ロードバイクやクロスバイクは盗難に遭いやすいこともあり、乗らない時は室内に保管するのが一般的です。
自転車を室内に保管するためには自転車を自立させられる専用のスタンドを使用する必要がありますが、ディスプレイスタンドやメンテナンススタンドなど、いろいろなタイプの自転車スタンドがあります。
それぞれの自転車スタンドの特徴や用途などを解説しながらどのタイプの自転車スタンドを選べば良いのかを考えてみたいと思います。
また下記の記事は室内自転車スタンドに関する記事の一覧です。これらの記事も併せて読むとより理解が深まるかと思います。記事一覧のリンクはこの記事の下部にも記載しています。
室内保管用自転車スタンドの種類と特徴
室内用の自転車スタンドにはいろいろな種類や形状のスタンドがあります。
賃貸アパートなどでも設置できるタイプや、小型で狭い部屋でも邪魔にならないタイプなど、室内保管する自転車の数や配置などを考慮しながら、それぞれの環境に適した自転車スタンドを選ぶのが正しい選び方になるかと思います。
フックスタンド式
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台座の付いたスタンドにフックが備わったタイプの自転車スタンドで、最もスタンダードなタイプの自転車スタンドかと思います。
複数台保管に対応したスタンダードな自転車スタンド
クレードルと呼ばれるフックを追加することで複数台の自転車でも対応できるようなものもあります。
例えばMINOURAのP-500AL-6Sなどは最大4台に対応しているので、夫婦や家族でロードバイクやクロスバイクを楽しむような家庭などでは非常に重宝する自転車スタンドです。
ただし強度が高くなればなるほど大きく重たくなってしまうところが弱点でもあります。
置き場所の問題
それなりに高さがあることや、複数台の自転車を保管するのに用いることを前提としている自転車スタンドのため、台座の足幅でそれなりのスペースを取ることになり、広さに余裕のある部屋でないと設置場所に悩むことになると思います。
また、少なからず転倒のリスクがあることも懸念しておく必要があります。
小型のディスプレイスタンド
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フック式スタンドに小型版で一台用のディスプレイスタンドです。
コンパクトかつ軽量で、転倒のリスクも少ないので狭い部屋などに適した自転車スタンドです。
僕も実際このタイプの自転車スタンドを使用していますが、ちょっとしたメンテナンスの際にも使用できるので便利な自転車スタンドです。
突っ張りポール型の自転車スタンド
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伸縮するポール縦に使用して天井と床との間で突っ張ることでポールを固定して、ポールの間に備わったフックに自転車を掛けて保管するタイプの自転車スタンドです。
二台置きで省スペースとディスプレイ効果が高い
このタイプの自転車スタンドは、高さが出せるので、自転車を二台上下に配置して吊り下げるなどができ、省スペース化やディスプレイ効果が大きいことが特徴になります。
一般的には壁際に設置することが多いと思いますが、部屋の広さに余裕があるのであれば、室内のどこにでも設置できるのもこのタイプの自転車スタンドの利点の一つです。
天井と床への負荷が大きい
自転車を二台掛けると20kg近い重量になるので、強固に固定するために突っ張りを強くする必要があり、天井と床への負荷が大きくなるという問題があります。
特に天井は突き上げへの負荷に対して弱い場合が多く、和室などの場合は天井が抜けたりすることも考えられるので、設置前には必ず天井の強度を確認し、当板をするなどで負荷を分散させる必要があるでしょう。
固定力に不安
しっかりと固定することさえ出来れば転倒などの心配も少ないスタンドですが、実際はボルトなどで固定しない限りは、固定部分が滑ったり、時間とともに緩んだりしてきます。また、構造上極端に重たいものを支えることは出来ません。
MINOURA(ミノウラ) バイクタワー25 D(支柱3分割式)ブラック ディスプレイスタンド突っ張り式 ブラック ブラ...
