自転車に乗る際のヘルメットとキノコ頭で悩む人に向けたお話です。
自転車のへルメット着用について
自転車のヘルメット着用義務は無し
自転車に乗る際のヘルメットの着用はオートバイなどとは違い着用の義務はありません。
13未満の子供に対しては、保護者が子供に着用させる努力義務はありますが、努力義務なので子供でもヘルメットを被らなくても違反というわけではありません。
とは言いつつも、自転車での事故でも大怪我をすることもありますし打ち所が悪ければ死んだり障害が残るなんてこともあります。スポーツバイクの場合はスピードもそれなりに出ますから、自転車でも積極的にヘルメットの着用を心がけた方が良いのは間違いありません。
自転車のヘルメット着用義務化のきざし
自転車でもヘルメットの着用を義務づける動きも出て来ているようです。
例えば、愛媛県では私立校などで自転車通学の学生に対してヘルメット着用を義務づけたりしているようですし、自転車の街として知られる堺市では、大人にも自転車のヘルメットの着用を努力義務として規定していたりします。
参考 → 県内私立9高校、自転車ヘルメット義務化 来年度 愛媛新聞
しかしながら自転車は大人だけでなく小さな子供も乗る一般市民の足でもあることから、ヘルメットの着用が義務化されると、ヘルメットを購入する費用などの負担が増えてしまうことから、義務化に対して反発する声も多いようです。
そんな反発に対して、堺市などでは、安全講習を受ける事により、ヘルメットの購入費用のうち半額(上限2,000円)までを補助するというような対応をしているようです。
ヘルメットを着用する人も増えてきた
僕が中学生だったころ(四半世紀ほど昔のお話)、僕の通っていた中学校では自転車通学する生徒に対してはヘルメットの着用が義務づけられていたので、学校指定の白くてダサいヘルメットを着用していました。
しかし、理由無く反抗したい年頃だったこともあり、先生の目の届かない場所ではヘルメットを脱ぎ捨てたりしていたものでした。ヘルメット=カッコ悪いというイメージがあったのです。
しかしクロスバイクやロードバイク等のスポーツバイクに乗る人も増えヘルメット=カッコ悪いというイメージは随分薄くなったように思います。今ではスポーツバイクに乗るのであれば、むしろヘルメットを着用していない方がカッコ悪く見えたりするくらいに、自転車のヘルメット着用のイメージは僕の中では変わりました。
また、世間一般的にも安全への意識が高まったりしたことで、以前よりもヘルメットを着用している人が増えてきたように思います。
自転車のヘルメットが似合わない!キノコ頭とヘルメット
自転車に乗る際にもヘルメットを着用したほうが良いというのは安全面で考えれば間違いのないところですが、ヘルメット着用には一つの大きな問題があります。
自転車でヘルメットを着用すると、ヘルメットが似合わずに不格好でカッコ悪くなってしまう人がいるのです。その代表的なものとしてヘルメットを着用することにより顔と頭のラインがキノコのようになってしまう状態があります。
「自転車ヘルメット キノコ」「自転車ヘルメット 似合わない」などで調べてみると、キノコ頭にならないようなヘルメットを探している人が多く、自転車界隈ではヘルメットを着用してキノコのようになってしまうことを揶揄して「キノコる」なんていう言葉もあるようです(笑)
きのこ-る【茸る】
ヘルメットを被ると、輪郭のシルエットが茸のようになってしまうこと。
人によっては、せっかくヘルメットを購入してみたものの、キノコってしまったためにそれを着用せず、新たなヘルメットを探し求めたりするくらいなので、キノコ頭は自転車乗りにとってかなりカッコ悪いものとされているようです。
キノコ頭にならない正しいヘルメットの探し方
自転車でヘルメットを着用してもキノコ頭になってしまわない正しいヘルメット選びについて考えてみたいと思います。
基本的なところでヘルメットは帽子と同じで、人によって似合う似合わないがハッキリ分れてしまうのが厄介なところです。
人によって顔のカタチや大きさ、輪郭は違います。頭の形だって違いますから同じヘルメットでも似合う人と似合わない人が出てくるのです。
特に西洋人と日本人とでは遺伝子的なところで頭の形が大きく違うので、同じヘルメットを被ってもフィットする人としない人との差が大きくなります。
一般的には、KASKやJIROなどの有名な海外メーカーのヘルメットは西洋人を意識した頭骨を前提にデザインされているようで、日本人の頭の形にはフィットし辛い携行があるようです。
OGKなどの国産メーカーのヘルメットは日本人の頭にフィットするようにデザインされたモデルが多く揃っていたりするので、ヘルメットを着用した時に違和感を感じるような人は国産メーカーのヘルメットを選んだほうが失敗が少なくなります。
