
Photo via:http://www.yurakirari.com/yuranosato/tenpo/kunitachi.php
多摩川サイクリングコース(通称:多摩サイ)は、多くの自転車愛好家がサイクリングを楽しむ人気のスポットです。
僕自身も、自宅から最もアクセスしやすいサイクリングコースということもあり、よく走りに行きます。
多摩川沿いの開放的な景色の中、河川敷で野球やサッカーを楽しむ人たちを横目に、のんびりとペダルを回す時間はとても気持ちが良くて、僕のお気に入りコースの一つです。
そんな多摩サイを国立方面へ向かって走っていると、気になる建物が目に入ってきます。
外側から眺めるだけでは、何の建物なのかよく分からないこの施設。
実はここ、かつて国立市の市民プールがあった場所に建てられた 「国立温泉 湯楽の里」というスーパー銭湯 なのです。
国立温泉 湯楽の里へ行ってみた
スーパー銭湯が好きな僕としては、非常に興味深い施設です。
多摩サイを走っている時にも、何度となく「入ってしまおうか」と悩んだものですが、「自転車に乗っている最中に立ち寄ることができるのか?」などと疑問もあったため、訪問するのを躊躇していました。
しかし、「行きたいものは行きたい!」ということで、国立温泉 湯楽の里へ行ってきましたので、レポートしたいと思います。
なお、ブログ記事ではできるだけ多くの写真を掲載したいと常々思っているのですが、今回ばかりは温浴施設という場所柄、館内での写真撮影は遠慮したため、記事内の画像は主に公式サイトの写真を引用しています。
国立温泉 湯楽の里への入館〜受付
一階は広い駐車スペースになっており、館内への入口は二階にあります。
まずは下足箱に靴を入れて鍵を取り、受付へ向かいます。
受付では初回利用者向けに簡単な説明があり、その際に 磁気プレート付きのリストバンド が渡されます。
入館料は土日でおよそ1,000円前後(最新の料金は公式サイトを確認してください)。
料金は すべて退館時の一括精算方式 になっており、館内の飲食・自販機などの購入は、このリストバンドで管理されます。
財布をロッカーに入れたままでも、リストバンドで全て完結するため、近年のスーパー銭湯に多い便利なシステムです。
タオルとシャンプーとボディーソープについて
タオル・シャンプー・ボディソープについて
日頃から銭湯へ行く方はご存じのとおり、シャンプーやボディソープは備え付けのものを無料で利用可能 です。
通常はフェイスタオル・バスタオルを持参するのが一般的ですが、多摩サイを走っていて「ちょっと寄って行こうかな」という場合、タオルを持ち合わせていないことも多いと思います。
そんなときでも心配ありません。
フェイスタオル・バスタオルは館内でレンタル可能 で、セットでおよそ200円ほど。
「荷物を増やしたくないサイクリスト」にはかなりありがたいサービスです。
要するに、特に入浴の準備がなくても入れる、というわけです。
館内着とは?サイクリストに嬉しい理由
国立温泉 湯楽の里では、館内着(浴衣のようなリラックスウェア) をレンタルできます。
館内着はお風呂以外のスペースで着用するためのもので、着脱も簡単なので、そのまま気軽に湯船へ向かうこともできます。
通常の銭湯であれば、入浴後にそのまま自分の服へ着替える必要がありますが、湯楽の里では 自分の服はロッカーに入れたまま、館内着で過ごすことが可能。リラックスして休憩するにも最適です。
館内着が不要であれば断ることもでき、その分料金は安くなります。
この館内着のサービスが、実はサイクリストにとって、非常に嬉しいサービスだと僕は思うのです。
いや、むしろ、サイクリスト向けのサービスと言っても過言ではないかもしれません。
サイクリング中に寄り道する場合、問題になるのが サイクルウェアでどう過ごすか という点です。
ロードバイク・クロスバイクに乗る際は、通気性やフィット感のために、ピッタリしたサイクルジャージを着用することが多いと思います。
しかし、サイクルジャージのまま館内を歩き回るのは気まずいですし、休憩スペースでくつろぐにも落ち着かないですよね。
そこで館内着の出番です。
館内着があれば、サイクルウェアしか持っていなくても気兼ねなくリラックスできるというわけです。
これは、サイクリストにとってかなり大きなメリットであり、「むしろサイクリストのためにあるサービスでは?」と思えるほど便利です。
国立温泉 湯楽の里で入浴してみた感想
受付を済ませて浴場へ向かうと、まず驚くのがその広さ。
一般的なスーパー銭湯よりも空間にゆとりがあり、リラックスできる雰囲気が漂っています。
浴場は、飲食スペースと休憩スペースの奥に位置し、脱衣所には鍵付きロッカーが並びます。鍵が付いているロッカーが使用可能なので、空いている場所を自由に選べます。
浴場のつくりと特徴
特に印象的だったのが、身体を洗うスペースの「間仕切り」。
一般的な銭湯だと隣との距離が近く、どうしても周りを気にしてしまいますが、国立温泉 湯楽の里では1つひとつのブースが仕切られており、隣の人があまり気になりません。
親子で行った際には区切られてしまうため少し不便な場面もありますが、他の利用者との距離感が保てる点は大きなメリット。清潔感もあり、初めて訪れる人でも使いやすいと感じました。
国立温泉 湯楽の里の露天風呂最高!
立温泉 湯楽の里には、一般的なスーパー銭湯と同じく通常の浴槽のほか、冷水風呂・サウナといった定番設備がひと通り揃っています。
その中でも特に評価が高いのが、施設の大きな特徴である 露天風呂 です。
多くのスーパー銭湯に露天風呂はありますが、国立温泉 湯楽の里の場合は、内湯以上に露天スペースを重視した設計になっており、非常に開放感があります。
多摩川沿いの立地を活かして、空が大きく抜けて見えるため、広々とした空間で湯に浸かれるのが魅力です。
露天エリアは 天然温泉 が使われており、ジェットバスやベンチなどリラックス設備も充実。
開放的な気分を味わうには文句なしの環境です。
さらに、天気が良く空気が澄んだ日には、なんと 富士山を眺めながら温泉につかれる こともあるとのこと。
景観まで楽しめる露天風呂は、湯楽の里を訪れたら必ず押さえておきたいポイントです。
国立温泉 湯楽の里での食事

