自転車(クロスバイやロードバイク、マウンテンバイク)に乗り始めたら、ライトなどの必需品やメンテナンス用品、バッグなど、買い揃えなければいけないものや、あると便利なものなどが沢山あります。
そんな自転車用品を選び方のポイントや費用などと併せて紹介してみます。
自転車ポンプ・空気入れ
シティバイクやママチャリに乗っている時には、思いついたように自転車屋さんやスーパーに備え付けてある貸出用の空気入れで、たまに空気を入れる程度でも、それほど不便を感じることはないと思います。
しかし、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクと呼ばれる自転車では、マメに空気を入れることが快適に走行するための絶対浄華院とも言えるので、空気入れは絶対に必要な自転車用品になります。
どんな自転車でも空気をしっかり入れれば快適に走れる
実際問題で、街なかで見かけるシティバイクやママチャリを見ると、半分くらいの自転車がタイヤが潰れるくらいしか空気が入っていないような状態で走っていたりしますが、しっかりと空気を入れてあげるだけで、かなり快適に走行できるようになるので、自転車に乗るのであれば、どんな自転車でもマメに空気を入れてあげるのが良いでしょう。
自転車ポンプ・空気入れ選びのポイント
スタンダードなサイズの空気入れを選ぶ
自転車用のポンプを探すと、大小様々な空気入れが見つかると思いますが、基本はまスタンダードなサイズの大きな空気入れを選んでください。
大きな空気入れほど、一回のポンピングで入れられる空気の量が増えるので、空気を入れる作業が楽になります。
空気圧ゲージが備わっている空気入れを選ぶ
シティバイクやママチャリはそれほど空気圧を気にすることもないかと思いますが、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクの場合は適正な空気圧で空気を入れる必要があります。
適正な空気圧にするためには空気圧を測るゲージが備わっているタイプの空気入れを選ぶ必要があります。
空気圧計が単体でも販売されているので空気入れに備わっていなくてもどうにかなるものではありますが、やはり空気入れとゲージが一体になっている方が便利です。
タイヤのバルブに対応した空気入れを選ぶ
自転車のタイヤのバルブには主に3つの種類があります。
ロードバイクやクロスバイクで主流の仏式バルブ。
マウンテンバイクやBMXなどで主流の米式バルブ。
一般自転車やママチャリなどで主流の英式バルブ。
パナレーサーなどの日本のメーカーの空気入れを選べば、基本的には上記の三種類のバルブに対応していることが多いのであまり気にしなくても良い部分ではありますが、対応していない空気入れも意外と多いので購入時は注意が必要です。
自転車ポンプ・空気入れの相場
空気入れの価格は1,500円〜20,000円程度で幅広く、標準的なグレードのものであれば5,000円程度が相場になるかと思います。
安価なメーカーの空気入れでもそれほ使い勝手が変わることはないと思いますが、個人的には自転車の空気入れは自転車の道具の中でも使用頻度が高いので、少々値段が高くても自分が気に入ったデザインの空気入れを購入した方が良いと思います。
レザインなどの海外メーカーの空気入れは、デザインも良く、所有欲を満たしてくれると思います。
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自転車ライト
夜間走行では必須の自転車用品
自転車のライトは前照灯は夜間走行中の点灯が義務付けられています。
また、後尾等は反射板が装備されている場合は必要ありませんが、安全面を考えても反射板よりも赤い尾灯を装備した方が良いかと思います。
夜間走行をしようと思えば、いずれも必須の自転車用品となります。
自転車ライトを選ぶポイント
明るいライトを選ぶ
ライトにとって明るさは正義です。
ライトが明るいと視認性が良くなるだけでなく、自動車やバイクなどにも存在をアピールできるようになるので、走行中の安全性が高まります。
自転車の明るさの他には主にルーメンで表現されることが多く、一般的な自転車ライトで最も明るい部類で1800〜2,000ルーメンほどの明るさがあるものも登場しています。
しかし、これらのライトは全く明かりのない山道や峠などを走ることが想定されているもので、市街地を走る場合には、歩行者や自動車などの目くらましになってしまう可能性もある明るすぎるライトになってしまいます。
一般道路を走行するのであれば、800〜1000ルーメン程度の明るさがあれば十分な明るさがあり、街灯の少ない場所を走行する際にも困らない程度の明るさが得られると思います。
