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ヤマハ発動機のスポーツ電動自転車YPJってどう?

更新日:

ヤマハ発動機が発売したスポーツ電動自転車という新しいコンセプトの電動アシスト付きロードバイクであるYPJについてまとめてみました。

ヤマハの電動スポーツバイクYPJ概要

e-bikeの先駆者的存在

ヤマハ発動機と言えば世間一般的にはバイクメーカーかと思いますが、自転車も製造していてブリヂストン、パナソニックと並んで、日本のママチャリ三大メーカーの一つとして電動自転車のPASシリーズを展開している大手自転車メーカーでもあります。

そのヤマハ発動機が、電動スポーツバイクという新しいジャンルで2015年に発表したのがYPJ-R(ワイピージェイアール)でした。

こともあろうにロードバイクに電動アシスト機能を付けた自転車で、従来までのロードバイクの在り方を完全に否定するような革新的なコンセプトの電動アシスト自転車で、現在様々なメーカーが開発しているe-bikeの先駆者的なスポーツ電動アシスト自転車なのです。

今でこそGIANTやTREKなどの大手自転車メーカーもe-bikeを続々と発表するようになり、電動アシスト機能が付いたロードバイクが発表されても否定的な感想を持つ人は少ないかと思いますが、ヤマハがスポーツ電動自転車YPJを発表した当初はロードバイク愛好家からの評判は散々なものでした。

当時はまさか今のように多くのメーカーがe-bikeに参入してくるなんて想像だにしていませんでしたから、僕自身も多くのサイクリストと同じように「何故こんな意味不明なロードバイクを作るのか。。。」と大失敗を予想していたのものです。

しかし最近では街で見かけることもありますし、クロスバイク版のYPJ-Cも翌年の2016年に発表されるなどで横展開もされて、着実にユーザーを増やしているような印象です。

参考→ YPJサイト
参考→ プレスリリース

YPJとは

YPJは「電動アシスト自転車の在り方を再定義し、自転車市場に対して新しい価値を提案するための新たなプロジェクト(Yamaha Project)」の頭文字がブランド名の由来となるようです。

以下ヤマハ発動機のページより引用のYPJのコンセプトです。

ブランドコンセプト
「YPJ」は、スポーツ自転車の高い走行性能と電動アシスト機能のメリットをハイブリッドさせた新感覚のスポーツ自転車ブランドです。
 「電動アシスト自転車であることを忘れるデザイン」「わくわくする楽しい機能と走行感覚の追及」「所有する喜び」をコンセプトに、高い走行性能・機能、デザイン性を備えた車体に、スポーティな走りを実現するドライブユニット「PWシリーズ」を搭載しています。
 「YPJ」ブランドの展開により、これまでの電動アシスト自転車の概念を越える、新たなスポーツ自転車のジャンルを創造し、ヤマハならではの走りの楽しさや、新しい価値を提案します。
引用元:http://global.yamaha-motor.com/jp/news/2015/0928/ypj.html

YPJ-Rについて
第一弾となる「YPJ-R」は、ドライブユニットやバッテリーの存在感を最小化するデザインや高い趣味性、スポーツ自転車としての高い走行性能を備え、電動アシスト自転車でありながら自転車本来の走りの楽しさ(爽快感)を具現化した新感覚のロードバイクです。電動アシストのメリットを、発進・加速からスムーズに巡航領域につなげるために生かし、「楽するための電動アシスト」から「より楽しむための電動アシスト」への価値の転換を図りました。
引用元:http://global.yamaha-motor.com/jp/news/2015/0928/ypj.html

YPJ-Rのターゲット

YPJシリーズのメインターゲットは「スポーツバイクに興味を持ち始めた若年スポーツバイクエントリー層で、いわゆる初心者と呼ばれる方々のほか、自転車を趣味の一環として取り入れたい人や、スポーツバイクに乗ろうと考えている女性など」と発表当初から明言していて、本格的にロードバイクに乗っている本気な人達はターゲットから外しています。

ヤマハ新電動アシスト自転車「YPJ-R」試乗会まとめ(togetter)あたりを見ると、ロードバイクに電動アシスト機能を付けることに対して賛否両論いろいろありで、面白いです。

なので、本気のロードバイク乗りの方々から見ると「ヤマハ発動機が変なモノを作った・・・」というような感想だったのですが、ヤマハ発動機としては、お披露目の際にも「ガチなサイクリストはターゲットから外している」というようなことを宣言していて、ハナからロードバイク愛好家の方々から否定的な意見が出るというのは織り込み済みだったことが伺えます。

