クロスバイクをブルホーン化するにはいろいろなパターンがあり、選択するパーツの種類によって、必要なパーツも違ってくるため、仕様の違い別に必要なパーツをまとめてみました。
クロスバイクのブルホーン化の仕様はどのタイプのシフトレバーを選択するかによってほぼ決まるのでブルホーン化を考える時には、シフトレバーを中心に考えると構築しやすいと思います。
仕様別ブルホーン化するためのパーツリスト
バーコントローラー選択の場合
ブルホーンバーの突端に取付ける為のシフトレバーを採用する際の基本的なパーツ一覧です。
選べるブレーキレバーの種類が多いため、どのブレーキレバーを選択するかで操作性が変わると思いますが、基本はブレーキレバーとシフトレバーは同じ位置に配置した方が乗車時の手の移動が少ないため機能的になります。
● ブルホーンハンドル
● バーコントローラー
● ブレーキレバー(補助ブレーキ/ギトネットレバー/ブラケット付ブレーキ)
● ケーブルアジャスター(リア・フロント)
● バーテープ
● ブレーキケーブル
● シフトケーブル
Wシフトレバーを選択の場合
前後のシフトレバーが対になったタイプのWシフトレバーを採用した際の基本的なパーツ一覧です。
ポイントはシフトレバーを取付ける台座(マウンター)をコラム部分に取付けるのか、ハンドルに取付けるのかで操作性が変わります。見た目的にはコラムに取付けた方が左右対称でバランスが良いと思います。
ブレーキもエアロブレーキなどが使用できるようになり、選択肢も多いですが、シフトレバーとの距離が大きくなるため細かなシフトチェンジを行ないたい人は留意が必要です。
● ブルホーンハンドル
● Wシフトレバー
● シフトマウンター(コラムマウンター/ハンドルマウンター)
● ブレーキレバー(補助ブレーキ/エアロブレーキ/ブラケット付ブレーキレバー)
● ケーブルアジャスター(リア・フロント)
● バーテープ
● ブレーキケーブル
● シフトケーブル
デュアルコントロールレバー選択の場合
ロードバイクのドロップハンドルなどで採用されているブレーキレバーとシフトレバーが一体になったデュアルコントロールレバーを採用することもできますが、この場合ブレーキレバーがキャリパーブレーキかカンチブレーキにしか対応しておらず、クロスバイクで一般的なブレーキであるVブレーキを引く事ができません。
そのため、デュアルコントロールレバーを採用する際には、キャリパーブレーキを取付けるためにフォークも併せて取り換える必要があり、大工事が必要となります。
● ブルホーンハンドル
● デュアルコントロールレバー
● フォーク
● キャリパーブレーキ
● ケーブルアジャスター(リア)
● バーテープ
● ブレーキケーブル
● シフトケーブル
サムシフター選択の場合
僕も採用しているシフトレバーで、個人的にエアロブレーキを使用したかったのと、ブレーキレバーとシフトレバーを近くに配置したいという希望があったため、それを叶えられる唯一のシフトレバーがサムシフターでした。
● ブルホーンハンドル
● サムシフター
● ブレーキレバー(補助ブレーキ/エアロブレーキ/ブラケット付ブレーキレバー)
● ケーブルアジャスター(リア)
● バーテープ
● ブレーキケーブル
● シフトケーブル
備考
ケーブル類
インナーワイヤーやアウターワイヤーなどはシフトレバーに付属している場合もあるので必要な場合に買いそろえる感じです。
ブレーキ問題
ブレーキについては、基本的にキャリパーブレーキやカンチブレーキの引き幅に併せたブレーキになるため、引き幅の大きなクロスバイクで主流のVブレーキはそのままでは調整ができなかったりするため、ケーブルアジャスターを使用したりVブレーキ対応のものを選択することになります。
その他
上記はあくまで基本的なリストになり、実際に取付ける際の仕様や自転車によって必要なパーツが異なる場合があります。
パーツについての留意点
ブルホーンハンドルについて
いろいろな形状があり、素材もカーボンからアルミまで幅広い選択肢があります。
選ぶ際の注意点は、クランプ径とハンドル径、ハンドル幅などのサイズで、特にクランプ径とハンドル径は選択するブレーキレバーやシフトレバーの取付けにも関わってきます。
クロスバイクのパーツを流用したいのであれば22.2mm、クランプ径が25.4mmのものを、一般的なものを使用するのであれば23.8mm、クランプ径は31.8mmが標準サイズかと思います。
ハンドル幅のサイズを選ぶ基準は自分の肩幅を目安にすると良いようです。