ただし、中国ブランドのライトはスペックと明るさが比例しないので注意してください。
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後尾灯も備えた方が良い
後尾等は赤い反射板を備えている場合には必要がありませんが、ライトと反射板では遠くから見た場合の視認性が全く違います。特に反射板は角度によっては光らない場合もあり、発見してもらうのが遅れることもあります。
リアライトの場合は、遠くから見てすぐに存在を発見できるので、追突などの危険を防止することができます。
後尾灯は前照灯に比べて極端に明るいライトはなく50〜80ルーメン程度の明るさの後尾灯が主流になりますが、できるだけ明るい後尾灯を選んだ方が良いでしょう。
というのも、自動車から見ると、ライトが明るい場合には、早めに発見してもらえるだけでなく、オードバイなどの大きな乗り物と勘違いするようなこともあり、追い抜き時に幅寄せされることが少なくなり、より安全に走行することができます。
自転車ライトの相場
自転車ライトは1,000円〜30,000円程度で、不自由のない明るさのライトであれば4,000円〜というのが相場になるかと思います。
以前は、明るいライトと言えば、レザインやノグ、キャットアイなどの有名メーカーの高級な製品しか選択肢がありませんでしたが、近頃は中国メーカーでもそれなりに明るライトが増えてきている印象です。
いろいろとゴミを掴まされることが多い中国メーカーの製品ですが、自転車のライトの場合は、安くてもそこそこ良い品質の製品が多いと思うので、明るさを購入の判断基準にして好きなライトを選ぶのが良いと思います。
六角レンチ・アーレンキー
六角レンチはメンテナンスに必須の工具
ロードバイクやクロスバイクで使用されているネジの多くは六角ネジが使用されています。
ステムやハンドル、サドルなどの位置調整などでは必ず必要になるものなので六角レンチは自転車に乗り始めれば是非持っておいて欲しい自転車用具の一つです。
たまの整備で使用するくらいであれば、十徳ナイフのように、いくつものツールがセットになったタイプの六角レンチで十分だと思いますが、豆にメンテナンスをしていきたい場合には、しっかりした六角レンチがあれば便利だと思います。
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六角レンチの相場
六角レンチは600円〜10,000円程度で販売されています。
百均でも売られていますし、たまにしか使用しないのであれば十分とも言えますが、個人的には工具類は有名メーカーの製品がおすすめです。
有名メーカーの製品は値段が高くなりますが、その分、精度が高く、デザインもよく考えられているものが多いので作業をしやすいなどのメリットがあります。
個人的にはPB SWISSTOOLSというメーカーの六角レンチがおすすめです。
ケミカル
自転車は乗り続けていると次第に調子が悪くなっていきます。このあたりは自動車でもバイクでも、人の身体でも同じで、時々はメンテナンスをしてあげないと、せっかくの自転車の性能が活かしきれず、快適なサイクリングができなくなってしまいます。
メンテナンスにもいろいろな種類がありますが、まずはチェーンの汚れを落としたり、油を挿したりすることが基本になると思います。
清掃用にパーツクリーナー
自転車の汚れを落とすためのケミカルとしてパーツクリーナーは必須です。
自転車で最も汚れやすいのはチェーンやスプロケットになるので、黒く汚れてきたら定期的にパーツクリーナーで清掃してあげると綺麗にすることができます。
ちなみにパーツクリーナーはフレームなどに使用すると塗装を痛めたりするので、フレームを清掃する場合は中性洗剤(食器用洗剤など)を水で薄めたものを使用して布で拭くと良いです。
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メンテナンス用 注油
自転車のメンテナンスに欠かせないのは油です。
自転車のメンテナンス用の油には、大きく二種類のオイルがあり、チェーンオイルに代表される液状の油と、グリスタイプの油があります。
どちらも同じ潤滑目的で使用されるものではありますが、使用する場所が異なるので、メンテナンスの際には注意が必要です。
チェーンオイル
チェーンオイルはその名の通りでチェーンなどに使用するオイルで、チェーンのほか、ブレーキやシフトレバーなどの可動部に使用することで、固着を防いだり、滑らかな動きにすることができます。
チェーンオイルにもいろいろな種類があり、用途によって使い分けるようになります。