実際問題でYPJが発表される以前までは、ロードバイクやクロスバイクに興味があったとしても、体力的な問題で諦めていた人も相当多かったものと思われます。

自転車仲間と一緒にサイクリングに出かけたいと思っても、体力がなくて置いていかれるようであればみんなに迷惑をかけてしまいます。人里離れた渓谷に行って激しい坂道を登った後に出会える素敵な景色も体力がないために諦めるしかなかったような人たちに救いの手を差し伸べたのがスポーツ電動自転車のYPJだったわけです。

そのコンセプトがヒットして、今では世界中の自転車メーカーがこぞって電動アシスト付きのロードバイクやクロスバイクを発表していることを考えれば、素晴らしい先見の明だと思います。

YPJシリーズ

ヤマハはスポーツ電動自転車であるYPJをシリーズ化して、用途に応じた様々な違うタイプの自転車をリリースしています。

YPJ-R

YPJ-R
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

老人や体力の無い人にもロードバイクの楽しさを身近なものとして体験してらおうとして開発されたのがYPJ-Rで、最も最初に開発発表がされたのもこのモデルになります。

SHIMANO105を採用していて22段スピードであることからも電動アシスト機能が載っていること以外は普通のロードバイクなどと同じようなスペックで開発された電動アシスト自転車です。

● YPJ-R
● 253,000円
● SHIMANO105 22段 フロント:50T/34T、リヤ:12T~25T
● 15.4kg
● 700×25C

YPJ-R

YPJ-C

YPJ-C
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

YPJ-Rのクロスバイク版。
YPJ-CのCはCrorss BikeのCだと思いますがブレーキにはキャリパーブレーキとロード用コンポーネントであるShimano SORAが採用されているのでフラットバーロードと考えても良いかもしれません・

いずれにしても街乗り用途で活躍するスポーツ電動自転車です。

● YPJ-C
● 203,500円
● SHIMANO SORA 18段 フロント:46T/34T、リヤ:11T~30T
● 700×28C

YPJ-C

YPJ-TC

YPJ-TC
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

ランドナー仕様のスポーツ電動自転車。
リヤフェンダーやリアキャリアーが装備されていて大量の荷物の運搬が可能になっているほか、太いタイヤとディスクブレーキでどんな環境でも走破出来る仕様になっています。

電動アシストの弱点でもある長距離にも対応し、大容量バッテリーで100kmを超えるアシストができるのが魅力。

● YPJ-TC
● 330,000円
● 36V-13.3Ah
● スタンダードモード 112km
● 油圧式ディスクブレーキ SHIMANO M315
● SHIMANO SORA 18段
● 700×35C
● フロントサスペンション
● リヤキャリア・フェンダー

YPJ-TC

YPJ-EC

YPJ-EC
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

フラットバーロード仕様のスポーツ電動自転車とのことですが、仕様的にはフラットバーシクロクロスという感じで太いタイヤとディスクブレーキが特徴かと思います。

ロード用コンポーネントであるShimano SORA、大容量バッテリーが装備されています。

● YPJ-EC
● 286,000円
● 36V-13.3Ah
● スタンダードモード 109km
● 機械式ディスクブレーキ
● SHIMANO SORA 18段
● 700×35C

YPJ-EC

YPJ-ER

YPJ-ER
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

YPJ-ECの上位グレードとも言えるモデルでシクロクロス仕様のスポーツ電動自転車です。

コンポーネントはTiagraに油圧式ディスクブレーキ、太いタイヤ、大容量バッテリーで長距離の悪路走行に最適な仕様になっています。

● YPJ-ER
● 352,000円
● 36V-13.3Ah
● スタンダードモード 111km
● 油圧式ディスクブレーキ
● SHIMANO Tiagra 20段
● 700×35C

YPJ-ER

YPJ-XR

YPJ-XR
Photo via:https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/

マウンテンバイク仕様のスポーツ電動自転車。
個人的にはスポーツでどう自転車の性能が最も活かされるジャンルかと思っています。ダウンヒルは坂道を下ることや凸凹を乗り越えることが目的ですから不必要な部分の労力を電動アシスト機能で軽減できるのはメリットが非常に大きいと思います。

当然のようにヤマハのモトクロスの技術も盛り込まれているわけで、注目の電動アシスト自転車です。

● YPJ-XR
● 385,000円
● 36V-13.2Ah
● スタンダードモード 1108km
● 油圧式ディスクブレーキ
● SHIMANO SLX 11段 11−42T
● 27.5×2.25
● フロントサスペンション
● 740mm幅のハンドルバー

