Photo via:https://lepedaliercerdan.com/
CERDAN CRANKSET
Photo via:https://www.youtube.com/watch?v=LiubJhs-DCk&t=81s
CERDAN CRANKSETは上死点がなくなるクランクセット
Photo via:https://lepedaliercerdan.com/
CERDAN CRANKSETはフランスの85歳のJACQUES CERDAN氏によって2017年に開発されたクランクセットで、クランクが12時になった時の上死点をなくしてより効率的なペダリングができるようにし、筋肉や関節への負担も少なくなる革新的なクランクセットです。
上のイメージを見ても判るように、本来は奥のクランクが真下(6時)になる時には手前のクランクは真上(12時)の位置になければいけないはずですが、前方にオフセットされています。
CERDAN CRANKSEはのメカニズム
Photo via:https://lepedaliercerdan.com/
システム的には、奥のクランクが真下(6時)になる時に手前のクランクが前方にオフセットされ、手前のペダルが水平(3時)になったタイミングで奥のクランクが水平(9時)に揃うようになっていて、手前のクランクが真下(6時)になる時に奥のクランクが前方にオフセットされるというもの。
製品化
2021年7月現在でまだ製品化はされていないようですが、既に特許は取得されていて、製品化される際には600ユーロ程度になるだろうという情報も見つかりました。
参考 BICYCLE CRANKSET FR2377929A1 |google patents
ボクシングのレジェンドMarcel Cerdanの甥
このクランクの開発者は1940年代に活躍したフランスのボクシング界のレジェンドであるMarcel Cerdan(マルセル・セルダン)の甥にあたるそうです。
フランスの歌姫として知られるエディット・ピアフと恋仲であったことでも知られていましたが、ニューヨークでの試合に向かうために乗り込んだ飛行機が墜落し事故死した人でもあります。ピアフの代表曲の一つである「愛の讃歌」を捧げたと言われていますね。
CERDAN CRANKSET関連リンク
参考 CERDAN CRANKSET
参考 facebook
参考 Youtube
メモ
この手の発明や開発に関しては、昔から似たような話がいくつもあるようで、その代表的なものがBiopace Chainwheelsなどの楕円形のチェーンリングなどであり、海外のフォーラムなどを除くと、懐疑的に見ている人も少なからずいるようです。
「そもそも自転車の場合に上死点が存在するのか?」という考え方が基本的にあって、仮に上死点が存在したとしてもサイクリストがそれに応じたペダリングをするので上死点自体が有り得ないというわけですね。なるほど。