クロスバイクとは別にもう一台ロードバイクが欲しいなと思ってはいるものの、子育て世代ということもあり、休日は子供の面倒でなかなか自由に自転車に乗れる時間が確保出来ずにいます。
「子供が大きくなるまでの間はは自転車趣味は無理かな・・・」などと感じている今日この頃。
そこで、どうせ子育てに時間を割かなければいけないのであれば、子育てしながらできる趣味に目を向けてみようと思い、ロードバイクの購入資金を投入して、ちょっと良いカメラを購入しました。
写真を趣味にすれば、親子で出かけた時も撮影出来ますから、ロードバイクなどのように完全に自分だけの趣味でお金を遣うのではなく、家族のためにお金を遣うので、奥さんも説得しやすいジャンルでもあります。
さて、そんな感じでいざ写真を趣味にしてみると、写真趣味と自転車趣味の世界には沢山の共通点があることに気が付きました。
こじつけと言われてしまうとそれまでですが、個人的にはなかなか面白いと思ったので、ロードバイクやクロスバイクの自転車趣味とカメラ（写真趣味）の共通点を紹介したいと思います。
実用的な話題というよりは、自転車と写真を趣味にしている人が読むと楽しい記事になっているかと思います。
自転車趣味とカメラ（写真）趣味の意外な共通点
自転車のフレームとカメラのボディの共通点
自転車の「フレーム」をカメラに例えると「ボディ（機種）」です。
自転車のフレームがメーカーによってそれぞれにデザインやスペックが異なるように、カメラはカメラ本体によって、それぞれのデザインやスペックに違いがあります。
自転車にしても、カメラにしても、メーカーならではの特色もありますし、同じメーカーの中でもグレードや用途が分かれていて、プロ用途から趣味の範囲まで幅広くラインナップが用意されていますよね。
人気のフレームや機種はシリーズ化されているのも共通している部分です。
価格の共通点
自転車とカメラは価格帯も似通っています。
ロードバイクの場合で考えると、完成車としての価格が10万円程度が入門機となりますが、カメラの場合もまたボディとレンズのセットで10万円くらいが本格的なカメラの入門機になります。
ハイエンドモデルになればロードバイクでも、カメラでも100万円を超すようになり、最高級なモデルになれば200万円くらいになるというのも面白い共通点です。
コンポーネントとセンサーサイズの共通点
自転車にとって性能を大きく左右するのはコンポーネントのグレードです。
カメラにとって性能を左右するのはセンサーサイズです。
いずれも入門機、ミドルシップ、フラッグシップなど、明確にスペックが区別されています。
例えば、シマノのコンポーネントのグレードをカメラの各センサーサイズで考えると違和感なく当て嵌めることができます。
DURA-ACE = 35mmフルサイズ
自転車で最高のコンポーネントと言えばデュラエース。
カメラで最高センサーと言えば35mmフルサイズです。
いずれもハイエンドモデル（フラッグシップ）と言われるものでプロ御用達のグレードになります。
当然のように価格は高くなりますが、性能においてはその他のグレードを大幅に凌ぐので、プロなら必然的にデュラエース、あるいは35mmフルサイズのカメラを選択することになります。
もっと特別なものだと中判カメラなんてものがありますが、ロードバイクの場合だとオーダーメイドの専用バイクなんかがそれに該当するのかなと思います。
ULTEGRA = APS-C
プロ用とまではいかなくても、プロでも用途や目的によっては使用するグレード。
ハイエンドモデルよりも少し気軽にハイスペックな性能を楽しめるグレードとして、自転車にはアルテグラというコンポーネントがあり、カメラではAPS-Cサイズがありますね。
性能的にはハイエンドモデルと比べると劣りますが、数値的なところで比較しない限りは、その違いに気づくのも難しいくらいの高い性能が備わっています。
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105 = マイクロフォーサーズ
