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クロスバイクのステムを逆付けにするとどうなる?その変化や作業のポイントについて

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クロスバイクのステムを逆付けする方法とその効果

クロスバイクでより深い前傾姿勢をとれるようにステムを逆付してみました。

クロスバイクで速く走るためには空気抵抗を減らすことを考えるのが一番効果的です。

手軽に空気抵抗を減らす方法としては乗車姿勢を出来るだけ前傾姿勢にすると正面から見た時の風を受ける面積が小さくなるため、通常の姿勢で乗る時と比べて空気抵抗を減らせることができます。

例えばロードバイクの場合もクロスバイクに比べると前傾姿勢が深いです。クロスバイクとロードバイクの根本的な性能の違いももちろんありますが、このように乗車姿勢を変えるだけでも空気を受ける面積が変わるので出せる速度に大きく影響してきます。

一般的に空気抵抗は速度が上がるにつれて大きくなり25km/hを越えたあたりからそれが顕著になるため急に速度が乗らなくなってしまうのです。

そこで、クロスバイクでもより速いスピードで走れるようにするために、より深い前傾姿勢で空気抵抗を減らすことが出来るようにするために、ライズ角度の大きなステムを購入してそれを逆付けしてみたので、事前事後でどのように変わったのかの結果をまとめてみたいと思います。

クロスバイクのステムを交換して逆付けする

クロスバイクのステムを交換して逆付けする

クロスバイクのステムを逆付けする目的

ステムは通常斜め上に伸びているのが基本の取り付け方法になりますが天地を入れ替えて逆付けすることもあります。

例えば斜め上に伸びた(ライズした)ステムを逆付するとステムは斜め下に向けて伸びるので、ハンドルの位置は必然的に低くなり、より深い前傾姿勢がとれるようになるというわけです。

結果として前傾姿勢が深くなったことで空気抵抗が減り、速度アップにつながれば良いなという考えです。

上記の写真はステム交換前のクロスバイクのESCAPE Airの横顔です。ちなみに使用しているステムはオリジナルから換えたFSA OS-190LX 110mmとなります。

FSA OS-190LX 110mmのステムの角度は 6°です。クロスバイクのESCAPE Air純正のステムも同じ6°で、クロスバイクに装備されているステムとしては一般的な長さと傾斜のようです。

交換するステムのライズ角度は25°

交換用のステム

交換用のステムとしてBazooka(バズーカ) LITE318ステム25 ブラック 120mmを選びました。

ちなみにステムの長さは10mmでも操作感に大きく違いが出るのでステムを交換する際はなるべく小さな単位で交換をした方が良いと思います。ステムが短くなればハンドルの反応がクイックになり長くなれば緩慢になります。要するにステムが短くなるとハンドルの遊びが少なくなるというわけです。

さて、今回購入した新しいステムの最大の特徴はステムの角度です。

FSAの標準的な6°に対してBazookaは25°という大きなライズ角になります。

このステムは一般的なロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクに使われるようなステムではなく、曲芸などで用いられる自転車のトライアルバイクなどで主にに使われるステムです。

このステムを普通に装備してしまうとライズ角度が上がった分ハンドル位置が高くなってしまい、よりアップライトな姿勢になってしまうので、ステムの上下を反対にした逆付けをします。

そうすることでステムは下に伸びるようになり、ハンドルを位置をさらに下げることができるというわけです。

Bazooka(バズーカ) LITE318ステム25 ブラック 120mm
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ステムの逆付けについて

ステムの逆付とは

ステムの逆付けはあまり馴染みがないため「逆付けして良いの?」と思う方もいるかもしれませんが逆付けしても特に問題はありません。

多くのステムには胴体部分にメーカーロゴがプリントされていたりしますが、そのデザインは上下が逆になっても成り立つようなデザインになっています。

ようするにステムには天地がなく、逆付けすることも想定されているわけです。

では、さっそくステムを交換をします。

ステムの交換作業はハンドルを外してコラムから抜けば良いだけなので20分もあれば終了してしまう簡単な作業です。

クロスバイクのステムを交換して逆付けした結果

ステムを逆付けすることによって下記のような変化がありました。

見た目の変化

クロスバイクのステムを交換して逆付けした結果

ステムを交換して逆付けした後のクロスバイクのESCAPE Airの横顔です。

クロスバイクのステムを交換して逆付け

BeforeとAfterの比較画像です。

見慣れないせいもあるのでしょうけど横顔はあまりカッコ良いものではありませんね・・・。

しかし今回のステム交換の目的は見た目のアップではなくハンドル位置を出来るだけ下げてより深い前傾姿勢をとるということなので、その点に関しては正しい方向に変化させることができました。

