中華メーカー製のカーボンホイールが市場を席巻している中で、そのトップランナーとして名を馳せているのがICANです。
そのICANのロード用カーボンホイールの中の一つであるFLシリーズの特徴についてまとめています。
ICANロード用カーボンホイールFLシリーズについて
ICANのロード用ホイールFLシリーズの特徴
ICANのロード用ホイールFLシリーズは、Fast&Lightがコンセプトになっていて、FはFirst、LはLightを意味していて、速さと軽さにこだわったホイールということになります。
重量は前後ゼットで概ね1500g台で、かなり軽量なホイールになります。
そうなると価格はそれなりにするんだろうなと思うのですが、これが驚きの6万円台。しかも前後セットの価格ということで、恐るべし中華カーボンというところです。
ICANのFLシリーズのラインナップ
リムブレーキ用
FL40 フロント:610g リア:790g ¥62,666
FL50 フロント:660g リア:830g ¥64,865
FL55 フロント:670g リア:840g ¥65,855
FL86 フロント:795g リア:973g ¥67,616
ディスクブレーキ用
FL40 ディスク フロント:720g リア:835g ¥64,000
FL50 ディスク フロント:760g リア:874g ¥65,000
FL55 ディスク フロント:760g リア:886g ¥66,100
クリンチャーとチューブレス
ICANのロード用カーボンホイールはチューブを使用するクリンチャーとチューブレスの療法に対応しています。
FLシリーズも両方に対応しているわけですが、ホイールの速くて軽量という性格を考えるならチューブレスを選択するのがベストかもしれません。
Sapim(サピム) CX-Rayスポーク
Sapim(サピム) はベルギーに拠点を置くニップルとスポークのメーカーで、多くのホイールメーカーが採用するなど、評価も高いスポークです。
特にSapim CX-RayはSpaimのスポークの中でも評価が高く、耐久性、軽量、空気抵抗などに優れたエアロ形状のスポークです。
実は価格も高く一本数百円以上、それを前後で50本近く使用しているわけですから、スポークだけでも結構なコストになってしまうため、一般的には高級なホイールでしか使われないようなスポークでもあります。
ハブ
ハブはNOVATEC ハブ(AS511SB/FS522SB)が採用されています。
価格は7,000〜10,000円程度のもので、6万円台のホイールに使用されているハブとしては標準的かと思います。
東レ T700
東レのカーボン(TORAY)にはT700やT1,000、T1100などの種類があり、数字が大きくなるほどより高級になる傾向があります。
T700はロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツ系のカーボンフレームの自転車で採用されていることの多いグレードです。
25mmワイドリム
リム幅は2021年11月現在で主流になりつつある25mmのワイドリムです。
ロードバイクで一般的に使用されるタイヤ幅25Cや28Cで使用すると、リム幅の狭いホイールを使用した時のようなタイヤとリムの断面の形状が電球のような形にはならずに、段差がなく、リムとタイヤが一体化したような状態になります。
これにより、空気力学的に気流が乱されることがなく抵抗が少なくなるなどのメリットが得られます。
ワイドリム化で25mm幅などがスタンダードなサイズになってきているので、選択肢として25mm幅のリムというのはプラスに考えられるものだと思います。
UCI認証
国際自転車競技連合(UCI)の認証ホイールなので、UCI公認レースでの使用も可能です。
スペック的にもレースで使用しても良いかもと思えるようなクラスのホイールなのでUCI認証は嬉しいですね。
ちなみにシマノやMAVIC、フルクラム、カンパニョーロ、ENVEなどの有名メーカーのホイールなども当たり前のようにUCI認証です。
UCI認証をアピールするのは中華メーカーならではのところで、粗悪品も多く出回っている中で、少しでも信頼や安心感を得てもらうための証明としてUCI認証をアピールしている感じです。
なので「UCI認証=とても優秀」というわけではなくて「レースで使用するのに絶えうる品質」というくらいの認識で良いと思いますが、とかく不安要素の多い中華カーボンではUCI認証は大きな安心感が得られるものと思います。
ICANロード用ホイールFLシリーズまとめ
ICANのロード用カーボンホイールの中で軽量さを追求して前後で1500g台の重量や品質の高いエアロ形状のスポークを使うなど、廉価版のAlphaシリーズよりも、もうワンランク上のカーボンホイールが欲しいと思う人にとって、とても魅力的なホイールだと思います。
いずれにしても6万円台の価格で軽量カーボンホイールが手に入るのですから、良い時代になったものですね。
ICAN製品の日本での購入
Amazonか直販サイトのみで購入可能
ICANの製品は基本的に一般的なショップでの取り扱いがないので直販から購入することになります。
以前はAliexpressあたりで購入するのが普通だったと思いますが、2021年現在では、ICAN自体がAmazonにも出品しているので、関税や送料などを考えるとAmazonで購入するのが良いと思います。
また以前はICANから直販する場合は海外のICANサイトから購入する必要があり、発送も海外からでしたが、現在は日本サイトも用意されて日本国内の倉庫から発送されるように変わりました。
金額は基本的にAmazonと揃えられていますが、直販サイトの方がクーポンを利用できるなどで、国内発送商品ならAmazonよりも直販サイトの方が安く購入できます。
ICAN ホイール・フレーム クーポン
直販サイトならロゴなしも選択できる
中華カーボンは魅力的だけど「中華メーカーのロゴ入りはちょっと。。。」と考える人の気持を理解しているのか、ICANのホイールやフレームはロゴ無しも選択できます。
個人的にもデカデカとメーカーロゴが入っているのは、中華メーカーに限らずであまり好きではありません。(広告みたいで嫌なのです(笑))なので出来るなら無地を選びたかったりするので、ロゴの有り無しを選べるサービスは非常に有り難いですね。