僕がクロスバイクに乗り始めた頃は、サイクルジャージと言えば、ASSOSなどの海外メーカーか、パールイズミかシマノくらいしか無かったように記憶しています。
一般的なスポーツウェアに比べて自転車用のウェアは、少々価格が高く設定されている感じで「うわぁ、サイクルジャージって結構値段がするのね・・・」とたじろいでしまった思い出があります。
しかし、このところ中国企業などが日本のAmazonに多く出品するような動きがあり、様々な製品が格安な価格で販売されるようになっています。
そんな中で、自転車用品も例外ではなく、自転車用ライトや鍵、サイクルグローブやヘルメットをはじめとした数多くの自転車用品が並んでいます。
それらの格安中華製品は、ゴミにも等しい粗悪品も多いわけですが、近年はその品質は改善され、価格の割にしっかりとした品質の製品も増えたように思います。
特にアパレル系に関しては 、もともと中国の得意分野でもあるので、格安であっても品質的には安定しているものが多いです。
自転車のアパレルと言えばサイクルジャージですが、当然、サイクルジャージも格安な製品を見つけることができます。
個人的にはサイクルジャージは消耗品ですし、特にブランドやメーカーにこだわりがないため、「格安でもそれなりに着られるものであればそれで良い」と考えています。
そこで、Amazonなどで見つけられる中華メーカーの格安サイクルジャージを購入してみまたのでレビューしてみたいと思います。。
中国製の格安サイクルジャージを買ってみた
長袖サイクルジャージの相場は、有名メーカーだと5,000円〜10,000円くらいになると思います。
今回購入したのは、無名中国メーカーのサイクルジャージで、3,000円程度でした。
中国企業が出品しているものではなく、日本の会社が輸入販売しているものなので、中国系の無名メーカーのサイクルジャージの相場からすると少し高めではありましたが、概ね品質は同じようなものだと思います。
Amazonで、格安なサイクルジャージを探して中国企業が出品しているものから選べば2,000円くらいのサイクルジャージも見つけられると思います。
とにもかくにも、相場に比べて格安なサイクルジャージが届いたので、細かい部分も含めてチェックしてみました。
中国製格安サイクルジャージの基本的な印象
今回購入したのは真っ黒なサイクルジャージです。
真っ黒なサイクルジャージを選択しましたが、一般的なサイクルジャージでイメージされるような、ド派手なデザインのサイクルジャージも沢山あります。
個人的には如何なるブランドにしても、ロゴがデカデカと入ったようなデザインは苦手なので、サイクルウェアに限らずで、無地デザインのものしか着ないというポリシーがあるため、敢えて無地なサイクルジャージを選択しました。
有名メーカーのサイクルジャージになると、ロゴがデカデカと入ったデザインが基本になるので、逆に無地のデザインを見つけるのが難しくなります。
デカデカとロゴの入ったデザインが苦手な人にとっては、中国メーカー製のサイクルジャージの方選びやすいというメリットもあると思います。
ちなみに、安全面を考えるなら黒ではなく明るめの目立つ色の方が良いと思います。
特に夜間は黒いサイクルジャージだと、景色に溶けてしまって、発見されるのが遅くなってしまい危険です。
中国製格安サイクルジャージの生地の質感
サイクルジャージの生地の感じは、よくあるメッシュ系の生地で、スポーツ系のシャツなどで使用されているドライタイプの生地を想像していただけると、大きくイメージから違わないと思います。
一般的なサイクルジャージも同様のメッシュ系の生地が使われていると思いますが、大きな違いは感じられないでしょう。
中国製格安サイクルジャージのシルエット
シルエットもごく一般的なサイクルジャージと同じです。
デザインも、サイクルジャージは流行り廃りがほとんどないので、なんの遜色もないですね。
個人的には無地が好きなので、逆にカッコよく見えたりします。
中国製格安サイクルジャージの縫製など
サイクルジャージの縫製に関しても、細かい部分もしっかりと縫われていて、格安だからと言って特に気になるところありません。
