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クロスバイクのハンドルをカットする方法と作業のポイント

公開日: ハンドル, ハンドル周り, 自転車メンテ・改造

クロスバイクのハンドルを短くカットして解ったこと
クロスバイクのESCAPE Airのハンドルを換装したついでに、よりスポーティなルックスにすべくハンドルをカットしてみました。

ストレートバーと呼ばれる真一文字のハンドルを短くすると一体何が変わるのか?という点も含めてまとめてみたいと思います。

クロスバイクのハンドルをカットして短くしてしまおう

ズーム ストレートハンドルバー AL-110

クロスバイクのESCAPE Airのハンドルは幅広タイプ

僕の愛車であるクロスバイクのESCAPE Air純正のハンドル幅は540mm。
これに対して一般的なロードバイクに採用されるドロップハンドルの幅は440mm程度です。

ストレートバーとドロップハンドルとでは全く違うハンドルなので比較するのはナンセンスかもしれませんが、10cm程度クロスバイクのESCAPE Airのハンドルの方が幅が広いわけです。

ここで、ちょっと自転車のハンドル幅についての予備知識ですが、ハンドル幅が広いと、自転車を安定させやすくなります。

なので、マウンテンバイクなどの荒れ地を走ることを前提にした自転車の場合、基本的に幅の広いハンドルになっています。逆に、ロードバイクなど整備された道を走ることを前提とした自転車の場合は、空気抵抗を少なくする目的などからハンドル幅は狭くなっています。

では、マウンテンバイクとロードバイクの良いとこ取りをしたクロスバイクのハンドル幅はと言えば、マウンテンバイク寄りの幅広なハンドルが採用されているようです。

ハンドルの幅が広い分、 乗りやすくなっていてそれはそれで良いのですが、僕はクロスバイクのESCAPE Airをロードバイク寄りに改造をしたいと考えているので、ハンドル幅は広くない方が見た目的にカッコ良いと思ってしまうので、こいつをカットして短くしたいのです。

自転車のハンドル幅に関する基礎知識

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スポーツバイクの適正なハンドル幅はどれくらい?

ロードバイクのようなドロップハンドルの場合、適正なハンドル幅は「乗る人の肩幅」程度が適正のようで、販売されているドロップハンドルの幅も38mm~44mm程度のものが主流のように思います。

それに対してマウンテンバイクやクロスバイクで採用されているストレートバーの場合はドロップハンドルよりも幅広なハンドルが採用されています。販売されているハンドルは580mmのものが多いようです。

この点、先にも述べたように、ハンドルが幅広だと自転車を安定させやすかったりする理由もあるでしょうし、ストレートバーの場合、ブレーキやシフターなどのスペースも必要となるため、このあたりもドロップハンドルよりは幅広になっている理由かもしれません。

またJIS規格では自転車のハンドル幅は600mm以下と決められているようで、販売されているフラットバーの幅が580mmのものが多いのはそのあたりが関係しているのではとも思います。

ハンドル幅が広いとどうなるか?

ハンドル幅が広いと操作感はよくなり自転車が安定します
例えば、自転車を制止させた状態で安定させようとした場合、ロードバイクよりも、ハンドルが幅広いマウンテンバイクやクロスバイクの方が長時間安定させられると思います。
やじろべえの原理で、左右のバランスを取りやすくなるというわけですね。

一方、街中や交通量の多い場所を走る際にはハンドル幅が広いとハンドルが邪魔で走りくなります
いわゆるメッセンジャーと呼ばれる人たちが乗っているような自転車が「これでもか!」ってくらいにハンドル幅を狭くしていたりするのは、見た目がカッコいいからだけではなく、マンハッタンなどの車が密集している道路を、スイスイと縫って進む為の工夫でもあるらしいです。

どちらがどうというわけでもなく、一長一短で、用途に応じて選ぶというのが正しいようです。

ストレートバーに必要なハンドル幅

恐ろしく幅の狭いフラットバーハンドルを取り付けている自転車を見かけることがあります。おそらく30cm程度のものも有ったりするのではないでしょうか。それが良い悪いは別として、それらの自転車の多くはシングルギアの自転車です。

シングルギアの自転車に限定されるのは、シングルギアだとシフターがありません。その分ハンドル上のスペースに余裕があるのでハンドルをより短くカットできるというわけです。

しかし、ESCAPE Airなどのクロスバイクは一般的に多段ギアでシフターがありますから、それらを取り付けるスペースを確保しなければいけないので、シフターの無いシングルギアの自転車ほどハンドル幅は狭くできません。

