自転車の基本的なメンテナンスと言えばチェーン清掃。どんなに効果なロードバイクやクロスバイクでもチェーンが真っ黒に汚れていたりすると残念な感じがします。なのでチェーンはいつもピカピカにしておきたいものです。
さて、自転車のチェーンの清掃に必要不可欠なのがパーツクリーナー。そして、パーツクリーナーの代名詞的なメーカーと言えばWAKO'Sですよね。
WAKO'Sのパーツクリーナーと言ってもいくつかの種類があるようなので、今回はそれぞれの用途や役割について調べてみたことをまとめてみました。
WAKO'Sのブレーキ&パーツクリーナー
自転車のチェーン清掃で必要不可欠なものと言えばパーツクリーナーです。我が家にもパーツクリーナーは常備されていて、WAKO'Sのブレーキ&パーツクリーナーであるBC-8とSUPER JUMBO PLUSをメインに使用しています。
「チェーンの清掃にはブレーキ&パーツクリーナーを使う」というメンテナンスブックの情報を信じて、その本の中で、おすすめ用品としてお勧めされていたのが、このWAKO'Sの2種類のパーツクリーナーだったのです。
さて、そんなWAKO'Sのクリーナーですがいくつか種類があります。それぞれに特徴があって用途も異なるようなのので、それらの違いや用途、効果について調べることにしました。
基本的に全て脱脂効果があるものなので、極端な話、どれでも油汚れは落とせると言ってしまえばそれまでですが、キッチリと用途を理解して使い分けできるのが、違いの解る男としてカッコ良いのかなとも思うので、WAKO'Sのブレーキ&パーツクリーナーの用途について学んでみることにしました。
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WAKO'Sのクリーナーの種類
WAKO'Sの自転車で使われる脱脂を目的とするクリーナーの種類は3カテゴリの6種類。
● BC-SJ(SUPER JUMBO PLUS)
● BC-8
● BC-2
● BC-9
● CHA-C
● FMC
カテゴリを表すアルファベットですが恐らく
BC=Brake and parts Cleaner.
CHA=CHAine cleaner
FMC=Forming Multi Cleaner
かと思います。
ちなみにWAKO'Sは神奈川県の株式会社和光ケミカルのブランドで自転車というよりも自動車、オートバイの整備用品としての方が有名かもしれません。
WAKO'Sのブレーキ&パーツクリーナー BC系
まずはブレーキ&パーツクリーナー(BC系)の種類について調べてみました。
BC-SJ(SUPER JUMBO PLUS)
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● ブレーキ周りの脱脂、機械部品の洗浄・脱脂
● 気化熱が少なく結露しづらくブレーキやパーツ類の脱脂に適している。
● 国内最大缶でお得。
● 容量:840ml
SJはSuper Jumboの略かと思います。
気化熱が少ないという特徴があります。
気化熱があると蒸発する際に熱が奪われます。なので気化熱が大きなクリーナーをチェーンに散布すると、チェーンが気化熱で熱を奪われて冷やされることになります。チェーンが冷えてしまうと、氷を入れたグラスのような感じで結露してしまい、結果的に錆などに繋がるというわけですね。なので気化熱が少ないということはチェーン清掃用で考えると重要なポイントとなるのです。
他の製品と比べてもボリュームがあり、コストパフォーマンスに優れたパーツクリーナーだと思います。
BC-8
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● 中乾タイプ
● ・ブレーキ周りの脱脂、機械部品の洗浄・脱脂
● ブレーキ周り、パーツの洗浄に適している。
● 容量:650ml
SUPER JUMBOと似たような用途で使用するブレーキ&パーツクリーナーで、スタンダーとタイプと思われます。
要するにパーツクリーナーを買おうと思った場合にはBC-8かSUPER JUMBOを選択しておけば間違いは無いのかもしれません。メンテナンスブックでお勧めされていたのも、きっとそういう理由からなのでしょう。
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BC-2
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● 遅乾タイプ。
● グリース、ガム状汚れ
● 第2石油類で引火性が低く、毒性が少ない
● 容量:480ml
BC-2の2は恐らく第2石油類の2だと思います。
第1石油類はガソリンやトルエンなどで引火点は20度未満。
第2石油類は灯油、軽油などで引火点は21度以上70度未満。
ということで他のクリーナーと異なり引火性が低くなっています。ただし、引火性が低いと言っても、石油類で危険物には変わりがないので火気厳禁です。
遅乾タイプということで、油とゴミが固着したようなしつこい汚れに浸透させたりする際に効果的かと思われます。
BC-9
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● 速乾タイプ
● ブレーキ周り、パーツの洗浄に適している。
● 容量:650ml
● 速乾性が高いため、ゴム、プラスチックなどへの影響が少ない。
パーツクリーナーはゴムやプラスチック部分への攻撃性が高いので、BC-2のような遅乾タイプのパーツクリーナーを使用すると痛めてしまうことにもなりかねませんが、速乾タイプであれば、影響を最小限に留められるので、コムやプラスチック部品のある場所での使用に適していると考えられます。
