ネジやボルトを回そうと思っても、場所によっては狭かったり、障害物があったりして、なかなか上手く回転させられない場面は意外と多くあります。
ロードバイクやクロスバイクなどの自転車の整備でも、ワイヤーケーブルが邪魔になったりして、何度も抜き差ししつつ少しずつボルトを締めたり緩めたりしなければいけない場面が結構あるかと思います。
そんな時に便利なのがラチェットレンチなわけですが、自転車のメンテナンスに便利に使えそうなラチェットレンチを見つけたので購入してみました。それが自転車アクセサリーメーカーのTOPEAKの製品であるラチェット ロケット ライト DXです。
実際に使用してみて、すごく調子が良かったので紹介したいと思います。
TOPEAK ラチェット ロケット ライト DX
TOPEAK ラチェット ロケット ライト DXは、自宅でのメンテナンス用ではなく、携行用を前提としたメンテナンスツールで、一般的なラチェットレンチと比べるとかなり小型のラチェットレンチのセットです。
内容
● 強化スチール ツール
● ラチェット レンチ 1/4"六角 (早回しソケット付)
● 六角レンチ : 2、2.5、3、4、5、6、8mm
● “Torx”レンチ : T10、T25
● (+) ドライバー
● エクステンド バー
● プラスチック タイヤレバー (2本)
● ナイロン ケース
● L120 x W63 x H25mm
● 155g
TOPEAK ラチェット ロケット ライト DXに含まれているセット内容は上記の通り。
一般的な工具メーカーでも似たようなセットはあるかと思いますが、タイヤレバーが付属しているあたりは、さすが自転車アクセサリーメーカーの工具ならではですね。
価格は3,500円程度で買いやすい値段なのも良いですね。
内容
ケース表
TOPEAKのラチェット ロケット ライト DXはナイロン製のケースが付属していて、全ての工具が収納されています。
ケースの表面にはタイヤレバーと、延長用のエクステンドバーが収納されています。
ケース裏
ケースの裏面にはラチェットレンチと六角レンチのナットビットのセットが収納されています。
六角レンチは2、2.5、3、4、5、6、8mmのセットになっているので、自転車のメンテナンスや応急処置をするのには十分ですね。
アメリカやヨーロッパでよく使われる星型のトルクスネジ用のレンチも2本備わっているのが嬉しいです。意外とトルクスネジで躓くことが多いので個人的にはトルクスレンチが含まれているのはポイントとして大きいです。
ケースを展開した状態
ケースはマジックテープで留められるようになっていて、二つ折りになっています。
上記の写真はベリベリとマジックテープを剥がして開いた状態です。
内側にはさらにマジックテープのベルトが備わっていて、自転車のフレームやバッグのストラップなどにも取り付けられるようになっているので、自転車に限らずで日頃のバッグやバックパックなどに取り付けておくのも良いなと思います。
パッケージに入っていた状態では、レンチ類が見えるように折りたたまれていますが、実際に使用する場合には反対に折りたたんで使用します。そうすることで工具類が内側い隠れるようになり、脱落などが防げるようになっています。
収納ポケット
六角レンチのナットビットは伸縮性のあるゴム生地のポケットに収められていて出し入れはスムーズです。
ただ、素材的にずっと使用していると伸びてしまいそうな気もするので、そのうち緩んでナットビットが脱落しやすくなりそうで不安な感じです。
個人的にはプラスチック製のホルダーの方が好みですね。
タイヤレバー
タイヤレバーはプラスチック製。
メーカーの製品ページには「ホイールを保護するために力を入れすぎると壊れる」旨の記載があるので、あまり強度はないのかもしれません。
それはともかく、タイヤレバーは意外と収納に困るものの一つなので、このように工具と一体になっているものの方が携行しやすくて僕は好きです。
六角ソケットビット
特に可もなく不可もなくと言った感じの六角ソケットビット。
価格もそれほど高い工具ではないので精度などもそれなりな気がします。
精度が気になる人は同じ六角ナットビット方式のツールを出しているPB SWISS TOOLSの六角ナットビットを代わりに使用するのも良いかと思います。
大きさ
ちなみに大きさは手のひらに収まるくらいのコンパクトさです。
「本当にこれでラチェットレンチなの?」と思うくらいの大きさですね。
六角ソケットビットの装着
使用方法はシンプルに六角ソケットビットをレンチに装着します。
見た目は普通のラチェットレンチですが、大きさはかなりコンパクトです。
エクステンドバーを使用する
エクステンドバーを使用しなくても問題はありませんが、エクステンドバーを使用した方が使い勝手が断然良くなります。
エクステンドバーのソケットは磁石が組み込まれているので、六角ソケットビットが吸い込まれるように装着され、落脱することもありません。
大きさはとてもコンパクトですが、普通のラチェットレンチと同じ様に使用することができます。実際に使用してみるとこれはなかなか便利です。ちょっと感動してしまいました。
例えばハンドル周りなんかはワイヤーやアクセサリー類が邪魔で普通の六角レンチだと何度も抜き差ししつつボルトを回さなければいけないのですが、ラチェットレンチなら単純にギコギコするだけで済むのですから、作業効率は格段に上がります。
回転方向切り替え
ラチェットレンチなので回転方向は締めるか、緩めるかのどちらかの方向にしかテンションが掛けられません。なのでボルトを締める方向から緩める方向に切り替えたい場合は、レンチのヘッド部分にあるレバーをスライドさせることでテンションが掛けられる方向を変えることができます。
ツールケースにも収まる大きさ
TOPEAKのラチェット ロケット ライト DXはとてもコンパクトなのでツールケースなどにも無理なく収まる大きさです。さらに省スペース化をしたいのであればケースをやめてビニール袋に入れて収納するのも良いと思います。
もちろん、サイクルウェアの背中のポケットにも収まりますし、軽量で薄型なので見た目を損なうことも有りません。
たとえメンテナンスツールであっても荷物をなるべく増やしたくないので、このコンパクトさは嬉しいですね。
TOPEAKのラチェット ロケット ライト DX 使用感
使用感は言葉で説明するよりも動画を見てもらった方がすぐに理解できると思うので、動画を撮影してみました。
シンプルでコンパクトながら、使用感は普通のラチェットレンチを使用するのと変わらない感じで非常に調子が良いです。
これは「買って良かったなぁ」と思える素晴らしいツールでした。
自転車用意外にも欲しくなってしまったので、日頃の持ち歩き用に追加での購入も検討中です。