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レビュー 工具

【自転車工具】ブレーキシューチューナーで自転車のブレーキシューの調整をしたら便利すぎて驚いた

更新日:

ブレーキシューチューナーを使ってブレーキの調整をしてみた感想

クロスバイクのブレーキシューの位置をブレーキシューチューナーを使用して調整しました。

クロスバイクやロードバイクのブレーキシューの調整は簡単なように思えて、位置や角度などミリ単位の微調整が必要で意外と手こずってしまうパーツですが、ブレーキシューチューナーという工具を使用することによってブレーキシューの調整を簡単に行えるようになるので紹介しておきたいと思います。

ブレーキシューチューナーとは

レーキシューチューナーとは

ブレーキシューの調整を楽にする工具

ブレーキシューチューナーとは、その名の通りで自転車のブレーキシューの調整(チューニング)を行うための工具です。

ブレーキシューとは、ホイールのリム部分に押し当ててブレーキを掛けるためのパーツです。ブレーキレバーを引いた時にこのブレーキシューがきちんとリムに押し当てられるように取り付けられていないとブレーキを正しく制動させることができません

なので、ブレーキシューは正しく取り付けておく必要があります。

しかしながら、ブレーキシューの位置はミリ単位で調整する必要がありますし、取り付ける角度もリムに平行にすれば良いわけではなくトーインと呼ばれる少し斜めになった角度で取り付ける必要があるため、素人にとっては少々調整が難しいと思われるパーツの一つです。

実際問題で僕自身も過去にブレーキシューの調整で失敗をしたことがあります。

ブレーキシューの取り付けが正しく出来ていなかった結果、ブレーキシューがリムだけではなくタイヤに触れていて、タイヤに穴をあけてパンクさせてしまい、タイヤとチューブを台無しにしたことがあります。

それ以来、ブレーキシューの位置が正しいかどうか不安に感じていたりするので、ブレーキシューの位置をセミオートマチックな感じで調整できるブレーキシューチューナーを試してみようと思い立ったわけです。

トーインとは

ブレーキシューのトーインとは

ブレーキシューのトーインとはリムに対してブレーキシューの角度を付けることを言います。

ブレーキシューの角度を付けることでブレーキの制動が良くなるなどのメリットがあるため、シマノのディーラーズマニュアルでもトーインを付けるように説明されています。

ブレーキシューの取り付け
Photo via:シマノディーラーズマニュアル

シマノのディーラーズマニュアルによればブレーキシューの後ろ側に0.5mmの隙間ができるように調整しなければいけないようですが、実際問題で目視で角度を付けるのは大変です。

そこで便利なのが、ブレーキシューチューナーというわけです。

ちなみに上図の(Z)のリムの外周から1mm下げた場所への調整もブレーキシューチューナーを使うことで調整ができます。

ブレーキシューチューナーを使用してブレーキシューを取り付ける

ブレーキシューチューナー

BIKEHAND ブレーキシューチューナー

ブレーキシューチューナーはいろいろなメーカーのものがありますが、僕が選択したのは BIKEHAND(バイクハンド)のブレーキシューチューナーです。

湾曲した薄い緑のプレートで大人の指と同じくらいの大きさです。

ブレーキシューチューナーの左右

ブレーキシューチューナーには右用と左用があり、表面にはLとRの表記があります。

よく見ると、微妙に角度が付けられていてトーインが出せるようになっているのが判ります。

ブレーキシューチューナーの使用方法

ブレーキシューチューナーの使用方法

調整するブレーキシューを仮止めする

1.ブレーキシューチューナーを使用する前に、調整するブレーキシューがリムに当たる位置に仮止めしておきます。

ブレーキシューチューナーを取り付けてブレーキで挟む

2.ブレーキシューチューナーの左用右用を間違えないように取り付けます。

3.ブレーキシューチューナーは小さなL字型の鈎になっているので、それをリムの外周に沿わせるようにセットします。

4.ブレーキシューチューナーをセット出来たらブレーキアームを閉じてブレーキシューでブレーキシューチューナーを挟みます。

ブレーキシューの位置を調整する

5.ブレーキシューを固定しているボルトを少し緩めればブレーキシューが動かせるようになるのでブレーキシューをブレーキシューチューナーに添わせて位置を調整します。

6.位置の調整が出来たらボルトを閉めてブレーキシューを固定します。

ブレーキワイヤーを調整する

7.ブレーキワイヤーを引っ張ってテンションを調整した後にブレーキシューチューナーを取り外して作業終了です。

ブレーキシューチューナーを使用した調整結果

ブレーキシューチューナー

ブレーキシューチューナーを使用して調整したブレーキシューを上から見た状態です。

写真では判りづらいですがブレーキシューに角度が付いてトーインが出せているのが判ります。

ブレーキシューのトーイン

ブレーキシューチューナーを取り除いた後のブレーキシューの状態です。

トーインは0.5mmなので、やはり写真では判りづらいですがトーインが綺麗に出されています。もちろん上下の位置も問題なく調整できています。

ブレーキシューチューナーを使用するメリット

正直なところブレーキシューチューナーなんて必要ないと思っていたんですが、いざブレーキシューチューナーを使ってみると、どうしてもっと早くから使わなかったのかと思うような素敵なものでした。

実際問題でそれまで僕がブレーキシューの調整をする時は何度も何度も位置調整をしていたわけで、今までしてきたその苦労は何だったのかというくらいにあっけなくブレーキシューの調整が出来てしまい大変驚きました。

自転車関連の道具や工具は実際使ってみると別に無くても良いかなと思えるものも意外と多く、後々は使わなくなるものもあるのですが、このブレーキシューチューナーに関してはブレーキシューの交換の際には必ず使用する工具になりそうです。

特に過去に失敗して痛い目に遭ったことのある僕のような人にとっては、しっかりと確実に所定の位置にセットできるブレーキシューチューナーを使用して調整することで安心感が得られるというのは大きなメリットです。

ブレーキシューは消耗品ですし、リムから剥離した金属片が刺さってブレーキを掛けた際に異音が出たりすることもあり、意外と頻繁に取り外することのあるパーツです。

僕自身あまりブレーキシューの位置調整が得意ではなく、できるだけ調整は避けて通りたいと考えていたのですが、ブレーキシューチューナーがあればメンテナンス作業が非常に楽になるのは間違いなく、いろいろな人におすすめしたくなるくらい素敵な物だと思います。

ブレーキシューの調整に頭を悩ましている人には絶対おすすめできる工具なので機会があれば是非使ってほしいと思います。すっごい便利ですよ!

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