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WAKO'Sのその他のクリーナー
CHA-C
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● 非乾燥性
● チェーンの洗浄。頑固な汚れ、グリース汚れ
● 防錆材配合。
● ゴムを痛めない。
Chaine Cleanerの略。
チェーンクリーナーという名前なのでチェーンの洗浄用のクリーナーかと思われますが、自転車のチェーン用というよりは、ゴムを痛めない特性から、バイク等で使用されていることが多い、シールチェーン洗浄用のチェーンクリーナーと思って良いのかもしれません。
ちなみにシールチェーンは自転車用チェーンには存在しないようなので、自転車のチェーンの洗浄の場合はブレーキ&パーツクリーナーで良さそうです。なので、自転車用途で使われることはあまり無いクリーナーなのかもしれません、
FMC
● チェーンの洗浄。頑固な汚れ、グリース汚れ
● 弱アルカリ性で素材に対して優しい
● 水無しで洗浄できる
● 容量:380ml
Forming Multi Cleaner
Formingということで要するに泡の洗浄剤です。水がなくても洗浄でき、塗布した後はウェスなどで拭き取るだけで洗浄出来るというクリーナーになります。
僕のように集合住宅に住んでいる人などは、屋外であっても水道を使ってお掃除・・・みたいなことがやりづらいので、そう言った人達のニーズに答える洗浄剤なのかもしれません。
自転車のチェーン周りなどの洗浄に使用するクリーナー
自転車のチェーン周りなどの洗浄に使用するクリーナーは、基本的にブレーキ&パーツクリーナーの中から選択するのが良さそうです。CHA-Cはどちからと言えばバイク用、FMCは便利ですが割高になります。
クリーナーを扱う上での注意と性質
気軽に使ってしまいがちなクリーナー類ですが、俗にケミカルと呼ばれるくらいですから、化学薬品と同じと思って、注意事項はきちんと守って使用しないと思わぬ事故が起きてしまう可能性もあるので扱いに注意しましょう。
使用する箇所の注意
ゴム、プラスチック、塗装面は痛めてしまうので使用しない&かからないように注意する。
自転車ではフレームやホイール、タイヤ、ブレーキパッドなどが該当するかと思います。
使用する場所の注意
非常に引火しやすいため、火のある場所では使用しない。
気温と乾くスピード
気温が高ければ高いほど、気化するスピードが早くなる。
ブレーキ&パーツクリーナー選びのポイント
乾くスピードが選択のポイント
パーツクリーナーが乾くのが早いとゴムやプラスチック、闘争などへのダメージが少なくなります。
反面、しつこいグリス汚れやガム状汚れに対しては弱く、しつこい汚れを落としたい場合には遅乾タイプのパーツクリーナーを使用することになりますが、その分、素材への影響は大きくなるので、用途や使用箇所を考慮して使い分けるのが良いようです。
ブレーキ&パーツクリーナーの乾くスピードと用途
速乾性:BC-9
● プラスチックや塗装面のある場所での洗浄に向いている。
● 自転車で言えばブレーキ周りなどが代表的な場所。
● 速乾性のものは、気化熱の影響で急激に冷えるという特徴があることから、グリス汚れなども冷やしてしまうことになり、結果としてグリスが固まってしまうため、頑固な汚れは苦手。
中乾性:BC-8、BC-SJ
● チェーン周りの洗浄には一番使いやすいクリーナー。
● 固着してしまった油汚れも少し置いておけば溶けるように落とせる。
● オールマイティな感じですが、俗に言う「攻撃性が高い」クリーナーなので、ゴムや塗装面には掛からないように注意が必要。
遅乾性:BC-2
● 洗濯物を浸け置き洗いをするようなイメージ。
● 頑固に固着してしまった汚れを綺麗にする際に良い。
WAKO'Sのブレーキ&パーツクリーナーの種類と用途について学ぶのまとめ
ブレーキ&パーツクリーナーという名前から、ブレーキとパーツ用のクリーナーなので、チェーンなどには使わない方が良いのかな・・・と思っていましたが、実際はそうでもないようです。
WAKO'S的に自転車よりも、自動車やバイクでの消費が圧倒的に多いものと思われ、用途の説明やネーミングなどはそちらを基準にしているようです。そのため、自転車目線で考えた時に、説明やネーミングで少し違和感を感じてしまうものと思われます。
つまりブレーキ&パーツと言っても、ブレーキとは自転車のブレーキではなく、自動車やバイクのブレーキと考えると合点がいくというわけです。
なので、自転車のチェーン周りの洗浄にはBC-8やBC-SJを使用するのが、最も適していると思われます。
少しこだわるのであれば、中乾性と速乾性の両方を使用するのが良いらしく、中乾性のブレーキ&パーツクリーナーでしっかりと汚れを落とした後、速乾性のブレーキ&パーツクリーナー使って仕上げるといった感じです。
この場合、BC-SJの方がBC-8よりもやや遅乾なようなので、BC-SJを使用しBC-8で仕上げれば良いのだと思います。
クリーナーの世界も勉強してみるとなかなか面白いものですね。
ちなみに、僕は以前、別のメーカーの格安なチェーンクリーナーやディグリーザーを使用していましたが、汚れの落ちかたが全く違うので、今では少々値段は高くてもWAKO'S一択になりました。
せっかく洗浄するのなら、キッチリ汚れが落ちた方が気分が良いですからね♪
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