壁設置型自転車スタンド
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壁にフックや自転車を固定するための固定器具を取り付ける自転車スタンドです。
ディスプレイ効果が高い保管方法
このタイプの自転車スタンドは最もディスプレイ効果の高い設置方法になるので、お気に入りのロードバイクなどを部屋に飾る目的であれば最高の選択肢の一つになると思います。
上記の製品はフック式で横置きタイプすが、クリップ式で前輪を固定する縦置きタイプの壁掛け式の自転車スタンドもあります。
取り付け場所の問題
壁に取り付けて、それなりの重量のある自転車を吊り下げることが前提なので、設置するためには壁に太いボルトを打ち込む必要があります。
必然的に壁への負担も大きくなるため、実際には壁ではなくて、柱などに固定することになります。
以上の条件から、持ち家であれば、選択肢としてまだ考えられると思いますが、賃貸などでは設置が難しいスタンドです。
縦置きの自転車スタンド
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自転車を縦置きするタイプの自転車スタンドです。
クランクで固定するものや、前輪で吊り下げるものなど、縦置きタイプの自転車スタンドは各社違った方法で固定するものが多く、単純な機構ながら「あぁこれはよく考えられているなぁ」などと関心することが多かったりもします。
狭い場所や玄関などへの設置に
縦置き肩の自転車スタンドの最大のメリットは少子ペース化です。横置きタイプの自転車スタンドに比べると半分ほどのsペウで自転車を室内保管できるので、玄関などの狭い場所での保管に便利です。
おすすめはサイクルロッカー
いろいろなタイプの縦置き型の自転車スタンドがある中で、個人的に最もおすすめなのが、サイクルロッカーの縦型スタンドです。
サイクルロッカー(CycleLocker) 室内用縦置き自転車スタンド クランクストッパースタンド CS-650 (RED)
物置タイプの縦置き自転車スタンド
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自転車専用のロッカーのように自転車を縦置きで収納できる自転車スタンド。
4本の鉄柱で支える仕組みなので天井と床を使って固定させれば安定感が出せます。また、突っ張りポールタイプの自転車スタンドとは違って、天井には触れる程度で押し当てれば良いので負荷が少ないのも良いところです。
また、網棚が付属しているので、自転車用品やバッグなどもまとめて保管できるというのは、いろいろと増えていく自転車用品をまとめてられてとても魅力的です。
見た目的な魅力は皆無になってしまいますが、狭いスペースを有効に活用して自転車を保管したい場合には候補に挙げたい自転車スタンドです。
輪止め式の自転車スタンド
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自転車のタイヤを固定したりハブ部分のスキュワー部分に引っ掛けるなどする輪留め式の自転車スタンド。
スタンド事態がコンパクトで置き場所を取らないため、必要な時に必要な場所で自転車を立てられるなどのメリットがあります。
クランプ式メンテナンススタンド
本来はメンテナン用のスタンドで、スキュワー部分を挟んで自転車を立てるためのスタンドです。
コンパクトで軽量であることや、メンテナンスにも使いやすいというメリットがありますが、固定させるには手動でスタンドを開かなければいけないので、日常的なスタンドとして使用するには気軽さが損なわれる問題があります。
基本はメンテナンススタンドなので、後輪を浮かせてチェーンの清掃や、シフトワイヤーの調整などでは手軽で便利なスタンドです。
ミノウラ(MINOURA) 自転車 ディスプレイスタンド DS-30BLT スタンド型1台用 リアハブ固定型、一般用スタンド
メンテナンススタンド
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その名前の通り、自転車をメンテナンスするためのスタンドで、作業しやすい高さが出せる、六角レンチなどの工具を置く受け皿などが備わっているのが特徴です。
メンテナンス時にもしっかりと安定させるため、広めの台座(脚)、スキュワー部分で固定できるなどが特徴です。
自転車スタンドとして使用することもできますが、基本的にはクランプでフレームを固定する方式が採用されているため、日常使いで頻繁に自転車を乗せ降ろしするのにはストレスを感じてしまうこともあると思います。
ディスプレイスタンドとメンテナンススタンドの違い
自転車スタンドを探すと、ディスプレイスタンドとメンテナンススタンドの両方が候補に挙がるかと思います。
どちらも同じように見えるので、保管とメンテナンスを同じスタンドで出来れば便利というところがあります、例えば、ディスプレイスタンドを使用してメンテナンスが出来たり、ディスプレイスタンドを日常の保管時にも使用するというような具合です。
用途が違うので一長一短がある
