僕はクロスバイクやロードバイクには自転車スタンドを付けていません。
クロスバイクを購入した当初は、GIANTストアのお姉さんに勧められて、GIANT純正の自転車スタンドを取り付けていたのですが、あまり必要性を感じなくなったので、世の中の多くのロードバイクと同じように自転車スタンドは取り外してしまいました。
自転車スタンドが無いと不便に感じることもありますが、自転車を軽量化出来たり、無駄な物を削ぎ落として、シンプルでスポーティーな見た目になったりするので、クロスバイクやロードバイクの場合は、自転車スタンドを装備しないことでメリットに感じることの方が多いように思います。
しかし、時と場合によっては「自転車スタンドが欲しいな」と思う場面も有ったりするので、軽量で目立たないけど、自転車を自立させられるような素敵なな自転車スタンドは無いかと探してみた結果、見つかったのがスティック式の自転車スタンドでした。
ロードバイク用スティック式の自転車スタンド「upstand」
スティック式の自転車スタンドの代名詞的存在と言えば「upstand」かと思います。
僕の認識が正しければ、世界で初めてスティック式の自転車スタンドを開発したメーカーで、クラウドファンディングのkickstaterで登場したのが最初かと思います。
リアエンドのシャフトに突起付きの小さなアタッチメントを取り付けて、そこにストロー状のスティックを差し込んで自転車スタンドにするというアイディア商品です。
言葉ではなかなか伝わりづらいと思うので、どのようなモノか知りたい方は、上記の紹介ビデオを見てもらえればすぐに理解できると思います。
カーボン製で重量は40g程度と超軽量、取り付けも簡単で、しかも目立たないという何拍子も揃った素敵なアイテムということで、この自転車スタンドを見つけた瞬間「探していたのはこれだ!」と一目惚れしてしまいました。
ところが、いざ購入しようとしたら価格はなんと6,000円前後(当時)もしたため、購入を見送りました。2022年6月現在では4,000円を切るまで価格は落ちているので、かなり買いやすい価格になっていると思います。
そんなわけで当時は小一時間ほど悩んだ挙句、最終的に購入したのは類似商品でした。
類似商品も3,000円前後でしたが、当時としては、本家と比べるとかなり安い値段だったので、とりあえず購入してみて、どのようなものかを判断しようと思ったのです。
使用してみて気に入れば、本家のupstandを購入すれば良いかなと思い、お試し感覚で購入したというわけです。
ロードバイク用スティック型の自転車スタンド
スティック型の自転車スタンドを付けてみた
ロードバイク用スティック型の自転車スタンドを購入しました。
同梱物は突起付きのアダッチメント(左上)と、連結して使用するスティックが二本でした。
これら全てを連結することで、自転車スタンドとして使用できるようになります。
本家のupstandは、カーボン製で40g程度の重量のようですが、類似品の素材はアルミで重量は53g。
さすがにカーボン製のupstandと比べると重量は増えますが、元々が細くて小さいものなので、気にするほどの重量差ではないと思います。
数グラムにこだわるくらいなら痩せた方が早いです。
後輪にアタッチメントを取り付ける
使用するための準備として、まずはアタッチメントを取り付けます。
後輪のクリックリリースを外して、フレームとクイックリリースの間にアタッチメントを取り付けるだけなので、数分もかからず取り付けができます。
クイックリリースにアタッチメントを挟むので、アタッチメントの厚さの分だけ締め付けができなくなります。
僕の場合はしっかり固定は出来ているので心配は無い感じですが、使用しているクイックリリースが短い場合は、アタッチメントを取り付けるとクイックリリースが締められない状態になるかもしれません。
一般的なロードバイクや、ロード用ホイールに対応したクロスバイクなどの後輪のクイックリリースは130mm幅のものが主流と思いますが、取り付けられない場合は、マウンテンバイクなどで使用されることの多い135mm幅のクイックリリースを使用することになると思います。
連結したスティックをアタッチメントに接続する
連結した二本のスティックを、先程取り付けたアタッチメントと接続することで自転車スタンドとして使用できます。
こんなに小さくて華奢な自転車スタンドですが、問題なく自立しました。
しかしながら、これだけ華奢なスタンドでなので、当然ですが耐荷重量はあまりありません。
例えばママチャリのスタンドと同じ調子で、自転車に寄りかかったり、体重をかけたりすることはできません。
自転車に荷物を置いたりする程度の負荷でも壊れてしまうと思った方が良いでしょう。
実際問題で、レビューを見てみると「続部分が壊れた」「割れた」「曲がった」などが非常に多く見られます。
あくまでも「こんなに華奢なのに自立出来たよ!」「ちょっとだけ自転車から離れても大丈夫そうだよ!という程度の臨時的なスタンドと思った方が良いでしょう。
剛性や長時間駐輪できるような安定性を求めて使用するようなものではありません。
アルミ製の類似品ですら、耐荷重量はほとんどありませんから、本家のカーボン製となると、かなり弱いスタンドと思った方が良いでしょう。
抜群のコンパクトさと携帯性
スタンドを使用しない時はツールボトルに収められて携帯性が非常に高いです。
パンパンに携行用品が詰まった状態のツールボックスでも細長いスティックスタンドは収めることができました。
ちなみに、写真のツールボトルはジッパーで観音開きが出来るタイプのツールケースです。
中身がすぐに確認できて非常に便利なのでおすすめです。
一昔前はボトルタイプが主流でしたが今は見開きタイプが主流になっていますね。見開きタイプのツールボトルの使用感については下記の記事でまとめています。
R250(アールニーゴーマル) ツールケース スリムロングタイプ カーボン柄/ブラックファスナー R25-K-TOOLCAS...
ロードバイク用スティック型軽量自転車スタンドのまとめ
ロードバイク用スティック型軽量自転車スタンドを使用した感想としては、思った以上に華奢で弱々しいスタンドなので不安がありました。
しかし、実際に使ってみると、自転車スタンドとしての役割はちゃんと果たしてくれそうで満足度は高いです。
僕は、自転車スタンド自体は滅多に使用することはないですが、それだけに携帯性は重要ですし、アタッチメントも小型なので、自転車の見た目も損なわないので、今までのスタイルを一切崩さずに使用できるというのがポイントが高いですね。
あくまで臨時対応的なスタンドなので、頻繁に自転車スタンドを使用したいと考えている人や、長時間の駐輪に使用したいと考えている人にとっては不向きな自転車スタンドになると思います。
使用頻度が高くなると思われる人は、別のしっかりしたスタンドを検討した方が良いと思います。
ちょっとしたトイレ休憩や、コンビニに立ち寄るレベル、目的地で記念撮影程度の時間であれば問題なく使用できる自転車スタンドだと思います。
僕自身いろいろなタイプのスタンドを探してみましたが、「携帯に便利」「見た目を損なわない」などの条件で探すとかなり選択肢が限られます。
その中で、このスティックタイプの自転車スタンドは、それらの条件をしっかり満たした満足度の高い製品だと思います。