シマノのミドルグレードのコンポーネントである105は、ハイエンドモデルと比べれば、素人目にも差を感じることができるグレードになるとは思いますが、素人が趣味として楽しむことを考えれば充分過ぎる性能があり、プロの世界も垣間みることができるグレードです。
カメラで言えばマイクロフォーサーズがミドルグレードのカメラです。
自転車と同じく、一般の人でも少し背を伸ばせば手の届く価格帯ですが、素人用のモデルというわけでもなく、プロでもサブ機や目的によっては使用する人がいたりします。
アマチュアの正解からプロの世界まで見ることのできるのがこのグレードです。
Tiagra = 1型センサー
初心者が少しステップアップしたいと考えた場合に選ぶグレードです。
高い性能を求める場合は少々不満を感じるグレードですが、本格的な趣味の入り口として考えれば、その奥深い世界の入り口を垣間見れるくらいの必要充分な性能は持ち合わせています。
自転車で言えばTiagra、カメラで言えば1型センサーあたりがそのあたりのスペックに該当する感じです。
Sora = 1/1.7型
必要最低限の性能が備わったグレードです。
プロ用途としては全く考えられませんが、気軽に扱える手軽さで、楽しさを知るには十分で、そこそこ使えるレベルの性能になります。
自転車で言えば、ロードバイクの下位モデルに装備されることの多いSORA、カメラで言えば高級コンデジが相当すると思います。
その他 = 1/2.3型
一般向けで、適当に用事を済ませられるくらいのグレードです。
本格的な世界とは一線を画して、上位グレードとは別モノと考える必要があります。
自転車で言えば、シティーサイクルやルック車、カメラで言えば格安なコンデジ、アクションカメラあたりになるでしょう。
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ホイールとレンズの共通点
ホイールとレンズについても面白い共通点があります。
自転車にとってホイールはとても重要なパーツで、自転車の性能アップはもちろん、自転車の性格や用途なども左右します。
一方で、カメラにとってのレンズもとても重要なパーツで、用途や楽しみ方を大きく変わってきます。
ホイールやレンズには様々な種類やタイプがあり、用途や性能も、それぞれに違ってきます。
それ故に「下手なカスタマイズをするくらいであれば、ホイールにお金をかけた方が良い」「写真の写りはレンズで決まる」などと言われたりもするのです。
ホイールが変われば、全く別の自転車のように乗り心地が変わりますし、カメラもレンズが変われば全く違う写真が撮れるようになります。
また、ホイールとレンズは価格も似通っていて、本格的なホイールやレンズはいずれも10万円を一つのラインとして考えることができるのです。
さらには、ホイールもレンズも用途などに応じて何種類も持っていたりするもので、パーツとしてリセールしやすいということもあり「財産」と呼ばれたりもしています。
自転車のフレームやカメラ本体は消耗品ですし、新しいモデルが登場すると陳腐化してしまうこともありますが、ホイールやレンズはフレームや本体が変わっても使い回すことができるので、大きく規格が変わってしまわないかぎりは、ずっと使い続けることができるのがそう呼ばれる理由でもあります。
なので、不要になれば売り払うことができますし、用途に応じて適したホイールやレンズを買い足して使い分けることだってできるのです。
自転車もカメラもこだわるようになるのと同時に準備が大変になる
ロードバイクにしろカメラにしろ、こだわればこだわるほど装備がどんどん本格的なものになっていきます。
そうすると「いざ出発」という状態になるまでに、前準備が大変になってきます。
最高のパフォーマンスを発揮する為には、事前の準備が必要なので、最終的には装備は本格化していき、自転車乗りは自転車乗りの格好に、カメラマンはカメラマンの格好になっていくのです。
下位グレードからエスカレート式にステップアップしてしまう
自転車やカメラなどの趣味に使える予算は5万円まで、などと最初は言っていても、その奥深さにハマってしまうと次第にハイエンドの方向へと突き進むようになります。
