スポーツバイクと呼ばれるロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどは、それぞれその用途や性能に応じたやいやが装備されています。
例えば、ロードバイクならば、転がり抵抗を少なくするために細いタイヤが装備されていますし、マウンテンバイクは、荒地でも走れるように太いタイヤが装備されています。
どのような太さのタイヤを装備させれば良いのかは、目的によっても変わりますし、時代によっても変わってしまうので、一概には言えないところがありますが、ロードバイクやクロスバイクに装備されている標準的なタイヤのサイズをまとめてみました。
ロードバイク標準的なタイヤサイズ
700x25C ~ 700x28C
ロードバイクの標準的なタイヤのサイズは「700x25C」と呼ばれるタイヤです。
700は直径を表し、25Cはタイヤの幅を表します。
700なので直径700mmのタイヤをだと思ってしまいますが、実際は25Cのタイヤの場合は、700mmに満たないのが普通です。
元々は700mmだったらしいのですが、タイヤの太さによって変わったりすることから「だいたい直径700mmになるタイヤ」というような認識でも良いかと思います。
タイヤは年々太くなる傾向にある
ロードバイクに装備するタイヤの太さは、一昔前は700x23Cが主流でしたし、さらにそれ以前では700x21Cや700x19Cなどの細いタイヤが装備されていましたが、今では見かけることさえほとんどなくなりました。
現在では700x25Cや700x28Cが標準になっていますし、まだ太くなる可能性もあります。
実際問題で、TREKは700x32Cなど、ロードバイクでも太めのタイヤが装着されています。
このあたりは、ワイドリムと呼ばれる最近のホイールでは、23Cに非対応のホイールもあるなど、諸事情も関係しています。
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エンデュランスバイクの標準的なタイヤサイズ
700x30C~700x32C
長距離を走ることを目的とした「エンデュランスバイク」には、オンロードだけではなく、石畳や荒地などを走行できるようなタフさや、パンクへの耐性などが求められるため、ロードバイクなどよりも太いタイヤである「700x30C」「700x32C」などのタイヤが標準になります。
フレーム自体も太いタイヤに対応していて、中には「700x35C」や「700x38C」など、より太いタイヤを装備したモデルもあります。
シクロクロスの標準的なタイヤサイズ
700x33C
オフロードをメインに走行することが考えられる「シクロクロス」は、ロードバイクよりもかなり太めの「700x33C」が標準的なサイズです。
また、タイヤの種類も凹凸のあるブロックタイヤになり、荒地を走っても耐えられるよな、パンクなどのタイヤ関係のトラブルが少なくなるように太いタイヤが採用されています。け
タフさだけでなく、クッション性も優先されるようなタイヤサイズというところでしょうか。
グラベルロードの標準的なタイヤサイズ
700x40C~700x50C
シクロクスよりもさらに荒地を走行することが想定されるようなグラベルロードはかなり太めのタイヤが装備されています。
クロスバイクの標準的なタイヤサイズ
700x30C ~ 700x38C
クロスバイクのタイヤも、以前よりは少し太くなり、「700x30C」が標準的な太さになっています。
近頃はクロスバイクもロードバイクなどと同じくジャンルが多様化していて、ロードバイク寄り、グラベルロード寄りなど、少しずつ特徴が異なる仕様になっているため、クロスバイクのタイヤのサイズも用途に応じて様々です。
傾向として共通しているのは、太いタイヤに対応してきている点で、700x38Cというかなり太いタイヤも装備できるようになっています。
タイヤの選択肢が増えるということは、いろいろな走り方が出来るということでもあり、楽しみ方の幅が増えて良い感じですね。
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ロードバイクやクロスバイクの標準的なタイヤサイズについてのまとめ
タイヤのサイズも多様化
一昔前はスポーツバイクの種類も今ほど細分化されていなかったので、ロードバイクだと700x23C、クロスバイクだと700x28Cなどという感じで、ほぼどこのメーカーも一律に同じ太さのタイヤを装備していた感じでした。
しかし、ロードバイクも多様化が進み、シクロクロスやグラベルロード、エンデュランスバイクなどのように、用途ごとに細分化され、それぞれの目的に適したサイズのタイヤが選択されるようになっています。
同時に、クロスバイクもロードバイクなどと同じように細分化され、それぞれの目的やコンセプトに応じたタイヤが装備されています。
なので、一昔前のようにロードバイクであれば700x23C、クロスバイクだと700x28Cのような感じで一括りに考えることが出来なくなっているというのが実際のところですね。
むしろ、自分がどのように自転車に乗るのかで、ライダー自身が好きなサイズを選ぶ、というようなスタイルに変化しているようです。
太いタイヤが使用できることでより目的にアジャストしたカスタマイズができる
ロードバイクもクロスバイクも、以前はフレームの設計の問題で、太いタイヤが装備できないというような問題もありましたが、現在では多くのロードバイクやクロスバイクで700x38Cなどの太いタイヤも装備できるようになっています。
なので、購入した後に、太いタイヤに取り替えるなど、以前とは違ったカスタマイズをすることもできるようになっています。
街乗り用途でもタイヤサイズが太くなれば、凸凹や段差を気にせずに快適なサイクリングができるので、自身が普段走行することの多い道路の状態などを考えて、より最適なタイヤを選ぶような時代になったんですね。
昨今の自転車ジャンルの細分化に伴い、わざわざ自身の欲しいスペックの自転車をカスタマイズして組み上げるということをしなくても、それなりに自分の用途に適した自転車を見つけられるようになっていますよね。
自身がどのように自転車に乗るのかで、自転車のジャンルを絞り込み、タイヤのサイズでさらに目的に応じた乗り方ができるように微調整をするというのが良いのかもしれません。
実際問題で、車道を走行している際に、コンクリートとアスファルトの境目などで段差があると、細いタイヤだと段差に引っかかってしまって転倒してしまいそうなこともあるので、街乗り用途では、700x23Cなどよりも太いタイヤの方がストレスなく走れたりするので、太いタイヤに変えるなどするのが正しいように思います。