我が子が4歳になったタイミングで、そろそろ自転車デビューさせようと考えて、自転車を探し始めました。
自転車が好きな父としては、子供用の自転車と言えど、それなりにしっかりした自転車に乗って欲しいと考えて、GIANTなどの自転車メーカーの子供用自転車を比較検討を始めました。
その中で、最も気に入ったTNBというメーカーのPLUG14という自転車を購入しました。
この記事ではTNB PLUG14のレビューをまとめています。
BMXタイプの子供用自転車TNB PLUG14
自転車メーカーのTNBについて
自転車のメーカーはDelirium distributionです。
一般の人はもちろん、日頃からクロスバイクやロードバイクに乗っていて自転車が好きな人にとってもあまり馴染みのない自転車メーカーかもしれません。
僕自身も全く知らないメーカーでした。
実は葉の中には多くの人が知っているブリヂストンやヤマハ、パナソニックなどの大手自転車メーカーの他にもたくさんの自転車メーカーが存在しています。
一般的なシティサイクルを製造しているメーカーの他に、ロードバイクとマウンテンバイクなどのスポーツサイクルメインに製造しているメーカー、あるいはロードバイクだけ、マウンテンバイクだけ製造しているメーカーもあります。
その規模も世界的な大メーカーから、町工場レベルの小さなメーカーまで様々です。
特にBMXなどの自転車メーカーは、町工場レベルの小さなメーカーも多く、独自のブランドを立ち上げてオリジナリティ溢れる自転車を製造していたりします。
これらのメーカーは、一般的にはほとんど知られていないものの、知る人ぞ知る的なマニアックな自転車メーカーも多いのです。
Delirium distributionもそんなメーカーの一つで、BMXブランド「Stmartin」「Superstar』などの輸入代理店でもあり、TNBという自社ブランドを展開しています。
BMXタイプの自転車TNB PLUG14
TNB PLUG14は、その名前からも分かるように、14インチのBMXタイプの自転車です。
14インチと聞いて「え?ちょっとタイヤが小さいよね?」と思った人も多いかもしれません。
実際のところで、僕が4歳の子供のために自転車を検討しはじめた当初は14インチではなく16インチの自転車で検討していました。
16インチの自転車の中でもHaro BikesのSHREDDER 16という自転車が気に入って、購入直前まで来ていたのですが、残念ながら子供が気に入らずに却下となりました。
今まで赤色のストライダーに乗っていたこともあり、「自転車も同じ赤が良い!」という子供の強い希望があったのです。
そこで赤色の子供用の自転車を検討し始めた時に見つけたのがTNBのPLUG14だったというわけです。
本当は16インチが欲しかったので14インチの自転車だと知って、却下しようとしましたが、僕も、そして子供自身も一目惚れした感じで「14インチでも良いからこの自転車に決めた!」となり、購入に至りました。
BMXはタイヤが小さいのが普通
当初、子供用の自転車を16インチで検討していたのは「小学校に上がる前までは買い替えせずに乗らせたい」と考えたからでした。
子供用自転車と言えど安くはありませんから、出来るだけ長い期間乗ってもらうために、なるべく大きめのサイズを・・・と考えていたからです。
実際のところで16インチは4歳にとってすこし大きめのサイズですが、小学校入学になる6歳後半くらいまで乗らせようと思うと、14インチでは小さすぎになってしまうので、16インチで考えないといけないというわけです。
なので、14インチの自転車だと6歳まで乗らせられないのではないかというのが気になりました。
せっかく買っても5歳までしか乗れないような自転車だと、ほんの少しの間しか乗れないことになってしまいます。
そこで、PLUG14の適応年齢を調べてみると「3歳〜7歳まで」となっていてます。
意外にも、16インチの自転車と同じくらいの年齢まで乗れるようなのです。
実は、これはBMXタイプの自転車の特徴でもあるのですが、BMXは大人用の自転車でも20インチ程度のものが主流の小径車なのです。
なので、タイヤが小さいからと言っても、一般的な自転車とは違うので、14インチでも6歳くらいまでは問題なく乗れるのです。