最低でもグリップ部分、シフターやブレーキの設置スペースは確保する必要がありますし、その他、サイクルコンピューターやライトなども設置するスペースは欲しいところです。

ESCAPE Airの純正のハンドル幅は540mmですからスペース的には余裕ですが、ここから切り詰めるとなると、犠牲になるのはグリップ部分になるので、安全を考えると450mm程度が限界のように思います。

つまり、元々ハンドルの長さが540mmあるクロスバイクのESCAPE Airの場合だと、左右それぞれ45mm、トータルで90mmがカットの上限ということになります。

これ以上短くすると、ちょっと荒れた道を走行する際や、急な衝撃があった場合に、ハンドルを滑らせてしまう危険があります。

自転車のハンドル幅は10mm違っても大きく感じが違う

片側で45mmという数字で見ると、ちょっとしかカット出来ないように思いますが、実際にハンドルをカットして乗ってみると感覚は全く変わります。

僕はビビリ&慎重派なので、いきなり45mmカットをせずに10mmずつカットして段階的に短くして行ったのですが、わずか10mm程度のカットでも「随分短くなったなあ」と実感できるほどの違いが感じられれます。

ハンドル周りは少し違うだけで操作性には大きく影響が出るのです。
なのでポジション出しでもステムの長さやハンドルの角度など細かく調整するのはそのためで、ほんの少しの差でもすぐに違いが判りますし、乗り心地も変わりるので、こだわりたくなる気持ちが理解出来ます。

クロスバイクのハンドルをカットする

パイプカッターでハンドルをカットする

クロスバイクのハンドルをカットするパイプカッター

というわけで作業開始。
新たに仕入れた黒のフラットバーハンドルをカットして短くします。
カットするハンドルの素材がアルミのハンドルの場合はパイプカッターを使います

パイプカッターはモノによっては100円ショップでも置いてあるらしいですが、僕個人的には刃物を100円ショップで買って使い物にならず酷い思いをしたことがあるので、カッターやハサミなどの刃物は100円ショップなどで買ったりせず、それなりの値段のモノを買うようにしています。

というわけでパイプカッターはAmazonで買いました。

カットした後のバリを取る為のヤスリも忘れずに。

ハンドルを購入する際はハンドル径とクランプ径に注意

クロスバイクのハンドルの太さ

クロスバイクのハンドルを交換する祭は、ハンドルのクランプ径と、にぎり径をきちんと把握しておきましょう。

クランプ径とは、ステムで挟み込む部分で、ハンドルの中央部分の太くなっている部分の太さになります。にぎり径とは、グリップ部分で、シフターやブレーキなどもここの太さを基準にします。

フラットバーが採用されているクロスバイクの場合は握り系が22.2のものがほとんどですが、クランプ径に関してはステムによって違ってきます。ロードバイクなどの場合は31.8mmが標準サイズになります。

なのでロードバイク用のステムを付けている場合、クランプで留めることができないことがありますが、その場合にはスペーサーを入れることで対応できます。

ちなみにESCAPE Air純正ハンドルの径はクランプ径が25.4mm にぎり径が22.2mmです

ハンドルをカットする幅は各パーツのスペースを確保して計算する

カットする前の準備としてブレーキ、シフター、ライト、サイコン、ベルなど、実際に走行する際にを取り付けるパーツのスペースを確保しておきます。もちろんグリップの幅も忘れずに。それらのスペースを計算した上で、適当と思われる場所に印をしてからカットを開始します。

パイプカッターでハンドルをカットする方法

パイプカッターの刃をフラットバーハンドルのカットしたい部分に当てて、調整ネジを軽く締め付けて、パイプカッターをグルグルと回転させてハンドルをカットします。

あまりキツく締め付けるとパイプカッターを痛めてしまうことになるので、慌てずに程よく圧力をかけながらカットするようにするのが良いと思います。

2〜3回転させると、締め付けが緩くなるので、数回転ごとにパイプカッターの締め付けを少しずつ強くしながら根気よくグルグルと回します。

のんびりと5分ほどグルグルしてると、パイプを貫通した手応えとともにパイプがカットされました。反対側も同じ幅でカットして、ヤスリ掛けしてバリを除去して作業完了です。

下記のパイプカッターの動画が参考になりました。

パイプカッターなどの工具を使ったことがなかったので、ハンドルカットだけでもちょっと大変そうな作業だと思っていましたが、実際やってみるとすごく簡単な作業でした。

今回カットした幅は左右それぞれ40mmずつ。元々540mmのハンドルだったのでカット後は460mmになりました。

ちなみに、カーボンハンドルの場合は、パイプカッターを使うと悲しい結果になるので、糸ノコギリとソーガイドを使用してカットするようにしましょう。


クロスバイクのハンドルを短くカットしたら何が変わった?

