鍵として僕はU字ロックと折畳みできるフォールディングロック、それからワイヤーの先に輪がついたダブルループワイヤーを使用していました。
この三つを使って自転車を施錠することで、後輪と前輪、そしてフレームも地球ロックできるので、ホイールの盗難だけでなく、車体自体の持ち去りにも対処できるようにしていました。
その甲斐もあってかクロスバイクを購入してから5年ほど経ち、その間ずっと屋外保管をしていますが、盗難被害に遭うこともなく、無事に今現在も乗り続けることが出来ています。
しかし持ち運びに関してはあまりおすすめできるようなものではなく、ここらで施錠方法を改めて、U字ロックと折畳み式のフォールディングロックだけにしてダブルループワイヤーはやめることにしました。
自転車の施錠は多いほど防犯性は高まるけど利便性は低くなる
当たり前のことではありますが、自転車の施錠は多いほど防犯性は高くなります。
一般的にも施錠は一つよりも二つにした方がグッと盗難されづらくなると言われています。
そんなわけで僕もクロスバイクを屋外保管してるので「盗難対策はしっかりしたい」と思い、上記のようにU字ロックと折畳みできるフォールディングロック、それからワイヤーの先に二つの輪がついたダブルループワイヤーを使用してトリプルロックにして厳重な盗難防止対策をしてきたわけです。
我ながらなかなか完璧な防犯対策だとは思っていましたが、鍵の数が増えるほど利便性が低くなり、鍵を掛けたり外したりすること自体がなんだか億劫で面倒に感じるようになっていたのでした。
その億劫さは自転車に乗ろうかなと思う気持ちを萎えさせてしまうようなものにもなっていました。そんなマイナスな気持ちを自転車に乗る都度感じるようになると、いざ自転車に乗ろうと思っても面倒な気持ちが勝ってしまい自転車から遠ざかってしまうという本末転倒なことにもなりかねません。
さらには、施錠を外した後も鍵は荷物として持ち運ばなくてはいけないので、出来るだけ身軽にサイクリングを楽しみたいと思っても、鍵を持ち運ぶために無駄にバックパックを背負ったりもしていて、そのあたりのストレスをどうにか解決したいという気持ちがありました。
特にダブルループワイヤーは細いとワイヤーカッターですぐに切られてしまうため、それなりに太さのあるワイヤーを選んでいたので、その分嵩張ってしまい、束ねるのも持ち運ぶのも面倒な存在でした。
自転車の施錠は携帯性の良いU字ロックとフォールディングロックの二つに決定
僕は自転車の鍵はいくつも持っています。
なんとなく自分のスタイルに合う鍵を探しているうちに、いくつもの鍵を買ってしまったというわけです。
そんな中で、個人的にはこの二つがあれば十分かなと思うのがU字ロックとフォールディングロックの二つになります。
U字ロックとフォールディングロックを選んだ理由
自転車の鍵としてU字ロックとフォールディングロックを選択した一番の理由は携帯性の良さです。
また、U字ロックとフォールディングロックの組み合わせは、お互いの弱点をカバー出来て調子が良いのです。
U字ロックのメリット
U字ロックはまず見た目が良いですね。
デキる自転車野郎のイメージにはU字ロックは絶対に欠かせません。
バッグやズボンなどにU字ロックを引っ掛けて持ち運んでも様になりますし、最近は手の平サイズの小型でサイクルウェアのポケットなどにも入れられるようなU字ロックもあります。
そしてU字ロックの最大のメリットは抜群な防犯性の高さにあると思います。
もちろんU字ロックでもジャッキや電鋸を使われればどうしようもありませんが、ジャッキを使うような盗難はプロが本気で盗りにきていると思われるので何をやってもきっとダメなレベルでしょうから「運が悪かった」と諦めもつきます。(つかないか?)
