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自転車用トルクレンチの管理と校正について

自転車メンテナンスの必須工具トルクレンチの管理と校正

クロスバイクやロードバイクのメンテナンスに必須のトルクレンチの管理方法や校正について調べてみたことをまとめています。

クロスバイクやロードバイクのメンテナンスにトルクレンチ

BIKE HANDのトルクレンチYC-617-2S

クロスバイクやロードバイク等の自転車をメンテナンスするのに一つは持っておくと便利なトルクレンチ

というのも自転車パーツのいたるといたるところに締め付けトルクを示す数値が書かれているからです。

もしもその数値を守らないと、ねじ切ってしまったり、あるいはパーツをいためてしまったり、カーボン製だと割れてしまったりすることもあり、きちんとメンテナンスするためには正確なトルク管理が必要というわけです。

そんなわけで僕自身も愛車のクロスバイクをメンテナンスしたりする際にはトルクレンチを使っています。

トルクレンチと言ってもその用途によって精度も異なり価格はピンキリです。工具などは高ければ高いほど精度も使い勝手も良くなるものと思われますからきちんとした精度で管理したいと思う場合にはなるべく効果なトルクレンチを購入したほうが良いと思います。

僕のように自転車のメンテナンスでたまに必要になる程度であれば「安物でも良いかな」という考え格安なトルクレンチでも良いのではないかと思います。

BIKE HAND(バイクハンド)のコンパクトトルクレンチ

BIKE HANDのトルクレンチYC-617-2S

僕が購入したのは自転車パーツメーカーとして知られるBIKEHANDバイクハンドのトルクレンチです。

購入した価格は4000円程度。この価格帯のトルクレンチは他のメーカーでもいろいろとありますが、いずれも似たり寄ったりで、OEMで出所が同じだったりする場合もあると思います。

なので、このあたりの価格帯から選ぶのであれば、実際問題で悩むほどの違いは無いってことで、悩まずに好きなものを買うのがよろしいかと思います。

トルクレンチの管理と校正について

トルクレンチは計測機器の一種ですから、間違った保管方法や扱いをすると正確に計測できなくなることもあるため、保管方法や校正については注意が必要です。

トルクレンチは目盛りの下限に合わせて保管する

トルクレンチの管理の基本は目盛りを下限に合わせて保管

トルクレンチの保管の基本は、トルクレンチを使用し終わったら、目盛りを下限に合わせて保管するということ。

トルクレンチはバネの力を利用して計測しているため、目盛りをそのままにしておくと、バネが引っ張られた状態のままとなり、精度が狂ってしまう原因になるとのこと。

せっかく買ったトルクレンチを長く正確に使う為にも、この点だけは徹底しておきたいところです。

トルクレンチの校正

トルクレンチの校正

トルクレンチの精度を性格に保つためには定期的に校正と呼ばれるテストを行なう必要があり、校正にはトルクレンチテスターと呼ばれるものを使用します。

と言っても、とてもじゃないですが個人が買うようなものではないので、基本的にはメーカーなどにお願いして校正してもらうというのが普通のようです。実際問題でトルクが計測できてもその後の調整をどうするんだ?という問題がありますしね。

高級時計なんかを定期的にメーカーに戻してメンテナンスしてもらうような感じでしょうか。

トルクレンチの校正の頻度

トルクレンチの校正はどの程度で行なうのが良いのかについて調べてみたところ、トルクレンチのメーカーとして有名な東日のサイトによると10万回毎に校正・再調整らしいので、自転車の日常メンテナンスの場合だと、かなりの期間はそのままで大丈夫なのかもしれません。

ちなみにトルクレンチの校正費用はトルクレンチの価格の20%程度と思っていれば間違いないようです。

例えば、東日が製造しているオートバイ/競技場自転車用のトルクレンチMTQL40Nの定価が20,000円程度なので、一回の校正で4,000円程度と見積もっていれば良いのかもしれません。(正確にはメーカーに確認する必要があります。)

トルクレンチの校正5,000円〜という謳い文句のサービスもあるようですので、トルクレンチ全体で見た場合には、相場的にはもう少し高いのかもしれません。

トルクレンチの精度

トルクレンチは一般的にバネの力を利用してトルクが測定できるようになっているため、バネが疲れてくると精度が落ちてきます。

特に上限と下限については精度が狂いやすいそうで、例えば目盛りに2〜15Nmなどと書かれている場合、上限の15Nmや下限の2Nm付近のトルクはあまり信用しない方が良いようです。

とは言いつつも、自転車用などの小型のトルクレンチの場合、元々精度が出しづらいようで、東日などの有名メーカーのトルクレンチであっても精度が±5%だったします。

実際問題で趣味レベルの自転車メンテナンスで使用する限りにおいて校正に出すほどシビアなトルク管理が必要か?と言われると、そうでもないのかもしれません。

トルクレンチの代表的なメーカー

東日製作所
TONE(前田金属)
KANON(中村製作所)

自転車用として有名なのは、前述した東日のMTQL40NかKTCのデジラチェGEK030-C3Aあたりが評判が高いようです。

KTCのデジラチェGEK030-C3Aは少々値段が高いものの、自転車のメンテナンスで良く使う範囲の2~30Nmに対応していて、自転車用で高精度なものを求めると、ほぼ一択になるものと思われます。

トルクレンチの管理と校正まとめ

トルクレンチの管理と校正まとめ

僕がBIKE HANDのトルクレンチを買おうとした時に、商品レビュー欄で「校正が出来ないので使えない」などのレビューがあり、そこで初めてトルクレンチには校正が必要なのだということを知りました。

僕自身があまり細かい事を気にするタイプではないので、それほど気にせずに購入して今現在も使っていますが、せっかくトルク管理するのであれば、なるべく性格に管理したいなという気持ちから、トルクレンチの管理と校正について調べてみた次第です。

結論として、トルクレンチと言ってもバスやトラックのホイールのボルトを締め付けるような超大型のトルクレンチから、自転車用の小型のトルクレンチまで幅が広く、一般的と言えるのは自動車のエンジンを組む時に使うようなトルクレンチとなり、自転車用として販売されているようなトルクレンチは例外的なものになるようです。

実際問題で自転車のメンテナンスで必要なトルク管理は5〜15Nm程度、一番大きなトルクが必要なクランク部分でも30Nm程度なので、それほどの精度も必要ないのでしょう。

なので、保管する際に、目盛りを下限に合わせる、という最低限の基本さえ守っていれば、自転車用のトルクレンチの場合は、校正をわざわざ行なうほど精度を気にしなくて良いのかもしれません。

逆に言えば、1万円を切るような安いトルクレンチの場合、校正機能が無い場合も多く、そこまでの精度を求めない用途で使用して、明らかに精度が狂ってきたら買い替えるという、割り切った使い方をするという前提があるようにも思います。

それでも、トルクレンチが有ると無いとでは、メンテナンス時の安心感やキッチリ感はありますから、やっぱり必須工具の一つかなと思います。

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