YPJ-XR

ヤマハYPJシリーズに関する個人的な感想

ヤマハYPJ-R

ヤマハのYPJシリーズに乗ってはいませんが、YPJシリーズの横展開や、大手スポーツ自転車メーカーがこぞってe-bikeを開発販売している様子を見るからに、YPJ-Rが発表された当初に多くのサイクリスト達が「大失敗」すると思っていた予想を大きく裏切り、かなり好調なのが感じ取れます。

今にして思えばですが、ヤマハは電動アシスト自転車メーカーとしては日本の御三家の一角を担う超一流メーカーなのに加えて、バイクなどでも高い術つがあるわけです。そしてYPJ-Rを発表した当初からロードバイクのガチ勢からのバッシングも全て見越したメッセージを出していたことを思えば、相当なマーケティングをしていたものと想像できます。

そして「電動アシスト自転車の在り方を再定義し、自転車市場に対して新しい価値を提案するための新たなプロジェクト」を有言実行してきたわけですから流石としか言いようがありません。

当初はバッテリーがダウンチューブにあり、クランク部分のドライブユニットも、もっさりした感じでイマイチな感じだと思っていましたが、実際に事物を見た時の印象は「おや?意外と格好良い」というのが正直な感想でした。

それから数年後に、これほどまでにスポーツ自転車界に電動アシスト自転車が増えるとは誰も予想していなかったのではないかと思います。

個人的には、買う事はないと思われるスポーツ電動自転車ですが、子供乗せ電動アシスト自転車に乗っている経験から考えれば、スポーツ電動自転車はスポーツ自転車の苦しい部分を電動アシストで極力排除してスポーツ自転車の楽しい部分だけを残したようなとてもおいしい自転車だと考えることができます。

YPJが登場する以前は、自転車は体力差によるハンディがつけづらいスポーツなため、自転車愛好家の集まりというだけでは一緒に自転車を楽しむのが難しく、それぞれの体力や実力が近い人とでしか一緒に楽しめないものでした、スポーツ電動自転車にすることで、体力が無い人でもガチな人たちと一緒に自転車を楽しむことが出来るようになり、自転車を楽しむ人の層を増やす結果となりました。

スペックなどを細かくみていっても、全体的にスポーツ自転車のことをよく考えた装備になっていて、さすがはモーターバイクや電動アシスト自転車で培ったノウハウを活かして真面目に考えられた自転車だと思います。

ガチな方々は昔ながらの体育会系のような考え方をしていて、しんどい思いをしてナンボ、電動アシストなんて論外などと考える人が多いのもまた事実ですが、所詮プロでも無い限りは自転車は趣味で楽しむものですし、そもそも個人で楽しむスポーツですから、人のことをとやかく言うのは余計なお世話ですから、YPJのようなスポーツ用途でありながらもしっかりと電動アシスト機能がついた自転車があっても良いのだと思います。文句があるなら乗らなければ良いだけですからね。

電動アシスト自転車らしい機能

YPJシリーズには普通のロードバイクにはない電動自転車らしい機能もいくつかあります。

例えば、バッテリーを搭載している電動アシスト自転車ですから、USB経由でスマートフォンやライトなどを充電出来たりします。スマートフォンをナビ代わりに使っていると心配なのはバッテリーですし、ライトもバッテリー式のライトは数時間しかもたないので、電源として電動自転車のバッテリーを利用出来る、というのはメリットとして大きいかもしれません。

このような機能は普通の自転車にはマネが出来ない部分だと思うので、とても魅力を感じてしまいますね。

おすすめのYPJシリーズは何?

最後に個人的にYPJシリーズを選ぶとするならばYPJ-XRを選ぶと思います。

電動アシスト自転車は坂道に楽になるという他に、発車時に負荷が少なく走り出せるとい部分に価値があるわけですが、ガチなロードバイクなどは元々の車重が軽いですから発車時もそれほど大変ではないのですよね。軽快さこそがロードバイクの大きな特徴だと思うので、やはり7kg台の超軽量ロードバイクには憧れもありますし譲れないものもあります。

一方マウンテンバイクは、ロードバイクに比べると元からゴテゴテして骨太な印象がありますから、電動アシスト自転車になっても、それほど違和感がありません。むしろ迫力が出てモトクロスのような雰囲気になっていて魅力アップという感じなのです。

以上、スポーツ電動アシスト自転車YPJシリーズの紹介と個人的な感想についてまとめてみました。

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