クロスバイクのハンドルをカットする

クロスバイクの見た目が変わった

左右で合わせて40mm程度のカットなので全体的には80mm短くなりました。
この程度カットすると体感的にもかなり短くなった感じがするだけでなく、見た目も随分短くなったように感じます。

ちょっとやる過ぎたかな・・・と感じるくらいになってしまったので、バランスが良いのは500mm程度の幅だと思います。

あと、それまで付けていたコンフォートグリップと呼ばれる幅広いグリップだと短いハンドルとのバランスが悪く感じたので、コンフォートグリップをやめて、グリップはバーテープに変更しました。

フラットバーにバーテープ?と思うかもしれませんが、バーテープだとハンドルが短い場合でも、違和感なく馴染んで見た目的にも良いですし、コストも安くデザインも豊富なので、ドロップハンドルに限らず、フラットバーでもオススメです。

個人的にはハンドルが短いほうがよりスポーティに見えるので、カットして良かったと思っています。

クロスバイクの軽量化になった

微々たるものですが、カットして捨てた分が軽くなります。

軽量化はスポーツバイクにとってかなり比重の大きなポイントだったりするので、ハンドルだけでなく、コラムやシートポストなど、ポジションが決まってしまった後に不要と思われる部分はさっさとカットして1gでも軽量化してしまうことも珍しくありません。

実際問題で、ハンドルも軽量化を目的の一つとしてカットする人も多いようです。

クロスバイクの操作性が変わった

クロスバイクのハンドル幅を狭くすると、幅広いハンドルと比べるとフラフラして安定させるのが難しくなります。

これは最初から判っていたことですが、想像していたよりも変化が大きくて最初は戸惑ってしまいました。しかしながら、この点については、乗っているうちに自然と慣れてしまいます。

ロスバイクのハンドル幅を狭くすると操作性が変わる

ハンドル幅が狭くなった分、少しのハンドル振りでも、以前よりも大きくタイヤが振れるようになるので、より細かいハンドルを操作する意識が必要になります。

上の図を見ると判ると思いますが、ハンドルが長いものと短いものを比べると、同じ角度タイヤを回転させるのにもハンドルが短いと、ハンドルを回転させる距離が短くなります。

つまりハンドルを短くすればするほどハンドル操作がシビアになってくるというわけです。

速度アップに繋がった

ハンドルをカットしたら速度アップ?と不思議に思うかもしれませんが、自転車に乗っていて、速度を出すのに一番邪魔なのは空気抵抗です。

この空気抵抗を如何に減らすでホイールのスポークですら形状を変えたり、すね毛を剃ったりするほどです。

ハンドル幅を狭くすると、自然と脇をしめたポジションになるため、脇を開いていた時よりも空気抵抗を受ける面積は少なくなるため、速度の維持がしやすくなる、というわけです。

狭い場所で運転しやすくなった

基本的に赤信号などでも、車の横をすり抜けずに後方で待機するスタイルですが、それでもちょっとした行き違いをするときや狭い場所を走る際にはハンドルが短いおかげで走りやすいと感じることが多くなりました。

また幅寄せされて追い抜かれる際にもスペースに少し余裕が持てる感じでドキッとすることが減ったようにも思います。

クロスバイクのハンドル幅をカットして短くするのまとめ

クロスバイクのハンドルをカットして短くすることで、よりスポーティなルックスになり、カットして良かったなぁと思う改造、カスタマイズでした。

空気抵抗も少なくなったおかげで、速いスピードを維持しやすくなったように思いますし、クロスバイクをロードバイクの性能に近づけたいと考えている人にとっては必須の改造、カスタマイズかもしれません。

ただ、性能アップと引き換えに、安定性や操作感は悪くなってしまうので、そちらを大切にしたい人はカットしないというのも正しい選択だと思います。

また、ハンドル幅についても、ある幅よりも短くなると急に操作性が悪く感じたりするので、一気に切り詰めてしまうのではなく、1cm単位で徐々に切り詰めて、自分にとって調子の良い幅にしていくのが良いでしょう。

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