ロードバイクやクロスバイク用のタイヤを探すとその種類の多さかと思います。
自転車用のタイヤもその他のパーツと同じく、用途によって使い分けてベストコンディションが得られるようにするのが理想です。
なので、タイヤメーカーの製品リストを確認すると、タイムトライアル用やヒルクライム用など、ジャンルに応じた様々なスペックのタイヤが用意されています。
そんな中で、日常のサイクリングや通勤や通学で使用するのに適したタイヤを主要メーカーのラインナップから探してみました。
日常サイクリングに求められるタイヤスペック
日常のサイクリングや通勤や通学で求められるタイヤのスペックはだいたい下記の通り。
● スペックはそこそこ欲しい
● パンク耐性が高い
● ロードバイク標準の700 X 25C
Continental コンチネンタル
Photo via:https://www.continental-tires.com/bicycle
コンチネンタルはドイツの1871年創業の総合タイヤメーカー。
自動車用や自転車用まで幅広くタイヤを製造しています。
Grand Prix 5000
Grand Prix 5000は、圧倒的な人気を誇った定番のグランプリ 4000シリーズの後継として発表されたタイヤでコンチネンタルのロードバイク用タイヤの鉄板とも言えます。
グリップ力、高パンク耐性、軽量の三拍子が揃った理想のタイヤで、Grand Prix 5000を選んでおけば、間違いないと言えるくらいの定番中の定番です。
タイヤのデザインも主張しすぎないけどカッコ良く、僕自身も実際に使用しているタイヤでもあります。
● TPI 3/330
● 重量 225g
GRAND PRIX 4-SEASON
より日常使いに特化したタイヤがGRAND PRIX 4-SEASON。製品名からも分かるように四季を通じて安定した走行性能が発揮できるタイヤです。
Grand Prix 5000よりも重量が重くなり、走行性能も下がるものの、高いパンク耐性が特徴で通勤や通学などの日常使いではGrand Prix 5000よりも適しているかもしれません。
● TPI 3/330
● 重量 230g
SCHWALBE シュワルベ
Photo via:https://www.schwalbe.com/en/start
1922年創業のドイツのラルフポール社が展開する自転車用品ブランド。
近年はチューブレスタイヤに注力している感じです。
SCHWALBE PRO ONE
シュワルベのロード用タイヤのハイエンドモデル。
グリップ力、高パンク耐性に優れたタイヤです。
● 重量 235g
SCHWALBE ONE
SCHWALBE PRO ONEのオールラウンダー版とも言えるタイヤ。
グリップ力、高パンク耐性、耐久性に優れたタイヤで日常の通勤や通学などにより適したタイヤです。
● 重量 245gG
パンク耐性重視ならマラソンシリーズ
シュワルベのタイヤで最も知られているのはマラソンシリーズかと思います。
マラソン プラスなどのはパンク耐性に全振りしたようなタイヤで、通勤や通学で絶対にパンクをしたくないような場合は絶対的な候補として出てくるタイヤですが、タイヤが太いことや重たいなどで、走行性能が上記のONEシリーズよりも落ちるため、今回のリストからは外しています。
Vittoria ヴィットリア
Photo via:https://www.vittoria.com/ap/
イタリアの自転車タイヤ・ホイールメーカー。
CORSA CONTROL
VittoriaのタイヤのハイエンドモデルであるCORSAシリーズの中でグリップ力、高パンク耐性をバランスよく備えたタイヤ。
オンロードだけでなく荒れた路面状況での強さがあるとされています。
● TPI 320
● 重量 265g
RUBINO PRO ENDURANCE
重量は重くなるもののパンク耐性をさらに高めたロード用タイヤ。
濡れた路面でもグリップ力を高めるトレッドデザインで、通勤や通学に適したオールラウンダーモデル。
● TPI 60
● 重量 390g
Panaracer パナレーサー
Photo via:https://www.panaracer.com/lineup/road.html
日本の自転車タイヤメーカー。元の親会社はパナソニック。