U字ロックのデメリットは施錠方法が限られるので地球ロックなどで持ち去り対策をするのは難しいというところでしょうか。
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フォールディングロックのメリット
フォールディングロックはその名の通りでフォールド(折りたたみ)出来る自転車用の鍵で、ブレードと呼ばれる板状の金具が繋がっています。
長く伸ばせるのでU字ロックでは難しい地球ロックをしたい時などに便利ですし、非常にコンパクトにまとまるのでポケットに入れられるので携帯性は抜群です。
多関節なので関節を責められると壊されやすいという弱点がありますが、そこはU字ロックと組み合わせることでカバーできるというわけです。
ようするに、確実な防犯性をU字ロックで、地球ロックするためのフレキシブルさをブレードロックが担えるという感じです。
ワイヤーロックやチェーンロックを選ばなかった理由
僕が初めて買った自転車用の鍵はワイヤーロックでした。
GIANTストアでクロスバイクを買った流れでスタッフの方に勧められるがままに選んだ鍵で、当初はシートポストにブラケットを付けて鍵を使わないときはブラケットに装着して持ち運びしていました。
それなりに便利でしたが、シンプルなスポーツ自転車の場合、余計なものを装着して走るとなんだかカッコ悪くも思えたりして、早々にブラケットを使用するのをやめてバッグなどに入れて持ち運ぶようになりました。
しかし、ワイヤーロックは丸く束ねるため嵩張ってしまい、持ち運びの調子はあまりよろしくないのです。
また、ワイヤーロックは防犯性でも不安がありました。
それなりに太いワイヤーロックでもワイヤーカッターがあればそれほど時間は掛からずに切断できてしまうので、駐輪場などに長時間自転車を駐輪させておく時にはワイヤーロックだとかなり不安です。
もしも僕自身が自転車泥棒だとしても、間違いなくワイヤーロックだけで施錠された自転車を狙うと思います。まぁそれくらいイージーな鍵なのです。
切断されないような太いワイヤーのものもありますがワイヤーの太さに比例して巻き癖が強くなり上手く伸ばせないのも僕がワイヤーロックが嫌いな理由の一つです。
またチェーンロックについてもワイヤーロックに比べれば切断されづらいとは思いますし、見た目的にも「盗難対策してますよ」とアピールできるので防犯効果も高いと思いますが、兎にも角にも重たいというのがネックでやめてしまいました。
自転車の施錠方法をU字ロックとフォールディングロックの二つにした結果
クロスバイクを購入した当初は初めての高級自転車ということもあり、盗難に対してはかなり神経質になっていたため重厚な盗難対策をしていました。
実際問題でそれはやりすぎではなく、転売目的の盗難の場合、綺麗で新しいほど高く売りやすいので、ピカピカの自転車は標的になりやすく盗難被害にもあいやすくなります。
なので購入して一年くらいの間は過剰なくらいの対策をしておいた方が良いとは思いますし、クロスバイクではなくもっと高級なパーツを搭載した本格的なロードバイクの場合は屋外保管をやめて室内保管にするなど、常に警戒をしておく必要があると思います。
しかしながらクロスバイクも数年乗っていると、手入れをしていても見た目はどんどんボロくなっていきます。僕の乗っているクロスバイクも例外ではなくずいぶん汚れも目立つようになってきたので、盗難のプロから狙われるような心配はもうしなくても良いんじゃ無いかと思うようになっていました。
パーツをカスタマイズして交換して純正と比べると高級なパーツが取り付けられてはいますがDURA-ACEのようなハイエンドなパーツでは無いですし、カスタマイズして特徴のある自転車の場合はそのままでは売りづらいためバラしてパーツで売らなければいけない面倒さがある点や、経年とともにそれなりに使用感もあるので、わざわざ二つの鍵を破壊して持ち去るメリットは無いでしょう。
街なかで盗難される自転車のほとんどは無施錠が多いという調査結果もあります。逆を言えば、施錠をしておけばそれなりに盗難対策はできるものと思われ、街なかに駐輪する際にはU字ロックとフォールディングロックを使用したダブルロックであれば、十分対策できるだろうという判断です。
そんなわけで、ずっと愛用してきたダブルループワイヤーを使用することをやめて、今現在ではU字ロックとフォールディグロックの2つのタイプの鍵で施錠するようになっています。
施錠を簡素化したことで以前と比べれば防犯性は下がりましたが、鍵を付け外しするのは随分楽になり、乗り初めの時に感じていたストレスが少なくなったので良かったと思います。
U字ロックとフォールディングロックでの施錠は、防犯性、携帯性が備わったほぼ完璧な施錠方法でおすすめです。
ちなみにフォールディングロック、U字ロックには世界的に有名で代名詞的なメーカーがあります。どちらもそれなりの価格のする鍵ですが、その信頼性は抜群で、自転車泥棒も避けるとか。
車両価格の1/10くらいが盗難防止対策にかける適切な金額とも言われるので、10万円を超えるようなロードバイクなどに乗っている人は検討する価値のある鍵になります。
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