乗車姿勢がかなり前傾になりました

クロスバイクのステムを交換して逆付けした状態で試走してみました。

最初に乗った印象としては、見た目以上にハンドル位置が下に感じられました。

もちろん前傾姿勢を深くすることができました。同時に乗り心地も大きく変わり「ちょっとやり過ぎたな・・・」と思うレベルで違いがありました。

それでも違和感を感じたのは最初の15分ほどですぐに前傾姿勢には慣れて「もう少しハンドルの位置を低くしても大丈夫だな・・・」と思えたので試走の段階ではなかなか良い改造・カスタマイズが出来たと感じました。

空気抵抗が減った!

空気抵抗に関しても目論み通りでかなり減ったと実感できるレベルで違いがありました。

ステムを逆付けする前は上体が起きているため、空気の塊を身体全面で受けながら空気の壁を割りながら走っているような感じだったのが、ステムを逆付けした後は空気の中に潜り込みながら走っている感じがするのです。

言葉で説明するのはなかなか難しいですが、プールに飛び込む際に腹打ちをしてしまうのがステムを逆付けする前で、綺麗に飛び込めているのがステムを逆付けした後、という感じです。

ステムを逆付けして前傾姿勢を深くした結果 その後

ステムを逆付けして前傾姿勢を深くした結果 その後

ステムの逆付けで深い前傾姿勢はとれるようになったが・・・

ステムを逆付けした直後の試走ではなかなか良い感じに思えたのですが、その後70km程のサイクリングに出かけてみると、深い前傾姿勢のために常に持ち上げている首が辛くなり、後半の残り20kmくらいはかなり苦痛を伴ったサイクリングになってしまいました。

乗っていて前傾姿勢が辛く感じたりするのは慣れの問題もあると思いますが、今回はそれ以前の問題でステムが長くなりハンドル位置が低くなったことで交換前と比べてハンドルの位置が随分遠くなりました。

そこまでは狙い通りだったのですが、いざ乗車してみると乗車姿勢は予想していた状態とは違い、ロードバイクのように骨盤を立てて背中をアーチ状にした前屈みでの前傾姿勢がとれているわけではなく、身体が伸びて突っ伏した状態で自転車に乗っているような状態になってしまうのです。

要するにポジションが全然出せていないのですね。

短距離であればまだ我慢できる範疇ですが、長距離や長時間のサイクリングでは腕や首が辛くなるなどで問題だらけで快適なサイクリングが出来ない自転車になってしまいました。

この状態でしばらく乗ってみましたが、乗り心地があまりに良くなかったのと、見た目的にもカッコ良くなかったこともあり、一月ほどで元のステムに戻しました。

教訓!改造・カスタマイズ後のポジションを考えたパーツを選ぶ

当たり前のことですがハンドル位置が変わる改造・カスタマイズについては変更後のポジションがどう変わるかまで考えて計画を立てることが大切だということを改めて感じました。

クロスバイクでロードバイクなどのような前傾姿勢をとる為には、ステムを長くして前傾姿勢を低くすれば良いのではなく、ハンドル位置を下げつつステムを短くして元のハンドルよりも近づくくらいのイメージにする必要があったと思われます。

せっかく購入したステムは無駄になってしまいましたが、いろいろ体験的に学ぶことができたので、それはそれでよい勉強になったと思います。

こうしたトライ&エラーを繰り返すことも、自転車を改造・カスタマイズすることの楽しみの一貫ですから、これはこれで良かったんじゃないかと思います。次回のチャレンジの時にはしっかりと改造後のポジションを意識して計画をしたいと思います。

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