しかしながら上にも書いたように頭骨や頭の大きさは人ぞれぞれに違うので、一概に言えるものではありません。同じメーカーでもモデルが違えば、フィットしたりしなかったりもよくあることなので、自分に合ったヘルメットを探すには、結局のところ、実際に着用して決めるというのが最も確実な方法と言えるでしょう。
自転車のヘルメット選びの難しさ
ヘルメットを被った時にしっくりときて、キノコにならないようなヘルメットを選ぶのは簡単なことであはりません。
というのも、いくつもの要素が絡み合っていて、それらが全て文句の無い状態でないと、しっくりとくるヘルメットにはなかなか出会えないのです。
せっかくデザインが気に入ったヘルメットを買っても、いざ装着してみると、フィットしなかったり、フィットはしても全く似合わなかったりすることはよくあるお話です。
頭の形にフィットしていないと、長時間装着している時に当たっている部分が痛くなってしまったりもするので、フィット感を妥協してしまうと確実に後悔することになります。
そのため、自分の頭にフィットするヘルメットを探すのには、実際にサイクルショップなどで試着させてもらって選ぶのが最も確実な方法になります。
しかしヘルメット選びの難しいところは、日頃ヘルメットを着用していない人にとっては、自分んがヘルメットを着用した姿を見たことが無いため、どんなヘルメットを着用したとしても「カッコ悪い」と感じてしまう点で、客観的に正しい判断が出来なくなってしまうのです。
見慣れればそれなりに見えてくる
初めてヘルメットを着用した姿を見ると、なんだかマヌケでカッコ悪いとしか思えません。何を被ってもキノコ頭のように見えてしますのです。「どうして俺は街中で見かけるサイクリストのようにヘルメットを被った姿がカッコ良く見えないんだろう・・・」と悩むかもしれません。
しかしそれも時間の問題です。ヘルメットを着用した姿は見慣れれば誰だってそれなりにカッコ良く見えるようになります。
よっぽど変なデザインのヘルメットを選びさえしなければ・・・。
キノコ頭にならないと評判のヘルメット
ヘルメットを被った時に避けたいキノコ頭ですが、調べてみるとキノコ頭になりずらいと評判のヘルメットがいくつかあるようなので紹介しておきます。
OGK KABUTO REGAS-2 オージーケー レガース2
日本人の頭の形のことは日本のメーカーがよく分かっているってことでまずは日本のメーカーであるOGKが開発しているヘルメットです。
OGKのヘルメットは日本人の頭の形にフィットするヘルメットとして評判が高く、キノコ頭にもなりづらいという特徴があります。
他のメーカーのヘルメットと比べてリーズナブルな価格も良いと思います。
僕自身もOGKのヘルメットを愛用しています。OGKのKOOFUと呼ばれるヘルメットで、クロスバイクに乗る際にスポーティ過ぎないデザインのヘルメットで防止のように気軽に着用できるヘルメットで、とてもお薦めです。
参考 → 街乗りクロスバイクのヘルメットはOGKのKOOFU(コーフー) BC-Glosbe2 に決めて大満足
KASK MOJITO カスク モヒート
キノコ頭になりづらいヘルメットで調べると最も情報が出て来たのがこのKASK MOJITOと呼ばれるヘルメットです。
カスクは自転車のヘルメットの代表的なメーカーで、海外メーカーではありますが、KASK MOJITOのフィット感は日本人の頭でもフィットすることで評価が高いようです。
キノコ頭にならないための自転車ヘルメット選び
キノコ頭になりづらいヘルメットとして評判の良いものがいくつか見つかりましたが、上記の二種類が大本命で、キノコ頭になりたくない人はいずれかのチョイスでほぼ間違いないかと思います。
自転車のヘルメットを着用するとキノコ頭になるのが嫌われているのは日本だけではなく世界中でも同じように嫌われているようなので、最近はヘルメットメーカーもキノコ頭になりずらいようにヘルメットをデザインしている傾向があり、以前に比べてみっともないくらいのキノコ頭になるということはなくなりました。なのでフィット感を優先してヘルメット選びをするのがヘルメット選びでは一番大切だと思います。
ちなみにヘルメットの色は、自転車のフレームとコーディネートするのではなく、自分の服装、つまりはサイクルウェアとコーディネートした方が良いと言われています。
以上、自転車のヘルメット選びとキノコ頭に関するお話でした。
自転車ヘルメットに関する記事一覧
参考 カジュアルな街乗りヘルメット
参考 自転車用ヘルメットの安全規格
参考 CEマークと中国のChina Exportマーク
参考 JCF公認の自転車用ヘルメット
参考 自転車ヘルメットの悩み解決方法
参考 自転車ヘルメットと三種のキノコ
参考 アジアンフィットのヘルメット
参考 ヘルメットとサングラス