クロスバイクやロードバイクのチェーンに取り付けるクイックリンク(ミッシングリンク)の付け外し方法についてまとめています。
クイックリンクとは?
チェーンの付け外しを楽にするスモールパーツ
クイックリンクはチェーンを接続するための小さなパーツでチェーンのコマとしてチェーンに取り付けて使用します。
チェーンを接続する場合、普通はコネクトピンと呼ばれる接続用のピンをチェーンの関節部分に打ち込むのですが、コネクトピンの場合は一度接続してしまった後はチェーンカッターを使ってピンを押し出してチェーンを切断するしかありません。要するに使い捨てです。
しかし、クイックリンクを使用するとチェーンカッターを使わずともチェーンの付け外しできるようになる素敵なパーツです。
クイックリンクの買い間違いに注意!
クイックリンクを購入する際の注意点はギアの段数とチェーンのメーカー(シマノかカンパニョーロの確認が必須です。
それぞれに規格が違いますから買い間違えると使用できないので注意してください。
● スプロケットのギアの段数に注意(対応した段数のものを使用する)
● チェーンメーカーに注意(シマノかカンパニョーロ)
クロスバイクのチェーンにクイックリンクを取り付ける
簡単に付け外しができるクイックリンク
クイックリンクを実際にチェーンに取り付けている人がいるのか気になったので、調べてみると思っていたよりもずっと多くの人が使用しているようです。
チェーンの取り付け取り外しが自由にできてメンテナンスがしやすくなるというのはやっぱり魅力的なのだと思います。
クイックリンクの付け外しはとても簡単で、取り付ける場合はチェーンに引っ掛けたクイックリンクのパーツを合わせればスッと入る感じで固定されますし、外す場合は指先でクイックリンクを挟んでスライドさせる程度でスルッと外せるようです。
ところがいざクイックリンク取り付けてみようとすると全然取り付けできません。
取り付け取り外しが難しいクイックリンク
クイックリンクが取り付けられない
でクイックリンクの付け外し方を動画でチェックすると、スッ、スッと付け外しが出来るはずなのですが、何故だか僕のクイックリンクは全然取り付けできませんでした。
クイックリンク自体が曲がってしまうんじゃないかと思うくらいに思いきり力を加えても全然取り付けできないのです。
いくら頑張ってもクイックリンクを取り付けできないので途中で諦めて、コネクトピンでチェーンを繋いでしまおうかと思ったくらいでした。
何度もクイックリンクを取り付けようと頑張ってみましたがどうしても取り付けられません。しかしチェーンから外してパーツだけにした状態だと簡単にハメることができます。うーん。
クイックリンクをずらした状態
クイックリンクを合体させた状態
クイックリンクが付け外しできないのは個体差の所為?
クイックリンクが取り付けられないのでいろいろ調べてみると、クイックリンクには個体差があるみたいで、ユルユルでスッとハマるものもあれば、キツキツで押しても引いてもハマらないものまで色々なパターンがあるようです。
取り付けできないクイックリンクの取り付け方
1.チェーンにクイックリンクをセットします
この時に、針金などでチェーンを繋いでおくと、チェーンが固定されるのでクイックリンクも取り付けやすくなります。
2.クイックリンクをセットした状態でペダルを踏み込む
次にクイックリンクをチェーンに引っ掛けてセットした状態でペダルを踏み込むと「カチッ」って感じでハマります。ペダルを踏む際は後輪が空転しないように接地させてからペダルを踏み込んでください。
クイックリンクの外し方
クイックリンク・リムーバーを使用する
クイックリンクを外すのはもっと大変です。クイックリンクを外そうと両端から押さえつけようとしてもチェーンがグニグニするだけで絶対に外れません。
そこでクイックリンクというクイックリンクを外すためだけに存在するペンチのような工具を使用します。
専用工具があるくらいですから、クイックリンクは手では簡単に付け外し出来ないというのがむしろ普通なのかもしれません。
クイックリンクとリムーバ
実はクイックリンクのメーカーとして有名なKMCの工具にはクイックリンクとリムーバの2種類があり、取り付け用と取り外し用があります。
探してみるとKMC以外の工具の場合は、コネクタとリムーバを兼ねているようです。なぜKMCが工具をわざわざ分けているのかは不明ですが、一つの工具で済むものならばそちらが良いということで、僕は付け外しできる工具を購入しました。
専用工具を使用すると今までの苦労が何だったのかと思うくらいにあっさりとクイックリンクの付け外しが出来るようになりました。
クイックリンクについては下記の記事でレビューしていますので参考にしてください。
クイックリンクの付け外し方法のまとめとポイント
クイックリンク取り付けのポイント
● チェーンをカットする位置を間違わない(カットする位置によっては取り付けできません。)
● スプロケットの段数に応じたクイックリンクを使う(段数によってチェーンの厚みが違う)
● シマノ用とカンパニョーロ用がある
● クイックリンクを取り付けるタイミングと取り替えるタイミングはチェーンと同じ
クイックリンクはゴールドがおすすめ
KMCのクイックリンクにはシルバーとゴールドがあります。シルバーの方がチェーンの色に近いのでクイックリンクを付けていると思われたくない人はシルバーを選択すれば良いと思いますが、ゴールドを選択するとクイックリンクの位置が一目で判るので僕は敢えてゴールドを使用しています。
クイックリンクの色がチェーンと違うとチェーンの清掃や注油の際にスタート位置の目印になるのでおすすめです。
クイックリンクを活用してチェーンを長持ちさせる方法
コメント欄で頂いたクイックリンクの活用方法が大変参考になったので紹介させていただきます。
KMCなどのクイックリンクを買うと2ピース付いてくるのでチェーンも2本用意します。そしてクイックリンクを取り付けたチェーンで1000Km程度走行したタイミングで、もう1つのチェーンに交換します。
取り外したチェーンとミッシングリンクはまだ使えるので、ビニール袋に入れてその中にチェーンオイルをスプレーして密閉して保存しておきます。(オイルと一緒に密閉しておくことでオイルが馴染むのと防錆の効果があります。)
再び1000Km程度走行したタイミングで最初のチェーンに交換するというやり方をすると、1本だけを限界まで使用するのと比べてチェーンもクイックリンクも長持ちするようです。
以上、クイックリンクを付け外しする方法と活用方法などについてまとめてみました。参考になれば幸いです。
ミッシングリンク一覧
8速用ミッシングリンク
ミッシングリンク 6 7 8速用 CL571R 取り外す工具付き 再利用可 6 7 8スピード用 自転車チェーン コネクタ ...