むしろそれくらいの年齢になった方がBMXの本来の楽しみ方であるアクロバティックな乗り方ができるようになるので、視点を変えれば理想的な大きさとも言えます。
TNB Plug14を選んだ理由と子供用自転車選びのポイント
子供にサイズが丁度良い自転車
4歳くらいの子供用の自転車を選ぼうとする時に「なるべく長く乗れるように」と考えて、大きめのタイヤの自転車を選びたくなります。
しかし、それはあくまで大人の視点です。
子供にとってはタイヤが小さい自転車の方が乗りやすいのです。
自転車に乗りやすいというのは、自転車に乗ったことのない子供たちにとっては非常に重要なポイントなんですよね。
実際のところで自転車に乗る際に最も上達を妨げるのが、恐怖心です。
なので、自転車に乗れるようになるにはなるべく恐怖感を取り除いてあげることが重要です。
そう考えると14インチの自転車は、今まで乗っていたストライダー(12インチ)と比べても大きな違いがなく、すんなりと移行できるというメリットがあります。
知り合いの子供の中に運動神経がとても良いお友達が居ます。
運動なら何でも出来る子供で、鉄棒やサッカーなど、誰よりも上手で、ストライダーもあっという間にマスターしてしまう運動神経抜群の子供でした。
その子が4歳になり「自転車選びを始めた」と聞いた時、迷わず16インチ、もしかしたら一足飛びに18インチ(メーカーによっては4歳児でも乗れる18インチがあります)の自転車を選ぶのだろうな、と勝手に思っていました。
ところが、いざ話を聞いてみると「大きなタイヤの自転車は乗れそうもないから、ストライダーと同じくらいの大きさの自転車が良いかと思ってるんだよね」とのこと。
その後、その言葉の通り12インチの自転車を購入していました。
そして、その期待に応えるかのように、わずか1時間ほどの練習で見事補助輪無しで乗れるようになったようです。
やはり、普段乗り馴れたサイズの方が子供にとっても無理なく受け入れられるようで、サイズ選びというのは、子供の自転車選びにおいては非常に重要なポイントなんだなと思った出来事でした。
僕の子供も、4歳にはなりますが、身長はまだ100cm足らずなので16インチの自転車を乗ろうと思うと、恐らく足が着かないかギリギリになります。
補助輪を付ければその点の問題はクリアできますが、せっかくストライダーで練習してきたこともありますから、なるべく補助輪無しでスタートしたいと考えているため、そのまま足を着くことができるサイズで考えれば14インチくらいからスタートした方が良いのかなと思ったのも、TNB PLUG14に決めた理由でもあります。
子供用自転車の中でも軽量モデル
実は自転車って重たいんですよね。
子供用自転車でも、小さいのに10kg程度が標準的な重さです。
大人からすると10kgはあまり大したことのない重さですが、まだ体重が15kg程度の子供にとって、1okgという重量はかなり重たいと言えるでしょう。
大人で考えれば大型バイクくらいの感覚かもしれません。押し歩くのも大変な重さです。
なので、子供用の自転車には、なるべく軽い自転車を選んであげたいと思ったのもPLUG14を選んだ理由の一つです。
PLUG14は7kg台で、子供用自転車としては軽めの自転車だったからです。
軽いと評判のルイガノのLGS-J16でも8.8kgなので、それよりも1kg以上軽いというのはやはり魅力なのでした。
BMXタイプの子供用自転車TNB PLUG14
全体の印象
TNB PLUG14の販売店を探したところ、都内にも数店舗取扱のあるお店があることが判りましたが、どのお店も家からは遠い事もあり、最終的にインターネットで購入することにしました。
実物を見ていないこともあり、本当にイメージ通りか不安な部分もありましたが、実際に届いたPLUG14は、部屋にそのまま飾っておいても良いと思えるような、とてもカッコ良い自転車でした。
僕自身がBMXに憧れた世代ではありますが、自分が子供の頃にこんな自転車があれば、嬉しくて毎日乗りまくるだろうと思います。
ペグ
前輪と後輪に取り付けられたペグです。
何に使用するかというと、ペグの上に立ったりしてアクロバットな乗り方をする際に使用するパーツです。BMXを象徴するような毒調のあるパーツの一つですね。