カラータイヤなどのバリエーションが多く、カラーコーディネートをしたいのであればパナレーサー一択でも良いかもしれません。
RACE A EVO4
パナレーサーのロード用タイヤのハイエンドモデル。
グリップ力、軽量さが特徴です。
● 230g
Pirelli ピレリ
Photo via:https://velo.pirelli.com/en/ww
イタリアに拠点を置く中国資本のタイヤメーカー。
自転車用タイヤよりもスポーツカー用のタイヤメーカーとしての認知度の方が高いかと思います。自転車用タイヤへの参入は2018年からでまだまだ歴史が浅いですが、タイヤメーカー大手としてのノウハウを活かした高性能なタイヤが期待できそうです。
P ZERO RACE TLR
ロードレース用のP ZERO RACE TLR SLのパンク耐性を高めたモデル。
タイヤのサイズに25Cがなく24Cまたは26Cになっているのも特徴。
● TPI 120
● 270g(26C)
GOODYEAR グッドイヤー
Photo via:https://www.goodyearbike.com/
F1などで有名なGOODYEARもPirelliに続いて自動車業界から自転車業界に参入してきています。
EAGELE F1
グリップ力、耐久性、低転がり抵抗、パンク耐性、クラス最軽量レベル(210g)など、ロード用タイヤに必要と思われる性能を高い次元で備えているとのこと。
F1用タイヤで培った技術を注ぎ込んだというタイヤは確かに期待できそうです。
● TPI 120
● 210g
BRIDGESTONE ブリジストン
Photo via:https://www.bscycle.co.jp/tire-special/
日本の大手タイヤメーカーのブリジストンがロードバイク用として展開しているブランドがEXTENZA エクステンザ。かなり軽量なタイヤがラインナップされています。
EXTENZA R1X
ハイエンドのオールラウンダーとして展開しているのがR1X。
グリップ力と高パンク耐性、軽量を実現したバランスの良いタイヤ。
各もほかメーカーよりも安いのも良いですね。
● 重量 190g
EXTENZA RR2LL
グリップ力と耐久性、高パンク耐性の三拍子が揃ったロード用タイヤで、日常の通勤や通学用に適した性能。
ブリジストンのタイヤの中では重いとされているようですが、それでも重量は260g。耐パンク性が高いにも関わらず、その他のメーカーと比較して標準的な重さなのもポイントです。
● 重量 260g
MAXXIS マキシス
Photo via:https://maxxis.jp/prd_cat/road/
台湾のトップタイヤメーカー正新ゴム工業が展開するタイヤブランド。
マウテンバイクなどでよく見かけるタイヤです。
High Road
MAXXISのロード用タイヤのハイエンドモデル。
● TPI 120
● 重量 210g
Re-Fuse リフューズ
高パンク耐性を高めた日常使い向きのロード用タイヤ。
● TPI 60
● 重量 290g
まとめ
いずれのメーカーも、ハイエンドモデルの中でバランスの取れたオールラウンダーモデルを必ずラインナップに備えているので、それを選択するのが、ベストな選択になりそうです。
通勤や通学などで、雨の日や未舗装の道路を走行する場合には、パンク耐性を強化したモデルを選択するのが良いと思います。いずれのメーカーも耐パンクを強化したモデルもラインナップで見つけることができると思います。
個人的には性能やデザインなどからコンチネンタル グランプリ5000を選択して、それしか使用しないような状態ですが、こうしてタイヤメーカーのラインナップを調べてみると、他にも良さげなタイヤががあったりするので、いろいろと試してみるのも良さそうだなと思いました。
タイヤもその他のパーツと同じくメーカーにより特徴もありますし、用途に応じての適正不適正があるでしょうから、いろいろ試してみて自分の乗り方に合致したタイヤを選ぶというのが本当は正しいんでしょうね。
あと今回調べて興味深かったのは数年前には自転車用のタイヤを作っていなかったPirelliやGOODYEARなども自転車タイヤ事業に参入してきているという点。
ダンロップなどはまだ参入していないようですが、昨今の流れから、その他のタイヤメーカーが自転車タイヤ事業に参入するということも十分考えられますね。