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食事処も充実しています。
まず、店内はとても広く、テーブル席と座敷席の両方があります。どちらもゆったりとしたスペースが確保されており、それだけで快適さを感じられます。
僕が訪れたのは日曜日の昼間で、銭湯としては混雑しやすい時間帯ではありませんでした。そのため、店内はかなり空いていて、とても居心地が良かったです。

Photo via:http://www.yurakirari.com/yuranosato/tenpo/kunitachi_photo.html
食事処は大きな窓があり、多摩川方面を一望できます。
食事をしながら、多摩サイクリングコースを走るサイクリストたちを眺めることもでき、これがまた楽しいひとときです。
肝心の食事についてですが、メニューの内容や質は、チェーン系のファミリーレストランをイメージすれば大きく外れることはないと思います。ハズレはなく、価格もほとんどが1,000円以下。ボリュームも十分なので、満足度は高いです。
また、スーパー銭湯にとってビールは重要なポイントですが、ここではありがちな小さなグラスや焼き物カップではなく、しっかり量の入ったグラスで提供されます。これは嬉しいですね。
…とはいえ、自転車で来た場合はビールはNGですけどね(笑)。
国立温泉 湯楽の里での休憩

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国立温泉 湯楽の里の特徴のひとつが、充実した休憩所です。
上の写真は休憩スペースですが、リクライニングチェアが並んでおり、爆睡している方も多数いらっしゃいました。おそらく朝から来て、一日中のんびり過ごしているのでしょう。
漫画本なども充実していて、一日過ごそうと思えば十分可能です。
館内での過ごし方を考えると、館内着をレンタルしてまず入浴。その後、休憩所でソファに座ってダラダラ過ごし、腹が減ったら食事処で食事をし、また浴場へ…というような一日のサイクルも楽しめます。
ちなみに、僕が訪れたのは日曜日の正午頃でしたが、休憩所はすでに満員状態。同じことを考える人が多いため、混み合う時間は席の確保が難しいかもしれません。
とはいえ、休憩スペースが満席でも、館内には他に座れる場所が十分あるので、困ることはありませんでした。
国立温泉 湯楽の里と自転車
一人で行っても、家族で行っても、充実した時間を過ごせる国立温泉 湯楽の里ですが、ここでは自転車に関する情報にも触れておきます。
サイクリストもチラホラ
自転車駐輪場について大事なポイントのひとつが駐輪場です。残念ながら、スポーツバイク専用の駐輪スペースはなく、一般的な駐輪スペースしかありませんでした。
ママチャリなどの場合は問題ありませんが、スタンドのないロードバイクなどでは、立て掛ける場所がないため駐輪には工夫が必要です。
せめてサドルを引っ掛けられる簡易的な設備でもあれば、立ち寄りやすさは大きく変わるのですが…。
なお、これはあくまで僕がチェックした時点での話なので、もしかすると既に設備が整っている可能性もあります。
国立温泉 湯楽の里まとめ
国立温泉 湯楽の里をサイクリスト目線で総合的に評価すると、駐輪スペースの課題はあるものの、非常に満足度の高い施設だと思います。
スーパー銭湯は、土曜や日曜の夜は混雑して「イモ洗い状態」になりやすく、正直、あまり快適とは言えません。しかし、平日や週末の昼間であれば比較的空いていることが多く、快適に過ごせます。
料金もリーズナブルで、食事無しなら約1,000円、食事込みでも2,000〜3,000円程度。一日ゆったりと過ごせることを考えると、かなりお得感があります。
多摩サイをサイクリング中に「湯楽の里」が気になったら、ぜひ立ち寄ってみてください。きっとリフレッシュできる時間を過ごせるはずです。