ディスプレイスタンドは展示用、保管用の自転車スタンドで、メンテナンススタンドは整備用の自転車スタンドです。
自転車を固定して自立させるという点では機能は同じなので、いずれもディスプレイとメンテナンスで兼用することはできますが、やはりそれぞれの用途で使いやすいような特徴が備わっているため、一長一短があるというのが実際のところです。
ディスプレイスタンド
日常で使いやすいように、自転車の上げ下ろしがしやすくなっています。その分、しっかりと固定させるという点では弱いのでメンテナンスに使用する場合には車体が動いてしまうなどで、ストレスを感じることになります。
また後輪タイヤが接地しているスタンドやクランクを固定するようなスタンドではクランクを回すことができないので、チェーンのメンテナンスなどでは使用することができません。
メンテナンススタンド
自転車を整備・メンテナンスするということが前提なので、自転車をしっかりと固定することができます。逆に言えば取り付けの際の手間が増えるというわけで、日常的に自転車を上げ下げする場合にはストレスを感じるようになります。
ホイールを外して清掃や調整をしたり、チェーンの清掃などのメンテナンスでは圧倒的にメンテナンススタンドが使った方が作業が捗りますが、ディスプレイスタンドとしては、ゴツい、場所を取るなどの問題が出てくるものと思います。
ディスプレイスタンドもメンテナンススタンドも用途に応じて使い分けるのが理想
上記のように同じ自転車スタンドでも、それぞれの特徴が異なるので、兼用するというよりは、目的に応じて使い分けるというのが良いと思います。
ただ、個人的な経験として、チェーン清掃やちょっとした調整レベルのメンテナンスであれば、ディスプレイスタンドだけでも十分な場合も多いので、自分がどの程度まで整備・メンテナンスを行うかでメンテナンススタンドの購入を考えるのが良いかと思います。
室内保管用自転車スタンドメーカー
ロードバイクなどのスポーツバイクの自転車メーカーの多くはヨーロッパやアメリカにありますが、自転車スタンドを探すと、意外と日本メーカーが多いことに気が付きます。(もちろん中国メーカーも多いですがメーカーとして有象無象なので今回は省きます。)
有名なのはミノウラ、アイリスオーヤマ、サンワダイレクト、丸八工機、サイクルロッカーあたりになるかと思います。格安で機能的な製品が多いのはドッペルギャンガーやGORIXあたりがあるでしょうか。
上記のメーカーの中ではミノウラが圧倒的に有名かつ品質もしっかりとしている印象なので、個人的にはちゃんとした製品が欲しい場合にはミノウラの製品を選択することが多いです。
おすすめ アイリスオーヤマ 自転車スタンド
おすすめ サンワダイレクト 自転車スタンド
おすすめ 丸八工機 自転車スタンド
おすすめ サイクルロッカー 自転車スタンド
おすすめ ドッペルギャンガー 自転車スタンド
おすすめ GORIX 自転車スタンド
メーカー公式ページ
室内保管用自転車スタンドの選び方のポイント
上記のように室内保管用の自転車スタントと言っても、様々なタイプの自転車スタン保管存在し、どのタイプを選択するかは結局、部屋の広さやどのように保管をしたいのかによって変わってくるものと思います。
ディスプレイ目的なら横置き自転車スタンド
部屋の広さに余裕があり、自転車に乗っていない時にも自転車を見て楽しみたい、自転車をインテリアの一つとして活用したいなどの場合は圧倒てきに横置きのディスプレイスタンドが良いと思います。
複数台持ちであれば、上下に設置できるもの以外に選択肢がなくなってきますが、一台であれば、背の低いスタンドの方が、日常使いではストレスも少なくなります。
我が家では部屋が狭くて無理ですが、どこかのおしゃれなカフェのようにさりげなく部屋に自転車を飾るというのは、一つの理想でもありますよね。
狭い場所の活用なら縦置きの自転車スタンド
限られたスペースで自転車を室内保管するのであれば、縦置き型の自転車スタンドがベストになります。特にサイクルロッカーやiwa(丸八工機)などのメーカーの縦置きスタンドのような、自転車を垂直に置けるようなスタンドは玄関横や部屋の隙間スペースでも設置できるので省スペースでも自転車の室内保管が実現できます。
また上記のメーカーのスタンドは構造もシンプルなので、インテリアとしても機能すると思います。
サイクルロッカー(CycleLocker) 室内用縦置き自転車スタンド クランクストッパースタンド CS-650 (RED)
省スペースで自転車を室内保管したいなら物置型か高さのある自転車スタンド
保管スペースに余裕がないけどとにかく自転車を室内保管したいという場合には、省スペース化が実現できる物置タイプの自転車スタンドか、高い位置に設置できる自転車スタンドになるかと思います。
個人敵には高い位置の自転車スタンドは床に物を置ける利点はありますが、上げ下げが面倒に感じてしまうのと、転倒などの心配もつきまとうので、そのあたりで躊躇してしまいます。
適切な室内用自転車スタンドはそれぞれの環境や条件によっても変わってくるものなので、上記の点を踏まえていろいろと検討してみるのが良いかと思います。