本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

地球ロックで自転車を盗難から守る!施錠の方法と注意点

自転車盗難防止に効果的な地球ロック

クロスバイクやロードバイクなどの自転車を屋外に駐輪する際、施錠は盗難防止の基本です。

どれだけ厳重にロックしていても、残念ながら盗まれてしまうケースはあります。しかし、多くの場合は「盗まれやすい施錠方法」を選んでしまっているなど、それなりの理由があります。

そこで、盗難防止効果の高い施錠方法の一つとして推奨されているのが、「アースロック」あるいは「地球ロック」と呼ばれる方法です。

地球ロックとは

地球ロックとは

地球ロックとは、駐輪場の設備や柱など、物理的に動かせないものと自転車を一緒に繋ぐ施錠方法のことです。

「動かせないもの=地球と繋ぐ」という意味合いから、「地球ロック」と呼ばれています。

自転車盗難の手口には、ワイヤーや鍵を壊すだけでなく、軽トラックなどに自転車をそのまま積み込んで持ち去るというものもあります。この場合、いくら自転車単体に施錠していても、ロックを外す必要がないため、盗難を防げません。

そこで地球ロックを行い、「自転車そのものを動かせない」「車両に積み込めない」ようにすることで、自転車ごと持ち去られないようにすることができるというわけです。。

僕自身も屋外に駐輪する際は、可能な限り地球ロックを行うよう心掛けています。

自転車に地球ロックする方法

理想的な自転車の施錠方法

地球ロックで使用する鍵

地球ロックは、自転車を柱や柵などと一緒に施錠する必要があるため、ある程度の長さがある鍵が必要になります。

地球ロックに使われる代表的な鍵は、主に次の3種類です。

● U字ロック+ワイヤーロープ
● ブレードロック(折りたたみ式ロック)
● チェーンロック/ワイヤーロック

それぞれに特徴があるため、使用シーンに応じて選ぶことが重要です。

U字ロックとワイヤーロープ

個人的にもっともおすすめしたいのが、U字ロックとワイヤーロープの組み合わせです。
堅牢性という点では、現実的な選択肢の中で最上位だと感じています。

U字ロック単体でも地球ロックできる場所はありますが、対応できる場所は限られます。
そこで活躍するのが、「ダブルループワイヤー(両端が輪になったワイヤーロープ)」です。

U字ロックの高い防犯性能と、ワイヤーの自由度を組み合わせることで、地球ロックするための柱が太かったり、施錠しづらい場所にあったりする場合でも柔軟に対応することができるようになります。

欠点は、ワイヤーが嵩張ることです。そのため、携行性よりも防犯性を重視することになります。

● 自宅での屋外保管
● 長時間の駐輪

といった用途に適している施錠方法です。

防犯性能の評価が高い「クリプトナイト(Kryptonite)」のU字ロックには、ダブルループワイヤーがセットになった鍵もあります。

価格は高めですが、高価なロードバイクやクロスバイクを守るための保険と考えれば、十分に納得できる装備です。信頼できるメーカー製という点でも安心感があります。

ブレードロック

ブレードロックは、金属プレートが複数連なった構造の鍵で、地球ロックに十分な長さを確保できるモデルが多いのが特徴です。

プレート構造のため折りたたむことができ、コンパクトに収納できる点は大きなメリットです。出先で地球ロックをしたい場合に重宝します。

切断耐性は高いものの、多関節構造ゆえに関節部分を狙われると弱いという側面もあります(※近年は改良されたモデルが増えています)。

代表的なメーカー「ABUS(アブス)」で、オートバイにも使用されるほどの堅牢なモデルがあり、信頼性の高いブランドです。

チェーンロック・ワイヤーロック

お手軽な地球ロックをするための鍵と言えば、チェーンロックやワイヤーロックなどになります。

地球ロックするには十分な長さがあり、安価で手に入るのがメリットですが、盗難防止の観点から考えれば、上記のU字ロックとダブルループワイヤーやブレードロックと比べると、信頼性がかなり劣ります。

というのも、チェーンロックもワイヤーロックもチェーンカッターやワイヤーカッターなどを使用すれば簡単に切断できてしまうため、地球ロックをしていても、あまり意味がありません。

どうしてもチェーンロックやワイヤーロックという選択であれば、太さのあるものを選択するようにしましょう。

太さのあるチェーンロックやワイヤーロックであれば、大型のワイヤーカッターなどを使用しないと切断できなくなるため盗難防止効果が高まります。ただしかなり重くなります。そのため、主に自宅保管用や、長時間駐輪向けと考えるとよいでしょう。