初期の段階では絶対に手を出さなかったような、高級なフレームや機材に手を出すようになってしまうのです。
毎年の新モデルの発表が気になったりするようになりますし、より快適にするために、いろいろな道具を買い揃えて、目的に応じて使い分けをしたくなります。
より効率よく目的を達成するかを考えると、道具や機材はいくらあっても足りなくなってしまうのです。
いたるところに沼がある
「沼」とは、自分の用途にピタリとハマったものが見つからずに、同じようなものを何度も購入し直すような状態を言います。
要するに、沼地にハマって抜け出せない様子がその語源というわけですが、自転車にしろ、カメラにしろ、この沼が至るところにあるのです。
ロードバイクやクロスバイクの沼
● サドル沼
● ステム沼
● ホイール沼
● ヘルメット沼
カメラ用品の沼
● レンズ沼
● 三脚沼
● 雲台沼
● カメラバッグ沼
自転車もカメラも最終的な性能は人である
自転車にしろカメラにしろ、ある程度の実力差は性能の高い道具を使用することで、どうにかなると思います。
しかし、自転車もカメラも最終的にスペックに勝るのは、乗車する人や写真を撮る人の技量や能力だったりします。
自転車もカメラも、結局の所はそれを操る人間のスペックがモノを言う世界なのです。
自転車もカメラもスペックやメーカーでマウントを取りたがる人がいる
ロードバイクの世界は「速さ」こそが正義だと思うのですが、アマチュアレベルだと速さではなく「装備しているパーツやアイテム（デュラエースだとかENVEだとかアソスだとか）」の高級なパーツや装備でマウントを取りたがる人がいます。
「なんだか嫌な価値観だな」と思うのですが、それは写真の世界も同じで、使用しているカメラの値段やレンズのグレード、三脚などの機材のメーカー（GITZOやRRSなど）でマウントを取りたがる人が多いです。
「良いもの＝高価なもの」というのも一つの正解だと思うのですが、他人の使用しているものまでケチをつけようとしがちです。
人それぞれに用途や予算などがあるわけですから「好きなものを使えば良いじゃない」というのが正解だと思うんですけど、自転車の世界でも写真の世界でもそういう人たちは一定数いるのですよね。
自転車趣味とカメラ趣味の意外な共通点まとめ
なんとなく足を踏み入れてみたカメラ（写真）趣味の世界ですが、機材選びの段階からなんとなく「自転車を選んでる時みたいだな・・・」と感じることが多かったです。
そしてカメラを購入した後も、いろいろと「自転車と共通する部分が多いな」と感じています。
こじつけと言えばこじつけですし、自転車趣味やカメラ趣味以外でも。似たり寄ったりなのかもしれませんが、なかなかおもしろい共通点だなと思った次第です。
番外 自転車趣味もカメラ（写真）趣味もお金のかかる趣味
もう１つ忘れてはいけない自転車とカメラの共通点と言えば、お金が掛かる趣味だということ。
ロードバイクやクロスバイクはお金が掛かる趣味だと言われていますが、実はカメラもお金が掛かる趣味ですね。
次から次へと新しいものが欲しくなりますし、周辺アクセサリーもどんどん購入したくなります。
自転車趣味とカメラ（写真）趣味とどっちがお金が掛かる？
ロードバイクやクロスバイクなどの自転車趣味と、カメラ、写真趣味と、どちらがよりお金が掛かる趣味かと言えば、断然カメラだと思います。
ロードバイクのメインパーツであるホイールは、5万円〜20万円くらいですが、用途も種類も限られているので、普通の人は1本〜数本あれば用事が足りてしまうものと思います。
カメラで考えればホイールはレンズに該当するわけですが、こちらもメインの価格帯は5万円〜20万円くらいになります。
しかし、レンズは用途ごとに使い分ける必要があるだけでなく、同じ用途のレンズでもメーカーごとに特徴も異なるので、実際のところ何本有っても満足できないのです・・・。
さらにカメラは周辺アクセサリーも高くて、ちょっとしたプレートでも1万円を超えるものがほとんどです。
良いのか悪いのか分りませんが、写真趣味に足を突っ込んだお陰で、数万円のサイクルコンピューターなども躊躇なく買ってしまったり、悩むことが少なくなりました。