このあたり、一昔前のメーカー品以外の中国製だと、かなり品質の悪い物も多かったと思うのですが、そのような粗雑な感じははほとんどなく、一般的なメーカーと遜色無いような製品が増えている印象です。
格安サイクルジャージの袖口です。
細かな縫製部分もホツレなど無くしっかりと縫われています。
袖口は伸縮性があり、生地を折り返して縫われているのでしっかりした感じもあります。
中国製格安サイクルジャージの背面ポケット
背面ポケットは、一般的なサイクルジャージと同じく縦に三つに区切られていて、パンク修理キットや携帯工具などの必携品を格納することができます。
サイクルジャージの特徴である、背中丈が長めのデザインになっています。
ここまで、全く何の問題もないなという印象です。
中国製格安サイクルジャージの反射材
背面ポケットの両サイドには、反射効果のある生地が使われていて、ラ安全面への考慮もされていました。
真っ黒いサイクルジャージでも、このような反社効果のある生地が使われていれば、安全性を高められて良いと感じました。
ずり上がり防止のストッパー
サイクルジャージの裾の裏側には、滑り止めの役割をするライナーが入っていて、サイクリング中に上着がずり上がったりしないような工夫もされています。
有名メーカーのサイクルジャージと比較しても遜色が無い
僕が持っている他のメーカーのサイクルジャージと比較しても遜色のない品質で、格安だからと言って粗悪な製品ではない感じがします。
これで価格が半額以下で手に入るのですから、よっぽどメーカーに思い入れが無い限りは、無名中国メーカーのサイクルジャージで十分なように思います。
中国製格安サイクルジャージを買ってみたまとめ
消耗品としてサイクルジャージを考えればお買い得感のある製品
よく目にするようになった中国製の格安な製品に興味があって、あえて格安な中国製品を買ってみたりもしているのですが、スポーツウェアなどに関しては、特にハズレと感じる品質のモノには、このところ出会っていません。
なので、普通に着るにも十分な品質のウェアが揃っていて、消耗品として考えるなら十分すぎる品質になっていると思います。
今後は、わざわざ割高なメーカー品を購入しないでも、格安な中国製品の中から、目ぼしいサイクルジャージを探して購入しても良いかなと思いました。
なので、僕のようにメーカー品にこだわらない人であれば、格安の中国製サイクルジャージを最初の選択として考えてみても良いかもしれません。
いや、十分だと思います。
中国格安製品は同じモノが手に入るとは限らない
但し、この手の製品には少し注意が必要です。
一般的なメーカー品とは違って、次に買う時には同じモノが無い可能性が高いのです。
一般的なメーカーで言えば、品番があって、店頭でその製品を見つけられなくても、品番さえ分かっていれば同じ製品が手に入るkとが多いです。
しかし、格安中国製品は、売り切れたらその時点でディスコン扱いになるので、また同じ製品が欲しいと思っても、もう入手できなくなっていることは当たり前にあります。
要するに、一般のメーカーの製品のように同じ製品を定期的に製造するのではなく、最初にまとめて大量に製造したものに適当なブランド名を冠して流通させたりしているわけで「在庫が捌ければそれで終了」するような製品がほとんどというわけです。
逆に言えば、そのようなやり方だからこそ、価格を下げられるというところでもあるかと思います。
なので、気に入った製品があれば、まとめ買いをするなどで自らストックを確保しておいた方が良いでしょう。
ニセモノ注意
出品者のマナーの問題ですが、Amazonに出品されている製品の中には、平気で有名ブランドの画像を商品写真として使用していたり、有名ブランドの名前に似せたロゴが使用されるなどのインチキ、ニセモノまがいの製品が平然と並んでいるような現状があります。
この手の製品を購入する場合は、どこかのブランドに似たようなモノではなく、オリジナルな感じの製品を選んだ方が安全だと思います。SHIMANOと思ったらSHINAMOだった・・・なんてことがあったりすると笑うに笑えません。
以上、中国製の格安サイクルジャージについてのレビューでした。
もう以前のように「安かろう悪かろう」というような製品ではないと思うので、特にメーカーなどにこだわりがない人にはおすすめです。