子供が活用できるかどうかは不明ですが、アクセントとしては骨太な印象でカッコ良いです。
親の希望としてはこのペグを活用して自在に乗りこなすくらいまで自転車に乗って欲しいと思ったりもしますが、たとえ乗りこなさなかったとしても、飾りとしても十分カッコ良いので良しとします。
クランクまわり
クランクまわりは大人用の自転車と比べると、シャープな感じが全く無しですが、子供用だとこんなものかもしれません。
他の部分はしっかりとした質感で。溶接なども丁寧に行なわれている印象でしたが、クランクだけはちょっと安っぽいかも。
タイヤ
タイヤは14インチなので小ぶりですが、かなり太めです。
ストライダーよりも太めのタイヤなので、自転車デビューする子供にとって安定感があって良いかもしれません。
反射板
反射板が付属してきたので、シートポストに取り付けました。
子供用自転車でも反射板の装備は義務で、これがないと公道は走れません。
フロント用のホワイトの反射板も付属していたので取り付けました。
子供用の自転車は小さいのでそのままでは死角に入ったりして目立たないので、なるべく目立つようにするのが安全のためにも重要な部分でしょう。
子供が小さいうちは夕方〜夜間に乗ることはまず無いでしょうし一人でどこかへ乗って行くことも無いと思いますが、夜間の走行で反射板が無いというのは非常に危険ですからね。
ライトも本体に付属していないので、ライトを購入する必要があります。
ペダル
子供の足のサイズに丁度良い大きさの、やや小さめのペダルです。
グリップとブレーキ
幅広のハンドルに小さめのグリップとブレーキレバーが取り付けられています。
大人用のツーフィンガータイプと呼ばれる短いタイプのブレーキレバーよりもさらに小さく短いですが、4歳の子供の小さな手を考えれば、これくらいコンパクトでもまだ少し大きめですね。
ブレーキはキャリパーブレーキです。
フレーム
ダウンチューブにはTNBのロゴ、シートチューブにはPLUG14のロゴがそれぞれペイントされています。
大きな特徴としてはステムヘッドを通るワイヤー。
カスタマイズで「ジャイロ仕様」にすることもできます。
ジャイロ仕様にすると、ハンドルをクルクル回してもワイヤーが絡まないアクロバットな乗り方ができるようになるというもので、BMXの醍醐味を楽しいたいなら必須のカスタマイズだと思います。
一般的な子供用自転車に比べて少しだけ値段が高いだけあって、佇まいはなかなか良い感じです。
自転車のベル
警報機(ベル)が付属していなかったので、僕のクロスバイクrにも取り付けているコンパクトなベルのCATEYE OH-2400を購入しました。
CAT EYE OH-2400はベルト式なので細いハンドルでもアジャストすることができます。
グリップ横に取り付けました。猫の絵柄も気に入ったようです。
BMXタイプの子供用自転車のTNB PLUG14の感想
子供が初めて乗る自転車ということで、一生の思い出に成る可能性もあり、子供用自転車としては少し高価ではありますが、気に入った自転車を購入したいと思いTNB PLUG14に決定しました。
子供用の自転車としては「ちょっと高価過ぎるかなぁ」という思いもありましたが、いざ実物を目にすると、細かい部分までこだわった感じがして、値段相応のしっかりとした自転車だなという印象です。
格安量販店で自転車を探せば、10,000円程度の自転車も見つかりますが、それなりにカッコ良い自転車になると子供用でも2〜3万円はするので、まぁ許容範囲かなと思います。
実際のところで子供自身もPLUB14を見て大興奮。大喜びな姿を見ると「買って良かったなぁ」と思うのでした。
僕自身子供の頃にBMXに憧れた世代でもありますし、憧れただけで買って貰えなかった人でもあるので、ついつい自分の願望も入った選択になってしまいましたが、結果として大満足な買い物になりました。
どうせ乗るのであれば、しっかりとしたものを選択しておいた方が後悔は少ないと思うので、これから購入を考えている人にもおすすめできる自転車です。
以上、自転車好きなお父さんが子供のために自転車を選ぶとこんな風になりました的なおはなしでした。
自転車の値段を知った奥さんの感想はここに書くまでもありませんね(苦笑)。
あ、子供を自転車に乗せる時にはヘルメットも忘れずに!