例えば、代表的な違いと言えば「粘度」で、粘度の高いウェットタイプのオイルは水に強く流されづらいという特徴があり、雨天走行などをする場合に適したオイルになります。一方で汚れやすいという特徴もあるため、チェーンを汚したくない人や晴天時にしか乗らないような人は粘度の低いサラサラしたドライ系のチェーンオイルを使用すると良いでしょう。
グリス
グリスは潤滑を良くする効果の他に、ホコリなどの侵入を防ぐシーリングの効果や固着を防ぐ効果があります。
シートポストやフォークなどの軸部分や、ペダルやホイール、ヘッドチューブにあるベアリングなどにもグリスが注入されています。ボルトなどを締める際にもボルトにグリスを塗布することでカジり防止や錆などの防止にもなります。
定番のグリスと言えばシマノのプレミアムグリス(デュラグリス)です。
ウエス・布巾
自転車の汚れを拭き取るのはボロ布などでも構いませんが、タオル等だと糸くずがチェーンに残ったり、スプロケットに引っかかったりして意外と不便に感じる場面も多いです。
そこで活用したいのがワイプオール。
ワイプオールは紙製のウェスですが、丈夫なので破けたりすることもなく、その名前の通りどこでも拭けてしまいますし、そのまま捨てられるので、自転車のメンテナンスには欠かせない便利なアイテムです。
油もよく吸ってくれますから、パーツクリーナーでチェーンを吹く際の裏当てとして使用して、そのままゴシゴシとチェーンをしごいてあげれば効率よくチェーンを綺麗にすることができると思います。
自転車用の鍵
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクには、基本的に走行するために必要なものと、ベルなどの法律的に装備が必要なもの意外は装備されていません。
なので、シティサイクルやママチャリで当たり前に装備されている自転車の鍵も装備されていなかったりするので、自分で鍵を用意する必要があります。
自転車の鍵の予算は車体価格の1/10が目安
自転車の鍵は100円ショップでも買えますし、高いものだと20,000円程度するものもあります。
このあたりは「価格=防御力」と考えることもできるので、高級な自転車を購入した場合は、それなりの価格の鍵を使用した方が安全になります。
一般的に自転車の鍵を選ぶ際の価格の目安は、車体価格の1/10程度で考えると相応なレベルの防御力を備えた鍵を選ぶことができると言われています。
用途を考える
自転車の鍵には様々なタイプがありますが、突き詰めれば用途によって選ぶことになります。
短時間駐輪用
コンビニやちょっとした買い物程度で自転車から離れる場合の施錠であれば、それほど堅牢なものでなくても構わないと思われるので、鍵の持ち運びの必要がないナンバー式の鍵や、簡易的なワイヤーロックなどでも十分だったりします。
長時間駐輪用
ナンバー式の鍵やワイヤーロックなどは簡単に解錠されてしまったり、切断される可能性が高いので、自転車から長時間離れるような場合には不向きな鍵になります。
長時間自転車から離れる場合は、防御力の高いU字ロックや複数の鍵で施錠するダブルロックなどがおすすめです。
防御力ならU字ロック
防御力の高い自転車の鍵と言えばU字ロックでしょう。
U字ロックを破壊するには、地面に置いてジャッキや金属用のカッターなどを使用するなどしなければ到底無理で、海外のよほど治安の悪い場所でない限りは心配しなくても良いレベルの防御力になります。
U字ロックの有名メーカーと言えばKRYPTONITEです。価格もそれなりにしますが、防御力の高さには定評があるので、自転車泥棒避けとしても効果があると思います。
携帯性ならブレードロック
防御力で言えばU字ロックには劣ると思われますが、コンパクトに折り畳めるので携帯するのに便利なのがブレードロック(フォールディングロック)です。
多関節なため、関節攻めに弱いとも言われていますが、定番のABUSなどの製品であれば、そう簡単に破壊できるものではありません。
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自転車用品必需品のまとめ
自転車に快適に乗ろうと思うと、いろいろと買い揃えたいアイテムが次々に出てきますが、とりあえずは上記のアイテムがあれば自転車ライフを楽しむのに必要最低限の道具は揃った感じでスタートが切れると思います。
もちろん、ウェアやバッグなどもそうですし、安全性を考えればヘルメットやサイクルグローブなどもあった方が良いでしょうし、なかなか購入したいものが尽きることはありませんが、一気に揃える必要はないですし大変なので、どうしても必要なものから少しずつ買い揃えていくのが良いと思います。