クロスバイクやロードバイクはもちろん、一般の自転車も含めて、自転車は盗難被害に遭いやすいものの一つです。
盗難被害を防止するためには、基本中の基本として「施錠」することが必要です。
自転車を施錠するための鍵を探すと、いろいろなタイプの鍵があり、その値段も様々です。
車体価格の1/10程度が、盗難防止に掛けるべき費用の目安と言われたりもしますが、何かと出費の多い自転車ですから、なるべく出費を抑えたいというのも実際のところかと思います。
今回は、自転車を施錠する鍵のグレード(価格)についての考え方をまとめてみました。
自転車用の鍵についての考え方
U字ロックで間違いない
自転車盗難防止用の鍵は様々なタイプの鍵がありますが、個人的にはもう「U字ロック」一択で良いと思っています。
コンパクトさには多少欠ところがありますが、ワイヤー錠などのその他の鍵よりも圧倒的に防御力が高いですし、持ち運び自体もそれほど不便を感じるものではありません。
コンパクトなU字ロックであれば、サイクルジャージの背中のポケットに収まるくらいのものだってあるのです。
パナソニック(Panasonic) ミニU型ロック [ブラック] シリコンカバー Wディンプルキー NSAJ087-B自転車
U字ロックのメリット
● 防御力が高い(切断や曲げに強い)
● 程よい大きさ
● 手頃な価格
● ワイヤーロープと併用で地球ロックもできる
ABUS(アバス)かKRYPTONITE(クリプトナイト)とその他
U字ロックに関しては、防御力が高くて抜群の信頼のあるメーカーが2つあります。
この手の鍵は「価格=防御力」というようなこともあるので、それなりの価格にはなってしまいますが、U字ロックを考える時、予算があれば、2つのメーカーの製品を選択すれば、間違いのない選択になるはずです。
ABUSとKRYPTONITEです。
【日本正規品】 ABUS(アブス)|自転車 鍵 ロック ロードバイク鍵 U字ロック|盗難見舞金制度 | 2年保証|150mm...
KRYPTONITE ( クリプトナイト ) ロック NEW YORK LOCK [ NYディスクロック ] 998457
その他のメーカーのU字ロック
その他のメーカーのU字ロックもありますが、多くはOEM製品だったりして、ほとんど価格も同じですし、おそらく防御力もあまり変わりがないだろうと思われます。
なので、どのメーカーの製品を選択しても、ほとんど違いがないと思われます。
ただ、U字ロックの時点で、ある程度の防御力は期待できると思います。
なので、あまり予算が無いのであればPanasonicのU字ロックあたりを購入しておけば、信頼性も高いですし、価格もそれほど高くないので、選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。
自転車の鍵は安物でも良いのか?
自転車の鍵は、価格=防御力というところもありますが、価格が高くなるにつれて、鍵自体がゴツく重たくなってくるので、高ければ良いというわけでもありません。
もちろん、信頼のあるメーカーの方が、防御力は高いのは間違いありませんし、泥棒目線で考えても、有名メーカーの鍵がされていれば「面倒だな」ということで、盗難されるリスクも下げられるというメリットもあると思います。
以下、U字ロックを使用した場合という前提で考えた場合で「安い鍵はどうなのか?」ということを考えてみました。
安くてもそれなりに防御力は高い
実際のところで安い鍵はどうなのか?というところになりますが、U字ロックの場合、台湾のメーカー(ユーラックあたり)のOEM製品が多く、いずれも似たような価格で販売されているので、どれを選んでもあまり変わらないという状態です。
加えて、有名メーカーの鍵と比べて、極端に防御力が劣るというものでもないでしょうから、安い鍵を使用していたから盗まれるということもあまり無いのかなと思います。
価格よりも個数
盗難されづらさは、どこのメーカーの鍵を使っているかよりも、いくつ鍵がされているのか?の方が大きいと思います。
当たり前ですが、鍵の数が増えるほど、面倒になりますから、安い鍵で不安な場合は、複数の鍵を使用するということを考えてみても良いと思います。
自転車が盗難された条件を調査した際に、複数の施錠をしている「ダブルロック」が最も盗まれづらかったという結果もありますから、確実に効果は高まると思います。
盗難対策に掛ける費用は車体価格の1/10が理想
結局の所、安いU字ロックでも一つ2,000円程度なので、例えばダブルロックをすると、4,000円程度になるので、クロスバイクなどの入門機で考えれば、やはり車体価格の1/10くらいが、理想的な施錠に掛ける費用と考えられるようになります。
当然のように、高いパーツを装備したロードバイクなどは、ホイールなどを盗まれないような対策も必要ですし、有名メーカーの鍵を使用するなど、視覚的にもアピールする必要があるので、必然的に施錠に掛かる費用も高くなるので、やっぱり1/10程度の費用が掛かると考えることができます。
実際、それくらいの費用を掛けられるようになると、安心感が大きく違いますし、万が一盗まれたとしても「あれだけやってて盗まれたんだから仕方ない」という諦めもつきやすくなります。
また、価格=防御力というところもありますから、それなりの価格のロードバイクなどに乗っている場合は、特にこの1/10の費用については意識して対策した方が良いだろうと思います。