地球ロックはフレームとホイールの両方に施錠されるようにする

自転車の施錠は地球ロックが基本

地球ロックの盲点になりやすいのが、フレームだけ、あるいはホイールだけに鍵を通している施錠パターンです。

● フレームだけに施錠 → ホイールを外して持ち去られる
● ホイールだけに施錠 → フレーム本体を持ち去られる

これでは、せっかく地球ロックをしていても十分な盗難防止効果は得られません。

上の写真のようにフレームのみに施錠されている場合、高価なホイールを装着していると、ホイールだけを狙われる可能性があります。

地球ロックを行う場合は、

● フレーム
● 前輪
● 後輪

のすべてに鍵が通る状態を作るのが理想です。

鍵の長さや本数の都合ですべてを一度に施錠できない場合でも、最低限フレームと後輪には必ず施錠するようにしましょう。

地球ロックをして良い場所と悪い場所

地球ロックをして良い場所と悪い場所

地球ロックは盗難防止効果が非常に高いため、自転車から離れる際の基本習慣にしてもよい施錠方法です。

ただし、出先で安易に周囲の構造物を使って地球ロックしてしまうと、そもそも駐輪自体が禁止されている場所というケースもあります。そのため、場所選びには注意が必要です。

地球ロックして良い場所

駐輪して良い場所であること

地球ロックをする以前に大前提となるのが、その場所が自転車を駐輪して良い場所かどうかです。

意外と知られていませんが、自転車は道路交通法上「軽車両」に分類され、自動車と同様に駐車禁止規制の対象になります。

そのため、一般道路で駐車禁止の場所や、駐停車禁止の場所では、自転車も原則として駐輪できません。

お店に立ち寄る際など、歩道に気軽に駐輪する人は多いですが、歩道は基本的に駐車禁止場所に該当します。つまり、街中でよく見かける歩道上の放置自転車は、原則としてすべてルール違反です。

地球ロックができるかどうか以前に、そもそも駐輪してはいけない場所であるため、短時間であっても安易に歩道へ駐輪するのは避けましょう。

こうして考えると、実際に地球ロックが可能な場所は、駐輪場として明示されている場所、店舗や施設が駐輪を許可している場所など、かなり限られていることが分かります。

自転車を地球ロックして良いかもしれない場所

駐輪場

自転車を地球ロックして良い場所駐輪場

駅前や市街地にある駐輪場を利用する場合、施設内に設置されているラックや輪留めなどを使った地球ロックであれば、基本的に問題になるケースは少ないと考えられます。

僕自身も、駐輪場を利用する際は、可能な限り輪留めなどに地球ロックするようにしていますが、これまで注意を受けたことは一度もありません。

最も確実なのは、地球ロックしてよいかどうかを駐輪場の管理者に確認することですが、そもそも駐輪場は自転車を駐輪するために設置されている施設です。

通常の施錠に加えて、盗難防止目的で地球ロックを行う程度であれば、多くの場合は許容範囲内だと思われます。

自転車盗難対策|駐輪場では上段に自転車を駐輪した方が良い理由

自転車を地球ロックしてはいけない場所

自転車等放置禁止区域

自転車等放置禁止区域

駐輪禁止・放置禁止に指定されている場所では、そもそも自転車を駐輪すること自体が禁止されています。そのため、当然ながら地球ロックも行ってはいけません。

歩道のガードレールや電柱

地球ロックされている自転車をよく見かける場所として、歩道上のガードレールや電柱があります。

しかし、前述の通り、歩道は原則として駐車禁止場所に該当するため、自転車も駐輪してはいけません。

つまり、歩道上でガードレールや電柱などに地球ロックされている自転車は、すべて違法な駐輪となります。

駐輪可能場所での公共物を利用しての地球ロック

自転車を地球ロックして良い場所と駄目な場所まとめ

駐輪して良い場所の電信柱、道路標識、樹木、フェンスなどに地球ロックしている自転車も多く見かけますが、グレーゾーンのようです。

いろいろな地域の、自転車等放置防止対策に関する条例を読み込んでみても、公共物への固定を禁止している文言は見つけられませんでした。

法律の穴になると思いますが、やはり電信柱や道路標識、樹木等は私物ではありませんし、自転車を駐輪するために設置されている物でもないので、常識的に考えれば、それらの物を利用しての地球ロックはするべきではないと思われます。

例えば、自宅に垣根があったとして、その垣根を利用して他人の自転車が地球ロックされていたりしたら気分が悪いですよね。

それと同じ感覚で考えると、公共物であっても無断で固定する行為は、周囲に不快感や迷惑を与える可能性があります。法律に触れないかどうか以前に、マナーと分別の問題として、電信柱や道路標識、樹木などを利用した地球ロックは避けたいところです。

自転車を地球ロックする際のまとめ

● 自宅ではU字ロックとダブルループワイヤー、出先ではブレードロックがおすすめ
● 地球ロックする際にはフレームと前輪と後輪の全てに鍵を通して施錠する
● 駐輪可能な場所かどうかを確認して地球ロックする
● 駐輪場で地球ロックが一番現実的

自転車盗難対策に関する記事一覧

自転車の鍵・施錠方法に関する記事一覧

自転車の保管方法に関する記事一覧

自転車盗難に関する記事 その他

更新日:

Copyright© ESCAPE Airと自転車ライフ , 2025 All Rights Reserved.