僕は現在東京で生活をしていますが、元々は地方出身者なので、年に数回は帰省します。そして帰省した時に困るのが、移動手段です。
田舎は移動手段として自動車は必須ですが実家を離れて20年も経てば、自分用の自動車はもちろん無いですし、自転車すらもありません。かと言って田舎ですから移動手段がなければコンビニに行くのだって大変なことになります。
そんな時に、日頃乗っている自転車があれば、移動が便利になるのは勿論、地元の道をロードバイクやクロスバイクで走ることによって、今まで知らなかった地元の素敵な部分を見つけたりすることもできるかもしれません。
そうして考えるようになったのが、帰省時の輪行についてです。
僕が帰省する際の交通手段は飛行機です。果たして飛行機に自転車は預けられるのか?まずはそんな疑問から調べ物が始まります。
「飛行機には自転車みたいな大きなものを預けるのは無理なんじゃないかな?」「預けられても乱暴に積み込まれたりしたら嫌だな・・・。」などという疑問や不安があり、トライしてみる前から飛行機での輪行は諦めていました。
しかし、飛行場では輪行袋を持ち歩いている方を見かけることもありますから、実は飛行機を使った輪行は意外と簡単に出来てしまうものかもしれない・・・と考えるようになり、飛行機と輪行について調べてみよう、ということで、飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行する方法について調べてみることにしました。
各航空会社の飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行する際の対応
JAL 日本航空
JALでの対応については国内線手荷物のQ&Aに「Q.自転車は預けることができますか。」という質問があったので、その回答を要約すると
● 規定サイズ内(50cm×60cm×120cm) であること
● スポーツ用の場合は規定サイズ外でも考慮する
● 他の荷物と合わせて20kg以内は無料
● 20kgを超える場合は超過料金が必要● 運送中の揺れや振動での破損等は免責
● ハンドルは固定し、ペダルは外すか折り畳む
● タイヤの空気はなるべく抜いておけ(気圧の関係)
● 梱包する外装には名前を書け● 電動自転車は無理な場合がある
● 電動変速機も無理な場合がある
● 空気補充用ガスはCO2容量が28g以下を4個までなら可能
ANA 全日空
ANAでの対応については「ANA便で自転車をお預けになるお客様へ」という告知やQ&Aに【国内線】自転車を手荷物として預けることはできますか。という質問があったので要約すると
● 他の荷物と合わせて20kg以内は無料
● 20kgを超える場合は超過料金が必要
● 折りたたみ式自転車の場合はソフトケースに収納
● 折りたたみ式自転車ではない場合3辺の合計が203cm以内
● ソフトケースやダンボールでの梱包
● 自転車の修理用工具などは機内に持込めない場合があるので預ける
SKYMARK スカイマーク
SKYMARKでの対応については「自転車を手荷物として預けることはできますか。」という質問で答えがありました。
● 重量が32kg以内
● 総重量が20kgを超えると超過手荷物料金
● 他の荷物との合計が100kg以内
● 大きさが50cm×60cm×120cm以内
● 上記規定サイズを超える自転車については搭載可能な場合はのみ
● 自身で梱包する
● 電動自転車は不可
フジドリームエアラインズ
フジドリームエアラインズでの対応についてはQ&Aで「自転車は預けられますか」という質問がありました。
● 折りたたみ式以外は不可
● 折りたたみ式でケースに収納されたもののみ可能
● 自転車のサイズの連絡必須
天草エアライン
天草エアラインでの対応については「お預けのお手荷物」で自転車について下記のように言及しています。
お預け可能なお手荷物の大きさ・重さ
50cm×60cm×120cm以内
※貨物室のスペースの関係上、スキー板やサーフボード・自動車・ダイビング器材・ゴルフバック等の大きなお手荷物はお預かりできない場合がございます。
一応、原文のママ記載しましたが、自動車の部分はおそらく自転車かと思います。
飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行をする際のポイント
飛行機での輪行には、電車などと違って気をつけなければいけない点がいくつかあるようです。
デリケートなパーツなどは外しておいた方が無難
輪行する際には、ハンドルの固定とペダルとホイールの取り外しは必須のようです。
また、ディレーラーなども圧力が掛かった際に曲がってしまう可能性があるものは、多少面倒でも外しておいた方が無難と思われます。
傷つきそうなものにはカバーをする
飛行機が意外tお揺れるため、揺れや振動などで傷つきそうなもの、あるいは傷つける原因となりそうな物にはカバーをしておいた方が良いでしょう。
例えば、ホイールを外した場合スプロケットなど鋭利なパーツなので、振動があるとフレーム等を傷つける可能性もあります。それらを防止するためにカバー等をして保護しておいた方が無難です。
タイヤの空気圧は下げておく
上空は気圧が低くなる関係で空気が膨張してタイヤが爆発する可能性があるとのこと。事前にタイヤの空気は抜いておいた方が良いようです。
クロスバイクの場合は大きめの輪行袋
クロスバイクのフレームサイズは一般的にロードバイクのフレームよりも大きめなので、サイズの小さいロード用の輪行袋を使用すると、フレームがはみ出してしまう可能性があるため、大きめの輪行袋を用意すると良いでしょう。
ちなみに、輪行袋には横型と縦型があるようですが、縦型の方がサイズ的にはコンパクトになるようです。
エンド金具
ホイールを外した後のフォークを守るための金具です。この金具が無いと自転車に圧が掛かった場合、フォークやフレームが歪むなどが考えられます。
フロント用とリア用があり、一般的なロードバイクの場合はフロントは100mm、リアエンド幅が130mmのものが標準です。クロスバイクの場合は135mmが多いと思います。ディスクブレーキのロードバイクだと142mmが標準になりますが、自転車それぞれで異なるので事前にメーカーサイトやショップなどで確認しておいた方が良いでしょう。
飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行するのまとめ
ロードバイクやクロスバイク輪行と言えば、まずは電車を思い描きますが、自転車を常に自分の目の届く範囲に置ける電車とは違い、飛行機は自転車を機内に持ち込むことが出来ないため必ず手荷物として預ける必要があります。
なので、一旦預けてしまうと、そこから先、どのような扱いを受けるかまでは管理できません。
取扱注意にしてもらったとしても、何らかの不具合は出る可能性もあるので、基本的にはディレーラーの類などもホイールやペダルと一緒に外しておいて、現地で組立して再調整、というのが基本になりそうで、電車の輪行と比べるとハードルは高くなるでしょう。
しかしながら、もう少しややこしい手続きや、事前の連絡などをしなければいけないと思っていた僕としては、飛行機での輪行の手続きは普通の荷物を預けるレベルで簡単に行えるということで、預け入れに関してはハードルが低いんだなと思います。ロードバイクやクロスバイクであっても、規定サイズ内であれば普通の荷物を預けるのと基本的には同じなのですね。
飛行機は僕のように年に数回は飛行機に乗る人もいる反面、一生乗らない人も居るくらいなので、他の交通手段に比べれば利用機会が少ないのが飛行機なのでロードバイクやクロスバイを飛行機で輪行する機会はなかなかないかもしれません。
しかし、飛行機を使って移動するような遠い場所を自転車で走れば日頃走る場所とは全く違う新鮮な感覚でサイクリングを楽しめるんじゃないかと思いますから、チャレンジしてみる価値はありそうですよね。
以上、ロードバイクやクロスバイを飛行機で輪行する方法についてまとめてみました。輪行に関する本も調べるといろいろありますね。それだけ魅力的だということなのでしょう。
リムジンバスの輪行に関する情報は下記の記事でまとめているので参考にしてください。
輪行についての記事一覧
参考 新幹線で自転車を輪行する方法
参考 リムジンバスへ自転車を預ける方法
参考 バスで自転車を輪行できるサービス
参考 自転車宅配サービス一覧
参考 全国のサイクルトレイン