ハンドルの形状については、個人的な感覚では、トップチューブが斜めになったスローピングのフレームでは肩下がりのあるブルホーンバー、トップチューブが水平になったホリゾンタルなフレームでは肩下がりの無いブルホーンバーが似合うと思います。
● サイズ(幅/クランプ径/ハンドル径)を考慮する
● 素材(アルミ/カーボン)
● 計上(肩下がり/フラット/ライズ無し)
バーエンドコントローラー
バーエンドコントローラーの選択肢は意外と多いですが、10速でブルホーン化している人でバーエンドコントローラーを採用している人のほとんどがDURA ACEグレードのSL-BS79を選択しているかと思います。
Shimano以外のメーカーでダイアコンペなど安いものもありますが、DURA ACEでも10,000円を切る感じでデザインも悪く無いので、特に迷う余地はないでしょう。
また、11速対応のSL-BSR1もあるので、将来11速化を検討しているようであれ検討しても良いかもしれません。
注意点は、対応速度があるので、自分の自転車に対応したシフターを選択することです。
また、ハンドルの突端にシフターを装着するので、同じくハンドルの突端に取付けるエアロブレーキは使用できなくなるため、補助ブレーキかブラケット付ブレーイを使用するなどで、ブレーキの選択肢が限られます。
ブレーキをバーエンド付近に装着すると、シフターとの距離も近く機能的になるものの、ブレーキとシフターが干渉することもあり、ブレーキを左右逆に取り付ける等の工夫も必要です。
さらに、シフターを上下に動かすと問題が出るため、左右に動かすように取り付けたりするため、シフトチェンジがしずらいという欠点もあるようです。
見た目的にも、ブルホーンの先にピョンと飛び出たレバーで好みが分かれるところだと思います。
Wシフトレバー
フレームに直付けする場合と、マウンターを使って取り付ける場合があります。
一昔前のクラシカルなクロモリフレームなどにはダウンチューブにマウント穴があるかと思いますが、最近のアルミフレームのクロスバイクにはマウント穴が無いのでシフトレバーマウントを入手してコラムかハンドルに取付けることになります。
マウントを製造しているメーカーはいくつかあるようですが、有名どころではディズナというメーカーがシマノ製品にも対応したマウントを発売しています。
Wシフトレバーを選択した場合はバーエンドに装着するエアロブレーキ選択できるようになります。
ハンドルバーに取り付けられるマウントを使用すると、多少の創意工夫は必要なようですが、シフターとブレーキが近くに配置することもできなくはないようです。
● コラム用のマウンターにはサイズがあるので適したサイズのものを選択する。
● シマノSL-7900などとマウンターを併用する場合はは、アジャスターが必要。

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サムシフター
古くからあるシフトチェンジのためのパーツの1つ。
いろいろなメーカーがあるようですが、簡単に手に入れられるのはマイクロシフトかダイアコンペくらいだと思います。
インデックス機能があるのはマイクロシフトのサムシフターですが、対応している径が22.2mm用なので注意が必要です。
ダイアコンペ製は26mm用ですが23.8mmや22.2mmにも対応出来るアジャスタ付です。
エアロブレーキと組み合わせて、バーエンド付近に配置できるので、シフトチェンジとブレーキ操作が手元で簡潔するため機能的な組み合わせにすることができます。
● マイクロシフトのサムしフターは22.2mm用
シフトレバー予備知識:フリクションとインデックス
シフターには、フリクションタイプとインデックスタイプがあります。
フリクションタイプ
クリック感がなく、シームレスな切り替えで、自分の感覚でシフトチェンジをおこないます。
インデックスタイプのものに比べると、ハイとローのシフトレバーの振り幅さえ決まれば、ワイヤーを貼るだけで後は調整要らずなので、対応パーツを選ばないなどの利点があり、慣れてしまえばフリクションの方が便利が良いと思う人も多いようです。シ
インデックスタイプ
ラピッドファイヤーなどのシフトレバーに代表されるもので、カチッ、カチッと、段ごとにクリック感のあるタイプのシフトレバーです。シフトチェンジが感覚的に判りやすく、最近のシフトレバーのほとんどはインデックスタイプになると思います。
以上、仕様別ブルホーン化に必要なパーツ類をまとめてみました。
仕様によって操作性が大きく変わるので、パーツリストとにらめっこしながら、乗車時をイメージしてみるとどれが自分の乗り方に最も相応しいのかの判断がしやすくなると思います。